漫画「カグラバチ」ネタバレwiki【登場人物・用語】

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⚠注意 ※この記事には、「カグラバチ」の最新話までの重要なネタバレが多分に含まれています。

「カグラバチ」は、外薗健(ほかぞのたける)による日本の漫画作品。漢字では「神楽鉢」と書く。

ジャンルは剣戟アクション。

外薗健は手塚賞出身で、連載デビュー1作目の新人。2023年9月19日発売の『週刊少年ジャンプ42号』から「カグラバチ」の連載を開始している。

目次
  1. 「カグラバチ」のあらすじ
  2. 「カグラバチ」の登場人物
  3. カグラバチの用語
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「カグラバチ」のあらすじ

六平 チヒロ(ろくひら ちひろ)は、父・六平 国重(ろくひら くにしげ)のような立派な刀匠となるべく日々修行を積んでいた。国一の刀匠である国重はどこかズレた言動を取る人物だが、チヒロはそんな父の面倒を見つつも幸せな日々を送っていた。

しかし、ある出来事を境に幸せな日常は壊され、チヒロは妖刀・淵天(えんてん)を手に妖術師組織「毘灼(ひしゃく)」との戦いに身を投じる事となる…。

※詳細なあらすじは、下記「六平 千鉱」の項目をお読み下さい。

「カグラバチ」の登場人物

主要な登場人物

六平 千鉱(ろくひら チヒロ)

六平 千鉱(ろくひら ちひろ)は、本作の主人公。名前はカタカナでチヒロと表記されることが多い。

普段はクールな態度を取っているが根は優しい青年。だが、信念なく刀を振るう者や「毘灼(ひしゃく)」に関した事となると冷酷な一面を見せる。

左のこめかみから頬にかけて大きな傷跡があり、これは毘灼に対する新鮮な憎しみを毎日得られるように、あえて綺麗に治すのを止めている。

一方で、大局や仲間のために強い復讐心を抑え、理性的な行動を取れるほどの自制心を持っている。

15歳までは父・国重と共に仲良く過ごし、国重と並ぶくらい立派な刀匠になることを夢見ながら修行に励んでいた。

しかし、妖術者集団「毘灼」が突如六平の住居と工房を襲撃して国重を殺害。父が保管していた6本の妖刀も奪われ、幸せな日々は呆気なく終わってしまう。

それから38ヶ月後、チヒロは1本だけ残された妖刀・淵天(えんてん)で悪人達を斬り、仇である毘灼を執念深く追うようになっていた。

チヒロの双城編での活躍

チヒロは、妖刀の目撃者情報を得たというナナオに、幼い少女シャルと引き合わされる。シャルとのやり取りで妖刀・刳雲(くれぐも)の情報を聞いた直後、国を股にかける武器商人・双城厳一が雇った刺客に襲われる。

立て続けに送り込まれた妖術師達を返り討ちにしたものの刳雲を持った双城に襲撃され、双城の仲間にシャルを奪われてしまう。

連戦で満身創痍だったチヒロは、シャルを救出するために体の無理を押して双城のアジトに忍び込む。敵に発見されてしまい絶体絶命の危機を迎える中、妖刀の本領である「涅 千(くろ ちぎり)」と奥義である「錦」の本領を修得。

アジトを警備している妖術師や剣士を本領で全員倒して脱出。間を置かず、神奈備の精鋭6人に勝利した双城と相対する。

2人はそれぞれの本領を使って尋常ではない速さで斬り結び、チヒロは右手を双城は左手を斬り落とされる。そうして超高速での激戦が繰り広げられたが、チヒロは機転を利かせて隙を作りゼロ距離「涅」を浴びせる。双城は刳雲を折られて致命傷を負い、辛くも勝利を収めた。

チヒロの楽座市編での活躍

楽座市に出品される妖刀「真打(しんうち)」を取り戻すため、楽座市を管轄する漣家にコンタクトを取ろうとしていたチヒロは、「漣 伯理(さざなみ はくり)」と出会う。

その直後、2人は神奈備最強の妖術師・緋雪に襲撃される。チヒロは緋雪と戦いながら「妖刀を振るい続ければ、また不幸が生まれる」と指弾され戦意を失いかけるが、伯理が「俺はお前に救われたんだ!!」と言葉をかけて奮起している。

後日、漣の屋敷に潜入したチヒロと柴は、当主の漣京羅に「蔵」に監禁されている人々を人質にされ、当主親衛隊「濤」の3人との戦闘になる。更にチヒロ達と伯理との関係がバレてしまい、京羅が伯理を人質にしたので交換条件として淵天を手渡すことになった。

楽座市開催日、会場に乗り込んだチヒロの右手は再生されていた。彼は、折れた刳雲と命滅契約をし、「鳴」の本領を発動させている。

チヒロは緋雪・多福と遭遇。自分の主張と立場と人命との板挟みになった緋雪はそれらの取捨選択の一切を放棄し、チヒロが淵天と真打を奪取した後で殺すことにする。

凪浄苑に向かったチヒロは、突如毘灼の統領に襲われ木の妖術で通路を塞がれてしまう。

親の仇と対峙して呆然としてしまうチヒロ。「なんで父さんを殺した…!!」と悲痛な叫びを上げるが、毘灼の統領は「この俺が」「真打を振るうためだ」と無感情に答える。

チヒロは「鳴 千(めい ちぎり)」で木の壁から脱出し、すぐさま鳴の本領で毘灼の統領の右腕を斬り落とす。しかし、親の仇と感情的に戦うよりも、当初の目的を果たすことを理性的に選択し、木の壁を突破して宗也を斬った。

凪浄苑に辿り着いたチヒロは、父親のために命を投げ捨てて雫天石の武器を使用している天理と戦う。2人は超高速で斬り合うが雫天石の使用時間が終わり、天理は破裂して死亡する。

その後、緊急搬出用扉はあらかじめ破壊されていたため、伯理が京羅の「蔵」に干渉しチヒロを侵入させた。

京羅も「蔵」の中に現れ、内部の構造物を変化させて攻撃する。これに死んだはずの刳雲が反応し巨大な雷でチヒロの危機を救うが、刳雲は完全に消滅してしまう。

チヒロは、宗也が家族でも悪として倒した伯理を思う。そして彼と対等になるため、京羅を斬る覚悟を持って取り返した淵天を抜いている。

伯理は、チヒロが玄力をこめた人や物も自由に転送できるようになったという。そのため、金魚で商品の人々に玄力こめて、京羅の「蔵」から転送し保護している。

更に、京羅が「蔵」の構造物に爆弾を仕込んで攻撃した際には、チヒロが爆弾を斬って玄力をこめ、その爆弾を楽座市会場に転送した。

客が爆発に怯えて逃げ始めたが、京羅が客を制止して真打の競り開始を宣言。

蔵内部で、チヒロと京羅は互角の戦いを繰り広げる。だが伯理がプレビューで惑わし、その隙を突いたチヒロが袈裟斬りにして京羅に致命傷を負わせた。

息も絶え絶えの京羅は「蔵」の地下に逃げ込むと、真打の箱を開けて力の一端を使用する。同刻、日本のどこかで神名備に保護されている剣聖が、真打の箱が開けられた事に気づき、丸腰で抜刀する動作を取りながら「匂罪(まがつみ)」と言った。

その言葉に呼応した真打が花々を作り出すと、一匹の蝶が現れて京羅の手に触れ、京羅の背後に巨大な蝶の羽根を出現させる。

瞬く間にチヒロを斬りつける京羅。先程まで死にかけていたのが嘘のように力強くなっており、納刀したままで抜身のように斬れる攻撃を行う。

京羅の体を乗っ取ろうとする剣聖。京羅はその精神干渉を抑え込み、真打の能力「蛛(クモ)」でチヒロの体の自由を奪う。続けて「蜻(トンボ)」で触れるだけで深刻な事態に陥る花々を作り出した。

その花々がチヒロに触れるかと思われた瞬間、伯理によって転送された緋雪が炎骨の爆発で「蛛」と「蜻」を消滅させている。

チヒロと緋雪は共闘し、チヒロは「猩 炎骨(あか えんこつ)」を発動させて炎を付与した「涅」を飛ばす。

しかし京羅は、身体能力が上がった剣戟と「蜈(ムカデ)」の強力な全方位攻撃で、2人と互角以上に戦っている。

六平チヒロの強さ、淵天や錦、概要を解説【カグラバチ】
カグラバチの「六平チヒロ」の基本情報、人間関係、妖刀・淵天、強さについて解説しています。

柴 登吾(しば とうご)

長身で金髪、服装はサスペンダーにYシャツが特徴の関西弁を話す男性。国重・薊の旧友であり元神奈備の妖術師。国重死亡後は、チヒロと共に妖術師集団・毘灼を追っている。

亡き友人の息子であるチヒロには普段ゆるい態度で接しており、深刻な状況になると年長者に相応しい対応を取ろうとする。また、双城への殺意を抑えシャルの救出を優先するチヒロを神童と讃えた。

