誤用される言葉・誤用が定着した日本語一覧【例・意味の変化・割合】

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○は正しい意味、×は誤った意味、△は正誤の判断が難しい意味に付けています。下記の正答率と誤答率は文化庁が行った「国語に関する世論調査」の結果です。

「○○○○の誤用・意味を解説」というのは個別記事へのリンクで、リンク先は別タブで開きます。

目次
  1. 言葉の誤用【あ】
  2. 言葉の誤用【い】
  3. 言葉の誤用【う】
  4. 言葉の誤用【え】
  5. 言葉の誤用【お】
  6. 言葉の誤用【か】
  7. 言葉の誤用【き】
  8. 言葉の誤用【く】
  9. 言葉の誤用【け】
  10. 言葉の誤用【こ】
  11. 言葉の誤用【さ】
  12. 言葉の誤用【し】
  13. 言葉の誤用【す】
  14. 言葉の誤用【せ】
  15. 言葉の誤用【そ】
  16. 言葉の誤用【た】
  17. 言葉の誤用【ち】
  18. 言葉の誤用【つ】
  19. 言葉の誤用【て】
  20. 言葉の誤用【と】
  21. 言葉の誤用【な】
  22. 言葉の誤用【に】
  23. 言葉の誤用【は】
  24. 言葉の誤用【ひ】
  25. 言葉の誤用【ふ】
  26. 言葉の誤用【ほ】
  27. 言葉の誤用【ま】
  28. 言葉の誤用【み】
  29. 言葉の誤用【め】
  30. 言葉の誤用【も】
  31. 言葉の誤用【や】
  32. 言葉の誤用【ゆ】
  33. 言葉の誤用【り】
  34. 言葉の誤用【わ】
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言葉の誤用【あ】

悪運が強い(あくうんがつよい)

○悪行を働いても、その報いを受けずに栄えること。

×不運な出来事に遭っても、被害を受けない運が強い。強運を持っている。

※悪事を働いた人間に使う言葉。×の意味を記載する辞書も増えてきている。

「悪運が強い」の誤用の詳細解説

アダルトチルドレン

○ 問題のある家庭で育ち、その頃に受けたトラウマを抱えたまま成人した人。

×子供みたいな大人。

圧巻(あっかん)

○全体の中で一番優れた部分。

×段違いに優れた力を持っている。また、その力で他を押さえつける

※ただ優れているだけでは、この言葉の意味に当てはまらない。×の意味の言葉は「圧倒(あっとう)」。

「圧巻」の誤用の詳細解説

雨模様(あまもよう・あめもよう)

○ 雨が降り出しそうな空の様子。

×雨が降っている空の様子・雨が降ったりやんだりする空の様子。

正答率43.3% 誤答率47.5%(平成22年度)

※×の意味を正用とする辞書も一部ある

「雨模様」の誤用の詳細解説

あわや

○あと少しで、良くない事が起こりそうだった。

×あと少しで、良い事が起こりそうだった。

暗殺

○ 政治的・思想的立場の相違などで、要人をひそかに計画して殺害すること。

× 暗いところで隠れて殺害すること。

※殺害直前までは目立たないようにして、白昼堂々と行われる暗殺もある。

「暗殺」の誤用の詳細解説

言葉の誤用【い】

遺憾に思う(いかんにおもう)

○ 思い通りにいかなくて心残りに思う。

×申し訳ないと思う。

※この言葉に、謝罪や怒りの意味は含まれない。※間接的に非難する時にも用いる。

「遺憾に思う」の誤用の詳細解説

いぎたない

○いつまでも睡眠をむさぼっている。酷い寝相。

×見苦しい。

※×の意味の言葉は、「意地汚い(いじきたない)」。

いそいそ

○嬉しい事などがあったため、心をはずませて動作する様子。

×せわしない様子。こそこそとした様子。

一姫ニ太郎(いちひめにたろう)