旧知の仲の薊の前では、親しい間柄特有のざっくばらんな態度を取っている。

柴は、斉廷戦争で戦地に行っている。戦後は時折六平親子を尋ねて近況を報告し合い、六平の住居と工房に張った結界に異変があれば柴が感知できるようになっていた。

作中では様々な局面で瞬間移動をして貢献している。

濤の3人を圧倒した直後の画には凄まじい破壊の形跡が描かれた。柴に倒された濤も「ただの瞬間移動でもない…」と思っており、能力には謎が多くて相当強い攻撃力を持つと考えられる。

ダルマの手を数珠で縛って札を貼り、妖術を使えなくもした。

双城は、神奈備の6人の精鋭部隊よりも柴と薊の方が数段上と捉えている。

双城編では主にチヒロが前面で戦い、柴は後方で支援したり情報収集をしたりする事が多かった。

楽座市当日、会場の電気を落とすなどしてチヒロを援護し、凪浄苑で濤3人を倒している。だが、敗北した天理は双城が雫天石で作った武器を使用し、死ぬ前提で再び柴に挑む。

今度は天理に圧倒される柴。武器が超高速で飛ばされた瞬間、チヒロが到着し「結」で助けられている。

チヒロが京羅と戦い始めた後の行動は不明。

カグラバチの「柴」の強さ、妖術、概要をネタバレ解説
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鏡凪 シャル(きょうなぎ しゃる)

個性的な言動を取る小さな少女。妖術師を斡旋する喫茶店・ハルハルに助けを求めに来てチヒロたちと出会った。

拙い言葉で妖術師を雇おうとするも、ヒナオ以外には子供のおふざけと捉えられ相手にされなかった。しかし、孤児であることに同情したチヒロが食事を取らせていたところ、妖術師の襲撃が起こる。

彼女は鏡凪(きょうなぎ)の一族で、体の傷を再生させる特殊能力を持つ。斉廷戦争終結直後、「鏡凪一族の肉を食えば不老不死になる」というデマのせいで一族は全滅しかけ、シャルの母親は唯一逃げ延びて細々と暮らしていた。

ところが、シャルの父親がシャルと母親の情報を売ったことで、双城厳一にさらわれ妖刀を超えた武器にするための実験材料にされてしまう。その後、母親はシャルを逃がすために死亡した。

チヒロは、シャルの境遇に同情した上に自分との利害が一致したため、彼女と行動を共にしていた。だが、シャルはハルハルを襲撃した双城の仲間に捕まってしまう。

またもや研究施設で非人道的な扱いを受けるようになったシャルだったが、満身創痍ながら淵天の本領に到達したチヒロが警備していた妖術師達をすべて倒し、彼女を救出している。

その後、亡き母の「強〜く想えば」「どんなキズだって治せるよ」という言葉を思い出し、チヒロの左手のキズを治そうと強く思うことで治癒に成功している。

双城から救出した後はチヒロ達の拠点で暮らしており、ヒナオが世話をしている。

治癒する能力を他人に使えるように努力していて、シャル本人は「上達した!」と言っている。実際、酷い怪我を負っていた伯理の顔を綺麗に治し、チヒロの左手を再生させている。

カグラバチの「鏡凪シャル」とは【概要・人間関係を解説】
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神名備

薊(あざみ)

階級が大佐以上の神奈備の男性。

黒いピアスをして、黒髪をセンターから少しずらした位置で分けて右目を隠している。私服は、分け目と同じ位置に前立てがあり、ポケットが複数ついている独特なセンスのシャツを着ている。

国重・柴とは18歳以前からの友人で、チヒロとも元々面識があった。柴とは気兼ねなく接する仲だが、薊は堅苦しく慎重なものの考え方をするため、そういったところは敬遠されている。

チヒロや神奈備の部下には柔和な態度で接する。

7話では俊敏な身のこなしを見せており、妖術を一切使わずに妖術師を倒した。その際、線状の電気のようなものを指で摘まむ素振りを見せたが、敵が降参したため妖術は描写されなかった。

双城は、精鋭6人の神奈備より薊と柴を危険視している。

神奈備である薊には国の脅威となる妖刀・淵天を確保する義務があるが、事情を考慮してこれまでチヒロを見逃してきた。

だが、カザネがチヒロと淵天の存在を神奈備に報告したことで、それらを隠し立てしていたのではないかと神奈備上層部から疑いの目を向けられている。

カグラバチの「薊」とは【概要、人間関係や強さ等を解説】
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香刈 緋雪(かがり ひゆき)

「香刈 緋雪(かがり ひゆき)」は、唯一妖刀に対抗し得る『個』である神奈備最強の妖術師。

外見は黒髪の中性的な美形で、独特な耳飾りをしており、学生服のような服装をしている。

性別や年齢は判明していない。だが、ヒール付きのブーツを履いている事や話し方から、若い女性である可能性が高い。

規格外の異能「炎骨(えんこつ)」を使うことができ、柴は「〝餓者(がしゃ)の炎骨〟の懐柔主(かいじゅうしゅ)」と呼んでいた。

「『炎骨(えんこつ)』」「胴体までの使用許可が降りた」と通達されていることから、「炎骨」の使用には部位ごとに制限が掛かっていると考えられる。

「炎骨」は、緋雪が「陸郎(りくお)」という存在に呼びかけ、手や肋(あばら)の骨などの部位を召喚して使用している(※炎骨の詳細については下記妖術の項を参照)。

神奈備上層部は、「淵天」を使用し「刳雲」を持ち去った六平チヒロとの接触と、彼から妖刀を回収するために緋雪を送り込んでいる。

緋雪は、妖刀は個人が扱ってはならず神名備が管理すべきと考えており、この考えでチヒロを指弾した。

しかしチヒロが自分の主張に真正面から向き合ったため本気を出せないでいると、立場とプライドのせめぎ合いになり暫し葛藤している。結局「本気で殺る気」にはなったが結界が解けてチヒロ達に逃げられてしまった。

楽座市当日、緋雪は会場に侵入しチヒロと接触。

チヒロにした主張と神名備の立場と犠牲になる人命に揉まれてフラストレーションが限界まで溜まった緋雪は、それらの取捨選択を一度放棄する。

緋雪は、チヒロに淵天と真打を奪わせた後で彼を殺すと決め、一時的な共闘関係を結んだ。

彼女は地下に降りて毘灼の統領と接触する。だが、毘灼の統領は妖術で空間転移して離脱し、その直後に漣家の手練れ達に包囲されてた。

彼女は地下に降りて毘灼の統領と接触する。だが、毘灼の統領は妖術で空間転移して離脱し、その直後に漣家の手練れ達に包囲されてた。

その後、伯理によって「蔵」に転送された緋雪は、チヒロと共に京羅に立ち向かう。だが、2人の力を持ってしても優位に立てず、向上した身体能力による剣術と「蜈(ムカデ)」の範囲攻撃に手こずっている。

香刈緋雪の強さ・能力・概要をネタバレ解説【カグラバチ】
カグラバチの「緋雪」の基本情報、人間関係、妖術、強さについて解説しています。

美原 多福(みはら たふく)

力士の格好をした神名備の青年。

緋雪の任務に同行している。

対象を現実世界から隔絶された空間(結界)に閉じ込められる妖術を使う。設定した者同士の勝負がつくまでこの結界からは出られない。

21話では、チヒロと共にいた伯理が気絶したため勝負がついていることになり結界が解除された。そのため、結界に入った味方か敵方の誰かが一人でも意識を失う、もしくは死亡すると結界が解除されると推測される。

緋雪の性格・行動原理をよく捉え、冷静に周囲の状況を分析しており、後方から緋雪に注意を飛ばしている。

チヒロは任務の標的だが、緋雪の主張に真正面から向き合おうとしている姿を内心で「正直かっけぇ」と高く評価している。

楽座市で再度チヒロと接触した際には、「淵天と真打を回収し終わった後にチヒロを殺す」という緋雪の判断に従っている。

萩原幾兎(はぎわらいくと)

神奈備の精鋭で薊の直属の部下。
双城を討伐するために編成された対刳雲特選部隊の隊長を務めた。

メガネを掛け、側頭部・後頭部を剃り上げており、背中まである髪を三つ編みにしている。

薊の友人で元神奈備の柴を君付けで呼ぶ生意気さを見せる。一方で、双城から市民を守りシャルを助けようとするチヒロに温情をかけて、シャル救出の許可を出していもいる。

妖術は磁戒(じかい)。氷に投げて突き刺さった刃物を遠隔で再加速させたり、広範囲の地面に強い衝撃を与えたり、電気を帯びた具柄を即席の電磁砲として猛スピードで発射させたりしている。

チヒロの助言を受け、他の精鋭5人の指揮を執り双城に立ち向かった。しかし、返り討ちにされ敗北している。

海底で下半身が巨石の下敷きになっていたが、一命は取り留めた。薊の報告によると、両足を失っており未だ意識を取り戻していないという。

真智 カザネ(まち かざね)

神奈備の精鋭の少年。短髪を脱色している。

才気ある若者に突っかかる人物で、双城から多くの人の命を救ったチヒロにも不平をこぼしていた。

双城の討伐時には、妖術「岩垂(がんすい)」で巨大な岩を浮かせる「張間 梓弓(はりま しゆみ)」の護衛であり奥の手として離れた場所に配置されていた。

だが、刳雲の本領に至った双城が前線で戦っていた2人の精鋭を死傷させてしまう。そのため、奥の手である妖術「怪魑(かいち)」を発動させようとするも、その寸前に右手を斬り落とされてしまった。

双城戦後が描かれたコマでは海岸に座っており、放心しながら「妖刀(あんなもの)…」「この世にあっていいはずがない…」と呟いている。

その後、チヒロが双城を倒したこと、彼が国重の息子であること、記録にない妖刀・淵天の持ち主であることを神奈備に報告。薊とチヒロの関係は明言しなかったものの、妖刀を野放しにする事に反対の立場をとった。

また、「怪魑」は双城戦で奥の手として温存されており、神奈備上層部からの評価が高い。

張間 梓弓(はりま しゆみ)-岩垂ちゃん

対刳雲特選部隊に選抜された神奈備の精鋭。女性。

左目の下に2つのホクロがあり、目玉を模した装飾がある髪飾りで黒髪をポーニーテールにしている。

妖術「岩垂(がんすい)」は片手で印を作ると地面から直方体の岩の壁を生やすことができ、遠隔で発動可能。この術で双城の「鳴」を防いでいる。

両手で手を合わせて印を作った場合には、数十メートルに及ぶ巨石と他に複数の大岩を作り出すことも可能。双城討伐作戦では、上記の岩の全てを浮遊させたまま2km先の海岸まで移動させた。

しかし、「鳴」の本領に至った双城に、超高速で首を斬られ絶命している。

具柄 一(くがら はじめ)

角付きの面をかぶった神奈備の精鋭。長身の男性。

「ウォホォ」「あァ」等と奇声を上げて、高いテンションで振る舞うことが多い。

妖術は「鉄化(てつか)」。面や手を鉄のように硬くすることができ、その強化の度合も調整できる。

双城の討伐作戦の際、隊長の荻原が受けた電撃を利用して「磁戒」で具柄を飛ばしている。この即席の電磁砲攻撃で双城の腹部に重傷を与えるが、刳雲の本領に至った双城に左半身を損壊され絶命した。

卯月 清彦(うづき きよひこ)

マスクをつけた神奈備精鋭。対刳雲特選部隊の一員。

衣服にはフードが付いており、目はつり目、髪は黒髪の短髪、身長は子供くらいしかない。

後輩のカザネがチヒロにつっかかるのをフォローしており、他にも言葉の端々から気遣う優しさが窺える。

妖術「如縛(じょばく)」は、物質化したこけしを飛ばし、そのこけしから出した紐状の黒い玄力で相手を拘束する。

殺害された場面は描かれなかったが、18話で殉職したことが判明した。

笠原 誠(かさはら まこと)

神奈備の精鋭の男性。対刳雲特選部隊のメンバー。

外見は、子供がする髪型のようなマッシュショートで、鼻の上に黒い横戦を引いており上背がある。

手を巨大化する妖術を使い、巨大化させた手を組んで振り下ろして凄まじい衝撃を作ったり、卯月の「如縛」と一緒に双城を一時取り押さえたりしています。

チヒロが立てた作戦と他の精鋭との連携によって、笠原が刳雲を握り回収に成功したかに見えました。しかし、双城が「鳴」の本領で自身を刳雲に引き寄せた際に左肩の周辺を広く切断されています。

後に、薊の上層部に対する事後報告で殉職したと伝えられました。

漣家

漣 伯理(さざなみ はくり)

「漣 伯理(さざなみ はくり)」は、闇の競売「楽座市」を取り仕切る有力な妖術師の家系「漣家」の人間。漣家当主漣京羅の息子。

髪の色素は薄く、左の耳元あたりの髪を伸ばして結んでいる。

漣家にいた頃、伯理は楽座市の商品として捕らわれていた氷の肌の女の面倒を見ていた。女は伯理の本当の価値を認めて2人で逃げようと持ちかけており、妖術が使えないため冷遇されていた伯理は漣家からの逃亡を決断する。

だが女は自害する事が真の目的で、逃亡決行日に首を斬って死亡してしまう。

楽座市の人身売買が女の心を殺し、自分も人間扱いしなかった事に責任を感じる伯理。彼はこの体験から、楽座市の異常性と本当の自分の価値に気づかされている。

楽座市を妨害した事で漣家から追放され無気力になった伯理は、街中で全方位放電を使った双城からチヒロに命を救われる。

上記チヒロの姿に触発されて人助けを始める伯理。だが、返り討ちに合ってまた心が折れかけたところを、再度チヒロに救われている。

伯理は、チヒロに「楽座市」を破壊することを手伝って欲しいという。

そんな2人の前に、チヒロの追手である神名備最強の妖術師・緋雪が立ちはだかる。彼女の責める言葉に戦意を失うチヒロ。

緋雪が勝利を確信して攻撃した瞬間、伯理がチヒロを庇って吹き飛ばされる。そして、「俺はお前に救われたんだ」と言ってチヒロを奮い立たせた。

その後、チヒロ達と行動を共にすることになったが、伯理を探していた兄の漣 宗也(さざなみ そうや)と遭遇してしまう。宗也は伯理を溺愛している一方で暴力を愛情表現だと思い込む危険人物だった。

宗也はヒナオが伯理をたぶらかしたと勘違いして襲いかかっている。その後、駆けつけた柴が宗也ごと漣家の屋敷に瞬間移動したため危機を脱したかに見えた。

だが京羅は、宗也の言葉を聞いて、伯理がチヒロ達を手引したと気づく。「蔵」の能力で京羅の足元に引き寄せられた伯理は人質にされてしまい、「何の役にも立てず」「ただ害をなすこいつに」「生きる価値はない」とまで言われ、殺そうとする素振りを見せる。

しかしチヒロは京羅を制止し、伯理を助けるために淵天を差し出す事になった。

責任を感じて伯理は意気消沈してしまう。そんな伯理にチヒロは、「お前は(自分の)背中を押した」「お前が頼りだ」などと言って、今度は逆に伯理を奮起させている。

楽座市では濤から分断した宗也と1人で戦っている。伯理は自分を信じてくれたチヒロ達に報いたいと思い、「(自分には)何も出来ない」という心の壁を突破して威葬を成功させた。

伯理は、手負いながらも本気で自分を殺す気になった宗也と一人で戦う決断をする。自分自身が命を賭して漣家との関係にケジメをつけなければいけないと考え、伯理は宗也と威葬を撃ち合う。

だが、宗也の威葬の方が数段威力が高かったため気絶してしまい、意識を失った伯理は更にもう一発威葬を食らわされる。

そうして、殺したと思った宗也は凪浄苑に向かおうとするが、過去に伯理を虐待するために使用していたペンチが宗也の後頭部に投げつけられる。背後を見ると、倒れ伏したままの伯理の左目から黒いオーラが立ち上っているのだった。

伯理は2発の威葬を撃っただけで自身の妖術の理解を深め、威葬と「蔵」の2つの能力を持つことを知る。

漣家初代当主は2種類の妖術を使い、亜空間を作り出す「蔵」の妖術が扱えた。それは妖術界で他に例を見ない才能と認識されており、伯理は初代当主に匹敵する天才であることが判明する。

伯理の左目に「蔵」の管理者の証である仮面が現れる。覚醒した伯理を更に激しく否定して殺害しようとする宗也。

伯理は、これまで無意識に「蔵」の保持運用に割いてきた玄力を集約し、全力の威葬を撃って宗也を倒している。

その後、凪浄苑まで降りてチヒロ達と合流したが、緊急用扉が破壊されているのを見て愕然とする。

伯理は、自分と京羅に繋がり(愛情)があれば「蔵」への干渉は可能だと推測。繋がりを否定する京羅に対して、「父さんに……」「すごいって言って欲しいんだ」と本音を語りながら「蔵」への干渉に成功した。

チヒロを「蔵」に侵入させた伯理は、「父さんを…斬ってくれ………!!」と頼む。

伯理は、チヒロ本人とチヒロが玄力をこめた人・物を転送できるようになっていた。

多数の爆弾で攻撃を仕掛ける京羅。チヒロは爆弾を斬って玄力をこめ、伯理がその爆弾を楽座市会場に転送する。また、戦闘と並行して金魚で商品の人々に玄力をこめて、伯理が人々を転送・保護する。

京羅は爆発に怯える客を逃さないために、目玉の真打の競りを開始した。

「蔵」への干渉が伯理に大きな負担をかけていた事が判明。伯理はろくに妖術が使えなくなっていた。

それでも力を振り絞って、プレビューでのフェイントを仕掛ける。京羅に隙が出来たため、チヒロが間髪を入れずに攻撃し致命傷を負わせている。

京羅は最後の望みをかけて真打の力の一端を使い、伯理はそのおどろおどろしい姿に慄いた。

とても瀕死の重傷を負っているとは思えない攻撃をする京羅に、疲労困憊のチヒロと自分では勝ち目がないと焦燥感に駆られる。

その時、背後に緋雪が現れた。

伯理は、チヒロが商品にされた人々を「蔵」の中で救出している事を緋雪に伝えた。一方で、チヒロに危害を及ぼせば「蔵」から一生出さないと脅してもいる。

カグラバチの「漣 伯理」とは【概要・妖術・強さ】
カグラバチの「漣 伯理(さざなみ はくり)」の基本情報について解説しています。

漣 京羅(さざなみ きょうら)