○一番目に育てやすい女の子を、二番目に男の子を持つのが良い。

×子供は娘が一人、息子が二人であるのが良い。

一本締め(いっぽんじめ) ※【誤用とは言い切れない語】

○3拍・3拍・3拍・1拍のリズムで手を叩く。

△ 手を一度叩く。

※近年、△の意味を載せる辞書が増えてきた。

弥が上に(いやがうえに)

○ますます。既にそうである上に、一層。

×無理矢理にでも。

※「嫌が上に」と書くのは間違い。

「いやが上に」の誤用の詳細解説

慇懃(いんぎん)

○極めて礼儀正しい。

×表向きは極めて礼儀正しいが、実は相手を見下しているさま。また、言葉や態度は丁寧だが、度が過ぎてかえって無礼なさま。

※×の意味の言葉は、「慇懃無礼(いんぎんぶれい)」。「慇懃」は「慇懃無礼」の略ではない。

「慇懃」の誤用の詳細解説

言葉の誤用【う】

穿った見方(うがったみかた)

○ 物事の本質を的確に捉えた見方。

× 疑った見方。ひねくれた見方。

正答率26.4% 誤答率48.2%(平成23年度)

※肯定的な評価をする際に使う。

「穿った見方」の誤用の詳細解説

浮き足立つ(うきあしだつ)

○恐怖や不安で落ち着きを失う。逃げ腰になる

×楽しくなって落ち着きを失う。

※マイナスの感情が原因で落ち着かない場合に用いる。×の意味の言葉は「浮き立つ」。

「浮き足立つ」の誤用の詳細解説

雨後の筍(うごのたけのこ)

○似た物事が、相次いで起こること。

×早い成長。

嘯く(うそぶく)

○とぼけて知らんぷりをする。強がりをいう。大きいことを言う。

×嘘をついて回る。

※この言葉に、嘘を広めるという意味は含まれていない。

「嘯く」の誤用の詳細解説

海千山千(うみせんやません)

○経験を十分に積み、物事の表裏を知り尽くしていて悪賢いこと。また、そのような人。

×経験を十分に積み、物事を知り尽くしている。
×技術や芸事の経験を十分に積む。

※「ずる賢い」「したたか」に近い意味。

「海千山千」の誤用の詳細解説

言葉の誤用【え】

閲覧(えつらん)

○ 書類や書物などを調べながら読むこと。閲読。

× 動画を視聴すること。

「閲覧」の誤用の詳細解説

言葉の誤用【お】

王道(おうどう)

○安易なやり方。

×定石通りのやり方。正攻法。

※×の意味で使うのは俗用であるが、「定石・正攻法」の意味を記載する辞書が増えてきた。

押っ取り刀で駆けつける(おっとりがたなでかけつける)

○緊急の場合に、慌てて駆けつける。

×ゆっくり駆けつける。のんびり駆けつける。

汚名挽回(おめいばんかい) ※【誤用ではない語】

○汚名の状態を元に戻す。

挽回には「よくない状態を元に戻す」という意味があるため、「汚名挽回」は「汚名の状態を元に戻す」と考えられる。「汚名(を)挽回」の用例は130年以上前に遡れて、複数の辞書が非誤用説を記載・併記している。

「汚名挽回」の誤用の詳細解説

徐に(おもむろに)

○ 動き方が落ち着いているさま。

×不意に。唐突に。急いで。

正答率44.5% 誤答率40.8%(平成26年度)

※副詞なので、「徐に動き出す」のように後ろに来る用言を修飾する。

「徐に」の誤用の詳細解説

御の字(おんのじ)

○とても有り難いこと。望みが叶って、大いに満足していること。

×満足していないが納得してもいい。妥協する。

正答率38.5% 誤答率51.4%(平成20年度)

※妥協を表す語ではなく、「とても有りがたい時」や「大いに満足した時」に使う。また、「恩の字」と書くのは誤字。

「御の字」の誤用の詳細解説

言葉の誤用【か】

外向的(がいこうてき)