漣家の十一代目の当主で、楽座市の首席競売人の男性。

常に落ち着いた態度を崩さず、他人に対しては多くを人事のように話す掴みどころのない人物。だが、家族の事となるとやや感情的になる。

白髪で白い髭を生やしており、紳士然とした容姿をしている。

妖術使用時には、左目が「蔵」の管理者・漣家当主の証である仮面に覆われる。その周囲から黒いオーラが漏れ、左目の瞳は白くなり、通常白目があるべき部分は黒一色に変化している。

京羅が管理する「蔵」は代々漣家当主に受け継がれてきたものだが、伯理の「蔵」は自分で作り出したもので、それぞれ別の空間を司っている。

京羅は、自分が死ねば「蔵」とそれに保管されている商品も消滅すると言っているが真偽は不明。

楽座市を成立させる事に異常な執着心を抱いており、真打を渡さないためにチヒロ達と命がけの駆け引きをした。また、非常に駆け引きに長けた人物である。

自分の子供達には、漣家の人間は上位の存在だという異常な教育をしている。

楽座市を妨害する息子・伯理を手に掛けるのには抵抗があったため追放で済ましたが、その恩情を無下にされたため怒りと悲しみに剣を持つ手を震わせ、斬ろうとする素振りを見せている。

楽座市当日、濤の全員を凪浄苑の警備に当て、自身は1人で壇上に上がっている。

天理が柴に敗北すると、確実に死ぬのが分かっていながら雫天石の武器を渡した。

天理は命と引換えに緊急搬出用扉を守ろうとしたが、実はあらかじめ扉は破壊されていた事が判明。京羅は、瞬間移動を持つ柴を誘い込み、チヒロ達の戦力の底を計るため、天理に機能しない扉を守らせ死なせたのだった。

また、伯理が漣家の人間に虐待されていたのを知っていたが、見て見ぬふりをしている。

そうした冷酷・薄情な行動を取る一方で、先代当主の葬式では伯理・天理・宗也と愛情を確かめ合っていた。「(伯理が裏切ったことを)信じたくなかった」と思ってもおり、子への愛情を持っていることが窺える。

自分が管轄する「蔵」に伯理が干渉しようとすると、敵となった伯理とは「もはや繋がり(愛情)などありはしない」から干渉できないと決めつけていた。ところが伯理との繋がりは断たれておらず、「蔵」に干渉され神妙な表情となっている。

京羅は「蔵」内部の構造を変え、侵入してきたチヒロを攻撃した。その瞬間、力尽きたはずの刳雲が最後の雷を放って相殺する。

淵天を取り戻したチヒロだったが、京羅は「蔵」の内部でならチヒロを殺せると確信する。そして、「蔵」の構造物に刃物や爆弾を仕込んだ攻撃で、チヒロを一時追い込んだかに見えた。

だが、チヒロが玄力をこめた爆弾を伯理が楽座市会場に転送し、多数の客を死傷させる。伯理は、チヒロだけでなくチヒロが玄力をこめたものも転送できるようになっていた。

更に、商品の人々は金魚で玄力を付与され、転送・保護されていた事に気づく京羅。

会場は大混乱に陥り、客が逃げ始めた。感情的になった京羅は「全員戻れ」と怒鳴り、妖刀「真打」の競り開始を宣言する。

京羅は現実世界で競売を続けながら、「蔵」では妖刀を振るうチヒロ相手に互角の死闘を繰り広げた。

だが、伯理のプレビューによるフェイントに引っかかり、チヒロに袈裟斬りにされ致命傷を負ってしまう。

その瞬間、彼は幼かった頃の伯理が自分を超えると言った事と、自分が伯理に大いに期待してると返事した事を思い出す。

半死半生のまま自分の体を地下に隠す京羅。そして、真打の箱を開けた京羅は両目の瞼の内側が全て漆黒に染まり、真打を携えてチヒロの背後に現れる。

時を同じくして、遠く離れた場所に保護されている剣聖が、何も持たずに刀を抜く動作をして「勾罪(まがつみ)」と口にした。

すると、真打が薄気味悪い花畑を作り出し、そこから生まれた黒い蝶が彼の手に触れて体内に入ると、背後に数メートルもあるドス黒い蝶の羽が現れた。

次の瞬間、チヒロに斬りかかった。だが、鞘から抜いていないのに太刀音が鳴ったため、抜き身と同じように斬れる事が分かってチヒロを動揺させている。

真打か剣聖が自分の体を支配しようとしている事に気づいた京羅は、その精神干渉を跳ね除ける。

そして、相手の体の自由を奪う「蛛(クモ)」と触れた対象を危機的状況に陥らせる「蜻(トンボ)」の能力で、チヒロを仕留めようとした。だが、転送で「蔵」に侵入してきた緋雪が炎骨で「蛛」と「蜻」を消し飛ばす。

京羅は1対2となっても、強化された身体能力と高威力の全方位攻撃「蜈(ムカデ)」で、チヒロと緋雪相手に伯仲した戦いを見せている。

漣 宗也(さざなみ そうや)

漣 宗也(さざなみ そうや)は伯理の5つ上の兄で、漣家当主の京羅の息子。漣家当主親衛隊「濤(とう)」の一員。

長身でピアスをしており、左目あたりの髪を髪留めで2つにまとめて垂れ下げるという独特の髪型をしている。

実は父の京羅より頭がいいのだが、伯理に関する事となると冷静ではなくなり、極めて感情的な行動を取る。

伯理を溺愛し、伯理のことを自分勝手に解釈する思い込みの激しい人物。

伯理が漣家に歯向かったのも、楽座市の商品にされていた女性に唆されたからだと勘違いしている。

伯理に傘を持ってきたヒナオに対しても同様の誤解をした上、彼女を殺せば伯理が自分の下に戻ってくると間違った判断をしている。

この際に涙鼻水を大量に垂れ流し、異常性がはっきりと分かる表情で「弟ォ返せ」等と無茶苦茶な事を言いながらヒナオを襲おうとしていた。

また、殴ったり蹴ったりするのが愛情表現だと思い込んでおり、伯理はこれまでに暴力を振るわれてきたためトラウマを植え付けられているようだ。伯理がヒナオを助けようとした時にも、顔面に強烈な殴打を叩き込んでいる。

その後、ヒナオが電話で呼び出した柴が瞬間移動で駆けつけた。更に宗也ごと上空に瞬間移動し、空中で戦闘を開始。この時にも宗也は「弟ォ返せよ」「まじでァ!!」などと自己中心的な要求をしている。

宗也は威葬を進行方向とは逆に放出して加速し、マンションの外階段を大きく損壊させる威力の威葬を放っている。

柴はその威力に驚き、宗也と同レベルの3人と京羅を同時に相手にしているチヒロを心配したため、宗也を連れて瞬間移動し再度漣家に戻っている。

楽座市当日、宗也は他の濤と凪浄苑を守ることを命じられる。だが、宗也を濤から分断しようとしていた伯理を追いかけてしまう。

宗也は伯理に追いつくが自分を受け入れられなかったため、原因はチヒロ達に悪影響を受けたからだとまた誤解する。

一方、伯理は宗也と戦うことを決意し、左目から黒いオーラを出して威葬の姿勢を取るも不発。

その姿に激昂した宗也は伯理をけたぐりながら「お前にできるのはこうやって」「うずくまることだけ!!」等と暴言を吐き、チヒロではなく自分を選ばせようとする。

しかし伯理はチヒロを選び、自分には出来ないという心の壁を克服して、今度は威葬を成功させる。

宗也は、ダメージを受けずに木の壁まで動かされただけだったが、チヒロがその壁を鳴の本領で突き破り、宗也の背中を斬り裂き倒れている。

だが重症で出血しつつも立ち上がり、伯理が初めて見る狂気に満ちた表情で「もう…いいよ」「殺す」と口にしている。

宗也は、命がけで漣家との関係にケジメをつけようとする伯理と威葬をぶつけ合うが、宗也の威葬の方が破壊力が高く伯理は気絶する。

「漣家の人間は皆 優秀で可愛くない」「もう今死んでさ」「可愛いままバイバイしような?」と言うと、意識のない伯理に再度威葬を撃つ。

殺したと確信した宗也は凪浄苑に戻ろうとするが、彼の頭にペンチが当たった。

背後を見ると、倒れたまま左目から黒いオーラを立ち上らせた伯理を目にする。

このペンチは、伯理が「蔵」の能力で無意識に飛ばしたものだった。宗也に撃った微小な威葬の感覚をきっかけにして、伯理は威葬の他に「蔵」の能力を持っていることを理解する。

覚醒した伯理の左目は、「蔵」の管理者の証である仮面に覆われていた。

天才だった初代漣家当主も威葬と「蔵」の2つの能力を使うことができ、彼は妖術界でも他に例を見ない異端児だった。宗也は、伯理が初代並の天才である事実が受け入れられず、より怒り狂いながら伯理を攻撃し続ける。

一方、伯理は心の中で氷の肌の女に謝り、チヒロのように苦境に打ち勝てる事を証明するため、宗也の激しい攻撃に耐え渾身の威葬を放った。

この攻撃をくらった宗也は倒れ伏して動いていないので、死亡したと考えられる。

漣 天理(さざなみ てんり)

伯理の一つ下の弟。伯理と容姿がそっくりだが、天理は前髪を上げている。

伯理が妖術をうまく扱えない事で思い悩んでいた父・京羅を見て、自分が父の想いに応えようと努力し、史上最年少で濤となった。そのため、伯理への評価はすこぶる厳しい。

漣邸に潜入したチヒロと戦った際には、錦の本領を威葬で止めていた。

しかし、楽座市での柴との戦闘では全く歯が立たなかったため、双城が雫天石で作った新しい武器を自分が死ぬと分かっていながら使用した。その直後、天理の体の上に巨大なクラゲが現われている。

雫天石の武器を使い始めてからは、凄まじい膂力と速さで一方的に柴を攻撃している。更に柴に対して猛スピードで武器を飛ばすも、駆けつけたチヒロに「結」で防がれてしまう。

雫天石の副作用を伝えようとするチヒロ。だが父を思って雫天石を使った天理は、「知ってる」「俺は役目を」「全うするだけだ!!」と必死の形相で言い返している。

天理は、使用回数を抑えるため半端な「鳴」で戦っていたチヒロに全力を出させ、柴や濤でも捉えられない超高速の剣戟を繰り広げる。

しかし、背後を取ったチヒロが首を斬ろうとする。その寸前、雫天石の使用時間が切れてしまい、天理は体を破裂させている。

最後は父・京羅に謝りながら死んでいった。

初代漣家当主

威葬と「蔵」の2つの妖術を使用できた稀代の天才。

2種類の妖術を持つ事は、妖術界全体で見ても他に例がなかったという。更に亜空間を作り出す「蔵」の能力も異端であり、血で継承が不可能だったため儀式によって受け継がれてきた。

2つの妖術を使える存在は他に現れなかったので、長らく唯一無二の天才だった。だが、初代の子孫である伯理が同様の力に目覚めている。

主人公と敵対関係にある人物

毘灼の統領

妖術師集団「毘灼」の統領。男性で、六平国重殺害の首謀者。

外見は、黒髪の短髪、黒スーツ黒ネクタイ姿、瞳は三重丸のようになっている。両眉の上と両目の下には黒い丸の文様があり、黒い眉ピアスと耳飾りのついたピアスをつけている。

30話で末端の警備数人にまぎれて、突如チヒロに襲いかかった。

その際、自分が真打を振るうために、国重を殺害し真打を出品した等と語っている。更に、「あの日撒いた憎しみの種が」「今どんな芽を出しているのか気になってな」と平然と言い放った。

折れて出力が落ちているとはいえ、刳雲の「鳴」の本領を使っていたチヒロに対して、妖術を使わずに優勢に立つ。

しかし、刳雲の力を限界以上に引き出したチヒロに右腕を斬り落とされ、更に左肩を刺されている。

そうして身体が損傷しても妖術を使わずに平然と戦っており、チヒロに底知れない印象を与えた。

彼は、真打の競売を成功させるためチヒロを足止めしていたが取り逃がしている。その直後、緋雪と接触するも戦わず、空間移動の妖術で離脱した。

チヒロを見て「大人びたな」と発言しているが、チヒロの方には会った記憶がない。

また、楽座市を完遂させるために「漣家にはいくつか手を貸すことにした」という。

国重を殺害して妖刀を奪った日から3年間で、真打の力を制限していた箱の封印を解いている。この封印の解除は腕のある妖術師でも10年はかかるという。

真打は箱から出せれば力の一端を使う事が可能である。だが、所有者の剣聖が生きている以上、主導権が真打を握った者にあるかどうかは分からないと考え、京羅に使用させて実験台にしている。

六平家を襲った三つ編みの妖術師

国重を襲った毘灼の妖術師の一人だが、名前は判明していない。

「ハットをかぶり、羽織の下にシャツを着てネクタイを締め、長い三つ編みを左肩にかけている」という独特の格好をしている。右の目は白目があるべき部分が真っ黒で、小さな白い瞳が描かれ、左手の甲に炎の文様がある。

ヤクザの背後について上納金を受け取っていた。「勇気は多くの場合、無知から湧き出るもの」と言い、ヤクザ・爻龍組(こうろうぐみ)の追放運動をしていた青年が妖術を知って怯え、妖術を初めて見たことを確認すると納得して去っていった。

また、ヤクザの親分の体に術を仕込み、毘灼について聞き出そうとした者を抹殺しようもとした。これは大規模な術で、柴は「術者は相当の手練れで間違いないぞ」と言っている。

刳雲・真打ちを与えた双城を会合に呼び出して状況報告をさせており、楽座市で妖刀を使って何かを起こそうとしている。

双城がチヒロのゼロ距離「涅」で斬られた際、駆け寄った柴の背後の離れた場所に三つ編みの妖術師らしき人物が描かれたが、同一人物かどうかは不明。

双城 厳一(そうじょう げんいち)

国を股にかける武器商人で十年以上も神奈備のブラックリストに載っている裏社会の大物。女子供も平気で殺傷する残酷な人物。

妖刀・刳雲(くれぐも)の所有者であり、妖刀・真打を楽座市に出品しようとするなど毘灼と強い繋がりがある。

双城は自分勝手な解釈で六平国重の信念を理解したつもりになっており、自分だけが国重の理解者だと思い込んでいる。国重の一番の理解者であるチヒロに対しても「…何も分かってないよ」「お前は」と断じている。

ダルマを雇ってシャルをさらわせようとしたり、淵天とシャルを奪ってくれば「いくらでも払う」といって東京中の妖術師にチヒロ達を襲撃させたりした。

その後、シャルの拉致に失敗したダルマを粛清し、妖刀使い同士で戦うため喫茶店ハルハルを強襲した。チヒロとの激しい戦闘の末に、到着した柴・薊との戦闘を避けるため「降(こう)」で目眩ましをし逃亡。双城の仲間がシャルを拉致する。

双城は、雫天石と鏡凪一族のシャルの細胞を使って、妖刀を超える新たな武器を作ろうとしていた。しかし、雫天石の安定化には「痛くなくなって欲しい」という他者への強い想いが必要で、双城はそうした「善意」や「幸せ」を切り捨ててきたため、使用者の肉体を破裂させてしまう欠陥を克服できなかった。

ただ、毘灼の統領は「(雫天石の研究者として双城は)間違いなく天才だった」と評価している。

戦闘に関しては、膂力・速さがチヒロよりも数段上で通常の「錦」にも対応し、刳雲を預かって一週間でその能力を平然と使っている。ただし、溜めありの高出力「鳴」の後にインターバルがある事は知らず、刳雲の能力の詳細を把握してはいなかった。

また、神奈備の精鋭6人で編成された対刳雲特選部隊と1対多数での戦闘となるも、刳雲の本領に到達して「鳴」を全身にまとい返り討ちにしている。

特選部隊との戦闘で腹部に重症を負いながら自分の拠点に戻り、そこで「涅」と「錦」の本領を会得したチヒロと対決。超スピードで斬り合う2人だったが、双城がチヒロの右手を切り落とす。

更に玄力の消費を倍にして猛攻をしかける双城に、チヒロは3倍の玄力をまとって双城の左腕を落とし、突如「錦」を解くことで斬撃を一歩手前でやり過ごした。

そして、双城は「涅」をゼロ距離から食らって敗北し、致命傷を負った。

死に体の状態で血を垂れ流しながら這って地下研究室に向かう双城。せめて事切れる前に国重と並びたいと考え、雫天石を握るが制御できず手が破裂してしまう。

その内、体中が割かれ始め「ただ俺が」「お前の全部を斬り伏せただけだ」というチヒロの言葉を頭に浮かべながら絶叫を上げ、城が崩れるほどの爆発を起こして死亡した。

カグラバチの「双城厳一」とは【概要・人間関係・強さ等】
カグラバチの「双城厳一」の基本情報、人間関係、妖刀・刳雲、強さについて解説しています。

ダルマ-円法炸(まどかのりさく)

ネクタイとシャツの上に修験者を思わせる上衣を着ている、双城が雇った妖術師。

だるまを物質化して爆破する「不落」と、手から紐状のものを物質化して人を拘束する妖術を使う。

双城に雇われたダルマはシャルを捜索していた際、チヒロを護衛と勘違いし「不落」でそば屋を爆破している。

一度捕まえたシャルを奪い返されたので、彼女の逃げる気力を失わせるために、死亡した母親のことを侮辱しながらチヒロを見せしめに殺すと煽っている。しかし、チヒロに「猩(あか)」でコピーされた「不落」を撃たれて敗北した。

その戦闘後に拘束され、柴に尋問を受けた。あらかた情報を吐かされた後は、柴に違った生き方を見つけろと助言され、妖術師を辞め更生することを決意する。

だが、双城に「仕事をまっとうしなかったツケ」として、更生することを打ち明けた姉と母親を殺傷された。ダルマは、腹を刺された姉ごと自爆しているが、刳雲の能力で凍らされ時間間隔が狂っていたため双城を巻き込むことはできなかった。

ダルマは姉が死んだと勘違いしていたが実はまだ息があり、ダルマの自爆がとどめを刺した形となっている。

その他

六平国重(ろくひらくにしげ)

普段は周囲の人間を呆れさせるような言動を取るチヒロの父親。しかし、国で最も有名な刀匠で刀作りには誰よりも真剣に向き合っており、そうした態度は息子のチヒロからも尊敬されていた。

独自の加工法で妖刀を作り出せる唯一の人物で、戦前に6本の妖刀を作り出し、これらの妖刀が斉廷戦争(せいていせんそう)を終結に導いたといっても過言ではない。

国重は3年2ヶ月ほど前まで、結界の張られた自宅と工房でチヒロの成長を見守りながら刀作りに精進していた。だが毘灼の襲撃で殺害され、6本の妖刀が強奪されている。実行犯は3人の妖術師だった。

チヒロが使用している妖刀・淵天は、戦後に長い年月を掛けて製作され、国重が毘灼から命に代えて護ったもの。

死後、終戦記念に国重の生涯の軌跡を紹介した特別展が行われ、大勢の人が終戦に貢献した功績を讃えるほど英雄視されている。一方で、神奈備内には国重に悪感情を持っている者達が存在し、中には国重から妖刀を奪おうとしていた者もいるという。

柴と薊とは18歳以前からの親しい友人であり、2人は国重の隠居を手引している。

ヒナオ

喫茶店ハルハルで妖術師の斡旋をしている少女。前髪を染め、左右の髪を団子結びにしている。

チヒロのクールな性格が好きらしく、彼の淡白な態度を見ると喜ぶ。チヒロとシャルにはやさしく接しているが、一方で声がでかいオッサン(柴)には時折ぞんざいな態度となる。

天然なところがあり、小さな子どもであるシャルの発言を真に受けて、チヒロ達を呼びつけていた。

シャルを拉致しようとした双城の仲間に斬られたが、一命はとりとめている。

双城戦から18日後には退院している。しかし喫茶店ハルハルの修復であるため、チヒロ達の拠点でシャルの面倒を見ている。

カグラバチの「ヒナオ」とは【概要をネタバレ解説】
カグラバチの「ヒナオ」の基本情報についてネタバレ解説しています。

真打の所有者「剣聖」

斉廷戦争で真打を振るった男性は「剣聖」と呼ばれている。

現在は神名備の保護化にある。保護されている場所は不明だが、高さ数メートルある巨大な柱数本に囲まれた所で薄暗く、柱には注連縄が巻かれており、札が何枚も貼られている異様な空間が描かれた。

そこで着流し姿で乱れた髪にやつれた表情をして座り込んでいる姿が描かれたが、自身の意思でいるのか監禁されているのかは分かっていない。

剣聖は離れた場所にいたにもかかわらず、京羅が真打を箱から出したことに気づいていた。

更に、丸腰で刀を抜く動作をして「勾罪(まがつみ)」と口にすることで、遠距離にある真打の能力を発動させている。この時、両目のまぶたの中が全て真っ黒に染まっていた。

真打を握った京羅は、真打か剣聖のどちらかが自分の体を乗っ取ろうとしていると考えていたが、次のコマには剣聖が描かれている。

他の妖刀の所有者達

18話で、斉廷戦争で妖刀の所有者達が以下のように一コマずつで描かれた。

「タバコを吸い、閉じた両目の上に真一文字傷があるスーツ姿の男性」
「ツインテールをリボンで結んだ少女のような女性」
「三度笠をかぶってピースする人物」「ねじり鉢巻きを被った板前のような中年男性」

ただし、斉廷戦争で刳雲を握った者は、国重殺害と同時期に殺害されたという。死後、刳雲の所有者は不在となり、双城厳一が命滅契約を結んで所有者となった。

氷の肌の女

肌から冷気を出し続ける特殊体質を持つ女性で、伯理に楽座市の異常性や自分の価値を気づかせている。

楽座市の商品として売買され続ける未来を悲観して、食事を摂らず餓死しようとしていた。

伯理は、彼女の商品価値を落とさないため、「私は食事の時の話し相手が欲しい」という要求を飲む。そうして面倒を見る内に、妖術の才能の無さから虐待されているのに、家族や漣家を思って従っている事を話すようになる。

彼女は伯理の本当の価値を認める優しい言葉を投げかけ、胸を打たれた伯理は共に漣家から逃亡することを決意。だが、彼女の本心は死ぬことで、逃亡決行時に自害してしまう。

伯理は、彼女を人間扱いしなかったため死に追いやったと、自分の行いを苛み楽座市の異常性に気づく。一方で伯理は、自分の本当の価値についても彼女に気付かされている。

カグラバチの用語

妖刀(ようとう)

独自の加工法で妖術を刻み込まれ、特別な力を発揮する刀。妖刀は六平国重のみが作り出すことができ、斉廷戦争時に6本を世に出している。

戦争終結後には6本全てを回収し、六平の工房地下に隠していた。戦後に製作したのは妖刀「淵天」だけで、7本の妖刀はそれぞれ別種類の能力を発現できる。

妖術は体外で物質化して使うが、妖刀の術は玄力そのものを使う。

妖刀は込めた玄力を増幅させ、人の身体で生成・保持不可能な程の超高密度に練り上げる。妖術師を超えたその玄力の塊は、むき出しとなって形を為す。

妖刀の能力は凄まじい威力であり、チヒロは帯刀したヤクザ数十人を淵天の「涅(くろ)」の一撃で斬り伏せた。戦地で戦った柴は「こいつ(国重)の作った名刀達が戦いを終わらせたと言っても過言じゃないからな」と讃えている。

六工(ろっこう)

淵天の前に作られた6本の妖刀を指す語と考えられる。

命滅契約(めいめつけいやく)

六平国重が全ての妖刀に施した制限機構。一度妖刀の所有者となれば、その所有者だけが妖刀の力を使えるという契約。

妖刀の所有者が死んだ際には、別の者が新たな所有者となれる。そのため斉廷戦争で刳雲を振るった元所有者は、六平家襲撃の前後に殺害され双城が所有者となっている。

妖刀の本領

妖刀には理論を超えた「本領」があり、それは作刀時には想定していなかった力を呼び起こすというもの。

妖刀の原料である雫天石は性質の全てが解明されておらず、理論的な際限は妖刀の持ち主によって変貌し得ると国重は言っている。

6話では、「妖刀の本領」を発揮した甚大な破壊を生み出している画が一コマだけ描かれており、14話ではチヒロが淵天の本領「涅 千(くろ ちぎり)」を発現させている。

淵天(えんてん)

斉廷戦争終結後、長い年月をかけて最後に完成させた7本目の妖刀。国重が「毘灼」の襲撃から命に代えて護った刀で、現在チヒロが使用している。

淵天の存在を知っているのは、柴や神奈備の国重擁護派などごく一部の人間のみだった。

伯理との引き換えを条件に一時漣京羅の手に渡ったが取り返している。その際、楽座市に出品されたので多くの者が知るところとなった。

鞘から刀身を出すと空中に金魚と水が投影される。3匹の金魚はそれぞれ別の能力を持っている(下記参照)。

金魚はチヒロの玄力が凝縮されたもの。自由自在に操作でき、金魚の周囲をぼんやりと知覚することが可能。チヒロは、敵地に先行させて偵察する使い方をしていた。

妖刀が自分から離れた場所にある場合でも金魚を出せるが、手放す前に妖刀に玄力を備蓄した分だけしか動かせない。

「涅(くろ)」

黒い出目金の能力「涅(くろ)」は、飛ぶ斬撃。玄力そのものを飛ばし、自分から離れた対象を斬ることができる。

雑魚狩りや牽制に使われることが多い。

「涅 千(くろ ちぎり)」

淵天の本領。

「涅 千(くろ ちぎり)」は20の小さな「涅」の集合を離れた対象に浴びせる技。

肉体に負担をかけずに、コンパクトな振りで素早く高出力の斬撃を放てられる。

だが小さな「涅」は、一つ作るのに通常の「涅」と同じ玄力の消費量が必要な上に威力も低い。それを20も作り出すため、大量の減力が必要となる。

「千」発動時には、黒い出目金が広範囲に数多く出現する。

「猩(あか)」

赤い金魚の能力「猩(あか)」は、吸収した能力を一時的に使えるというもの。

チヒロが「不落」を吸収した後に、切っ先を相手に向けて「猩 不落(あか ふらく)」と言うと、ダルマから吸収した不落が発動している。

だが、妖刀に対抗できる妖術「炎骨(えんこつ)」は吸収し切れていない。

猩で炎骨を発動させた「猩 炎骨(あか えんこつ)」は、炎を涅に付与させて飛ばすという応用をしている。

「錦(にしき)」

3色の金魚の能力で、一挙手一投足に高密度の玄力が上乗せされる。それによって攻撃力と速度が通常時よりも数段上昇する。

「錦(にしき)」の本領

「涅 千」を修得時、「感覚的な理解(それ)は加速する」というナレーションが書かれた。その直後、「錦」を使用しているため、錦の本領を修得したと考えられる。

通常の「錦」と違って、体への負担を和らげる「」動きの補助」だといいます。

16話の最後で双城相手に使用した「錦」は、ナレーションで「奥義」と説明されていました。双城の「鳴」の本領に対抗する場面で「錦」を使用していますから、「錦」の本領は「涅 千(くろ ちぎり)」より強力な技だと考えられます。

刳雲(くれぐも)

刳雲(くれぐも)は、3つの属性を司る妖刀。能力使用時には雲の龍が現れる。威力を大幅に上げる溜めがあり、これは刳雲の戦闘における大きな要素である。

17話でゼロ距離から放たれた「涅」を受けた際に、刳雲の刀身は折れてしまった。

双城の死後、チヒロが刀身が折れたまま命滅契約を結び「鳴」の本領を使用している。

チヒロは「あと数回使えば刳雲は死にます」と言っており、折れる前より出力も下がっていた。

だが、チヒロが長い年月を共にしてきた事を思い出しながら「ずっと側にいたろ」「このまま死なせない」「六平の所有物として死ね」と命じると、死に際に限界を超えた力を出している。

天理との戦いで残りの使用回数を全て使い切ったかに思われた。だが、「蔵」内部でチヒロが京羅に攻撃された際に、もう使用できないはずの刳雲が反応し巨大な「鳴」を撃っている。この後、刳雲は完全に壊れ、塵となった。

「鳴(めい)」

「鳴(めい)」は、殺傷性が高い雷の属性。

溜めなしでも壁に大穴を開けるほどの電撃を放つことができ、長く溜めれば全方位放電で広範囲攻撃をすることも可能。後者は直撃すれば、神奈備の精鋭でも一撃死するという。

ただし、溜めを作った高出力の「鳴」を撃った後は、十数秒のインターバルを置かなければ次の「鳴」が撃てない。このインターバルの間に下記「結」を使用することは可能。

「鳴(めい)の本領」

「鳴」を溜めて、その雷を体にまとう技で、膂力とスピードが段違いに上がる。

双城は、雷を身にまとうと、離れた場所にある刳雲に自分を引き寄せている。

チヒロと刳雲との親和性が低い状態では、雷の色が双城と同じ白色で毘灼の統領に避けられていた。

しかし、親和性が高まると雷の色が黒くなり、限界を超えた攻撃力・速度を出して毘灼の統領の右腕を斬り落としている。

「鳴 千(めい ちぎり)」

「鳴 千(めい ちぎり)」は、「涅 千(くろ ちぎり)」と同じく遠距離攻撃だと考えられる。

チヒロは木の妖術で身動きがとれない状態で「鳴 千(めい ちぎり)」を初めて発動させ、自分を拘束していた木の壁を一瞬で大きく破壊した。

だが、完全に破壊する事が出来なかったため、二度目は最大火力で使用し壁を突破している。

「結(ゆい)」

「結(ゆい)」は、攻防のバランスがいい氷結の属性。

人を刺して凍らせる、正面を数メートルに渡って凍らせる、周囲に大きな茨のような氷を展開して敵の接近を妨害・感知することができる。

また、刺されて「結」で凍らされたダルマは、数秒間から数十秒間意識が停止させられたように描かれた。

「降(こう)」

雲のような煙幕を出して、陽動・目眩ましに使うことが出来る。

他に、水を周囲に放出することが可能。その水に威力が最低レベルの溜めの少ない「鳴」を伝わせて、広範囲の必中攻撃にする使い方がある。この連携が刳雲の基本戦術である。

「降」で出した水を「結」で氷結させ、巨大な氷柱を何本も作り出しています。

「降」は比較的溜めが少ない。

真打(しんうち)

妖刀六工の中で無双の一振りとまで称されている六平国重の最高傑作。

真打の現所有者は「剣聖」と呼ばれている。

六工の中でも異質な妖刀で、命滅契約だけでは制限しきれない力を持つ。そのため、他の妖刀と違ってしめ縄が巻かれた特殊な箱で力を制限されていた。

この箱には神名備上層部の重鎮3人が厳重に封印を施していたが、毘灼の頭領がその封印を3年で解いている。

「楽座市」には双城が出品するはずだったが死亡したため、出品者の名義だけ変更されて予定通り出品された。

国重は真打だけは二度と誰にも使わせてはいけないと、真剣な面持ちで呟いている。

勾罪(まがつみ)

40話で、京羅が楽座市を続行するために藁にも縋る思いで、真打を箱から出した。時を同じくして、離れた場所に保護されている剣聖が箱から出された事に気づき、丸腰で刀を抜く動作を取っている。

それに呼応して真打の能力「勾罪(まがつみ)」が発動。真打から血のような雫が一滴垂れると、地面が血溜まりのように染まり花々が生えた。更に、ドス黒い蝶が一匹現われて京羅の手に触れた瞬間に蝶も花畑も消え、彼の背後に墨で描かれたような巨大な蝶の羽根が現れている。

真打を握っている者は身体能力が強化される。真打を使う前はチヒロとの接近戦を極力避けていた京羅も、この強化によって積極的にチヒロに斬り掛かっている。

また「勾罪」発動中は、真打の所持者がその時真打を握っている者の体を乗っ取る目的で、精神的な干渉をする事が可能。だが、京羅は精神干渉を跳ね除けているため、強い精神力があれば対抗できると考えられる。

「勾罪」状態では、下記の3つの能力が使用できる。

蛛(クモ)

「蛛(クモ)」は、対象の体の自由を奪う能力。

妖刀の所持者であるチヒロですら、全く反応できずにこの能力に捕らえられている。

「蛛」の発動時に左手で真打を床に突き立てているため、これが予備動作である可能性がある。

緋雪は「蛛」を炎骨の「手」の爆発で消し飛ばしている。一度「蛛」に捕らえられてしまえば炎骨の「手」と同程度の火力が必要だという。

蜻(トンボ)

「蜻(トンボ)」は、触れるだけで危険な花々を具現化し、それを対象に向かって移動させる能力。

この花々は、剣聖が「勾罪」と口にした際に、京羅の周囲に現れたものと同じもの。

京羅は、「蛛」でチヒロの動きを止めてから「蜻」を発動させていたので、対象に向かう速度が遅い可能性がある。

実際、「蜻」がかなり迫っていた位置に転送された緋雪は、余裕を持って「蜻」を対処している。

蜈(ムカデ)

「蜈(ムカデ)」は、周囲一帯に破壊力の高い範囲攻撃をする能力。

発動させるには、まず真打で地面を突いて花々を生えさせ、ほんの少し鞘から刀身を抜いて、花畑からムカデを具現化させる。それを自分に巻き付かせるように浮かび上がらせて「蜈(ムカデ)」と口にする必要がある。

妖刀の所持者のチヒロと、規格外の妖術を持つ緋雪を同時に吹き飛ばしており、2人は必死の形相で防御している。

今のところ「蜈」の発動時にだけ、僅かながらに真打の刀身を見せている。

雫天石(だてんせき)

妖刀の原料となる特殊鉱石。斉廷戦争時に発見され、未だ250kgしか確認されていない。

雫天石に込めた玄力は増幅し、人体では生成保持出来ないほど高密度になる。だが、そうすると込めた者の体内にまで高密度の玄力が流れてしまい、体が張り裂けて死んでしまう。

雫天石の力を安全に使うための安定化は、歴史上で六平国重ただ1人しか成功していない。

双城は上記安定化の鍵が鏡凪一族の細胞だと考え、シャルの肉体を使って新たな武器を作ろうとしている。

双城は「(この雫天石の武器を使えば)一時的に妖刀と同等の力が使える」と反社会組織の者を騙して、安定化させるべく試作した雫天石の実験台にしている。しかし、まだ欠陥が残っていたため、使用した妖術師は妖刀と同等の力を使った後に肉体が破裂して死亡している。

凪浄苑(なぎのじょうえん)

漣家が所有している地下墓地。楽座市の会場の最下層にある。

漣家当主が突然死した場合、「蔵」から商品を搬出するための非常口「緊急搬出用扉」がある。

当主を交代する際の「継承の儀式」もここで行われる。

妖術

玄力(全ての人間が持つ生命エネルギー)から構築された術で、体外で玄力を物質化して発動させるというもの。死ぬほど努力すれば誰でも扱うことができる。

まず訓練で玄力を呼び覚まして体に巡らせるようにし、その玄力を妖術として出力することで発動させる。最初の出力から自身の妖術の理解を徐々に深めていき、同時に練度を上げていくという。

また、妖術修得の過程で人間離れした動きや耐久力を得られる。

妖術は、基本的に生まれつき肉体に宿っている一つのものしか使えない(簡単な移動術や結界術は併用可能)。

ただ、天才である初代漣家当主や伯理は、2種類の妖術を使用している。

妖術師の家系は相伝で、十中八九同じ妖術が子孫に宿るという。漣家の場合は、その血筋の者の多くが「威葬」を使っている。

「瞬間移動」「達磨を物質化して爆発させる」「秘密を漏らすと対象者を木で抹殺しようとする」など、妖術師によって能力の性能や特性が大きく異なる。

威葬(いそう)

漣家相伝の妖術で、漣家の血筋の妖術師達が使用している。

敵に衝撃波を撃ったり、進行方向とは逆に放って加速したりすることが可能。

また、宗也の威葬はマンションの外階段を大きく破壊しており、他の者の威葬よりも高い威力を発揮している。

柴は威葬のことを「噂には聞く漣家の戦闘手段」「衝撃を生み司る」と警戒していた。神名備上層部も漣家の妖術師達を危険視しているため、手練れの妖術師からしても警戒に値する術といえる。

多くは、両手の小指と薬指を握り、右手の人差し指と中指を折り曲げ、他の全て指を伸ばした形の手印で発動させている。

宗也と「濤」の髪を三つ編みにした妖術師は、両手の全ての指をやや折り曲げて、手の平を敵に向けた手印を作った事もある。

天理は、二本の刀を構えたまま衝撃波を出して「錦」の本領の勢いを殺しているので、手印は必要不可欠ではない。

「炎骨(えんこつ)」

「炎骨(えんこつ)」は、「香刈 緋雪(かがり ひゆき)」の妖術。他の妖術とは一線を画す異能で、その力は妖刀と同格扱いされている。

柴はチヒロに緋雪の脅威を説明する際に「〝餓者(がしゃ)の炎骨〟の懐柔主(かいじゅうしゅ)」と言っているが詳細は不明。

緋雪が「炎骨」を使用する際に、「陸郎(りくお)」という存在に体の部位を使わせろと呼びかけている。こうした発言から「陸郎」という炎をまとった骨だけの存在を召喚していると考えられる。

「手」を召喚した際には、炎を進行方向とは逆に噴射して速度を上げ、巨大な手の骨でチヒロを殴りつけていた。チヒロはその攻撃を「猩(あか)」で防御しようとしたが全てを吸収することが出来ず、左肩を燃やされている。

「肋(あばら)」は、離れた場所にいる相手の足元から突如出して攻撃したり、自分の周りに出したりして炎で防御することが可能。

21話で「脊柱(せきちゅう)」を出そうとしたところ、多福が「本気で殺る気だ」と考えているので、これが最も強い攻撃である可能性が高い。

部位によっては使用許可が必要となり、18話では「〝炎骨(えんこつ)〟胴体までの使用許可が降りた」との通達を出している。

岩垂(がんすい)

神奈備の精鋭の女性が使った妖術で、10話では岩の壁を作り刳雲の「鳴」を防いでいる。

13話では、空中に直径30メートルを超える岩の塊+複数の大岩を浮かせた。仲間の「2キロ先に海だ」というセリフから、これらの岩を空中で移動させていると考えられる。

蔵(くら)

「蔵」は妖術で形成された亜空間。

伯理の「蔵」は自身の妖術で作り出してたものであり、京羅の「蔵」は先祖代々儀式で漣家当主に受け継がれてきたものである。

この2つの「蔵」はそれぞれ違う空間にある別物である。ただし仕様は同じであるため、双方に強い繋がりがある場合は相手の蔵に干渉できる。

「蔵」を継承するための条件は2つあり、それは漣家の嫡流である事と、当主と後継者に強い繋がり(愛情)がある事。

楽座市に出品される物品は京羅の「蔵」に保管されており、搬出入を含めた全権限は漣家嫡流の血を引いた現当主・漣 京羅にある。

「登録」された人や物品は「蔵」の管理者が自由に出し入れできる。

「登録(仕込み妖術)」は反発的な玄力に対して強制力を持たない。つまり、妖術師が玄力をこめた自身・他の人物・物は、「蔵」の管理者の「登録」を拒絶することができる。

チヒロは、京羅に淵天を奪われたが自身の玄力をこめていたため「登録」を拒絶しており、伯理の「登録」は拒絶しておらず自身を「蔵」に転送させている。

伯理は、登録した妖術師の玄力がこもった人や物も転送する事が可能。

「蔵」の外にあり、管理者からかなり遠い場所にある物でも即座に引き寄せる事が可能。管理者の周囲でだけなく、少し離れた任意の場所にも出せる。

「蔵」の外に自分や出品物を映し出す「下見会(プレビュー)」の機能も持つ。

管理者は「蔵」内部の構造を自由に変化させたり物資を移動させたりして、侵入者を攻撃することも可能。京羅はこの攻撃に刃物や爆弾を仕込んでいる。

磁戒(じかい)

荻原幾兎の妖術。

氷に刺さって静止したナイフに磁戒で力を込め、対象に猛スピードで飛ばしている。また、岩垂で宙に浮かせた巨大な岩に衝撃を与えることで、地面を押し下げて「降」の水を弾いてもいる。

仕込み妖術

「登録」の仕込み妖術は、「蔵」の能力を持つ妖術師が「登録」した人や物品を亜空間に入れたり、そこから出したりできるというもの。

「登録」は反発的な玄力に対して強制力がないため、妖術師が玄力をこめれば拒絶できる。

他にも仕込み妖術があるかどうかや、あった場合に「登録」のように玄力をこめれば拒絶できるかどうかは判明していない。

不落(ふらく)

ダルマが使った妖術。「不落(ふらく)」と口にすると達磨が物質化され、それが爆発する。

結界

六平の住居と工房は、結界によって隠され守られていた。そして、何か異変があると柴が感知できるようになっていた。

玄力(げんりょく)

妖刀の術や妖術を構成する生命エネルギー。玄力は全ての人間の中に眠っている。

玄力の修練度が上がれば肉体を強化でき、更に修練を積むと妖術が使用可能になる。

妖術を使うには、玄力で強化された肉体が必要となる。

「錦」や「鳴」は玄力を体にまとって使う。その際、消費量を2倍3倍と上げればそれに応じて術の効果も上がり、膂力やスピードを大幅に高めている。

妖術師

妖術と呼ばれる超常的な力を使う者のこと。

妖術師の殆どは都会にいて、地方ではあまり見かけない。

元々、妖術師は表社会に関与しない影の存在だった。だが、斉廷戦争で活躍し社会がその存在を認知したことで、戦後は堂々と活動するようになった。

妖術師になるには、まず訓練で玄力を呼び覚まして体に巡らせる段階を経て、その玄力を妖術として自由に出力する必要がある。

毘灼(ひしゃく)

六平国重を殺害し6本の妖刀を強奪した妖術師組織。少数精鋭の妖術師集団との情報もあるが定かではない。

構成員で判明しているのは六平家を襲った3人のみで、それは三つ編みの妖術師・女性らしき人物・武者姿(足だけしか写っていない)の人物。

4年ほど前から少しずつ動きを見せていて、国重殺害後は大した動きを見せてこなかったが、楽座市で妖刀を使って何か大事を始めようとしている。

神奈備(かむなび)

国に雇われている妖術師。または、その集団・組織。

戦後に発足し、国の脅威となるものを排除する目的で組織されており、個人的な問題には関与しない。

大佐以上の神奈備は私服で活動する。

双城は、妖術師達が白日の下で活動するようになっても日本社会が崩壊しないのは神奈備が管轄するからだと言っている。

濤(とう)

「濤(とう)」は漣家当主の親衛隊で、当主の身辺警護が主な任務。漣家の妖術師は約50人いるが、その中の上澄みの4人を「濤」と呼んでいる。

濤は、宗也・天理・京羅の子である女性・後ろ髪を三つ編みにした男性の4人で構成されている。この内、宗也と天理は死亡している。

伯理は、漣家の子供全員の憧れだと話している。

斉廷戦争(せいていせんそう)

チヒロが折れた刳雲で毘灼の統領相手に発動させている。

凪浄苑(なぎのじょうえん)

漣家が所有している地下墓地。楽座市の会場の最下層にある。

漣家当主が突然死した場合、「蔵」から商品を搬出するための非常口「緊急搬出用扉」がある。

当主を交代する際の「継承の儀式」もここで行われる。

鏡凪(きょうなぎ)一族

傷ついた体を再生させる特異体質がある一族。

「鏡凪一族の肉を食えば不老不死になれる」というガセネタのせいで殆どの者が殺されている。作中で生存が確認されているのはシャルのみ。

また、鏡凪一族の者の細胞は、他者の細胞にも干渉する。シャルは殆ど動かなくなるほど傷んだチヒロの左手を、「錦」の本領が使えるまで治癒している。

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