○心の働きが、自身の外側ばかりに向かうこと。

×人付き合いが上手な。

※社交性があるかどうかは関係ない。

課金(かきん)

○支払いを課する。

×料金などを支払う。

佳境に入る(かきょうにはいる)

○ 物語などが、面白いシーンに入ること。

×ある状況の最盛期に入る。

※近年、×の意味を載せる辞書が出てきた。

確信犯(かくしんはん)

○政治的・思想的・宗教的等の信念に基づいて行われる犯罪。また、その犯人。

×悪事だとわかった上で行われる、信念のない犯罪・悪さを行う人。

正答率16.4% 誤答率57.6%(平成14年度)

※元々は法律に関する学術用語で、信念のない犯罪者・犯罪ではない悪さをする人には使われていなかった。しかし誤用が定着した事で、通俗的な×の意味を記載する辞書が増えてきている。×の意味の言葉は故意犯。

「確信犯」の誤用の詳細解説

割愛(かつあい)

○ 惜しみながら省略する。惜しみながら手放す。愛着の思いを断ち切る。

×重要でないものを省略する。重要でないものを手放す。

正答率17.6% 誤答率65.1%(平成23年度)

「割愛」の誤用の詳細解説

辛党(からとう)

○ 甘いものより酒が好きな人。

×辛いものが好きな人。

枯れ木も山のにぎわい(かれきもやまのにぎわい)

○つまらないものでも無いよりまし。

×人を多く集めれば賑やかになる。

正答率37.6% 誤答率47.2%(平成26年度)

※自分や身内を「つまらないもの」と謙遜して使う。

「枯れ木も山の賑わい」の誤用の詳細解説

元旦(がんたん) ※【誤用とは言い切れない言葉】

○ 元日の朝

△ 元日

※元旦は「元日の朝」という意味なので、「元旦の朝」は重複表現と記載する辞書がある。その一方で「元旦」には「元日」の意味も含まれると記載するものもあり、辞書によって正誤判断が分かれている。

閑話休題

○余談をやめて、話を本筋へ戻す。それはさておき。

×これからする話は余談だけど。

可愛い子には旅をさせよ(かわいいこにはたびをさせよ)

○子供には苦労をさせて、人生経験を積ませよう。

×かわいい子供には旅をさせて、見聞を広めさせよう。

言葉の誤用【き】

気が置けない(きがおけない)

○ 気配りや遠慮をしなくていい。

× 気配りや遠慮をする必要がある。

※「気が置ける」は、「遠慮してしまう」という意味。それの否定形が○の意味。

「気が置けない」の誤用の詳細解説

奇遇(きぐう)

○ 思いがけなく出会う。

× 思いがけない事が起こる。

「奇遇」の誤用の詳細解説

奇特(きとく)

○ 言行がとても素晴らしく、褒めるに値する。殊勝。

× 奇妙。風変わり。

正答率29.9% 誤答率27.9%(平成27年度)

※奇特は誉め言葉。揶揄するような意味では使わない。

「奇特」の誤用の詳細解説

逆切れ(ぎゃくぎれ)

○怒られていた人・注意されていた人が怒り出す。開き直って怒り出す。

×頭に血が上って取り乱す。

杞憂(きゆう)

○無用の心配をする。取り越し苦労。

×心配する。

「杞憂」の誤用の詳細解説

琴線に触れる(きんせんにふれる)

○心の奥深くにある感動しやすい心情に触れて、感銘を受ける・与える。

×怒りを買う・不快な話題に触れること。

正答率38.8% 誤答率31.2%(平成27年度)

※何かに触れて感動することならば、どんな事(言動や芸術など)にも使える。

「琴線に触れる」の誤用の詳細解説

言葉の誤用【く】

君子は豹変す(くんしはひょうへんす)

○立派な人は、過ちをすぐに改める。

×地位の高い人が、突然横暴を働くようになる。

草葉の陰(くさばのかげ)

○あの世。

×ものかげ。

句点(くてん)

○「。」という記号。

×「、」という記号。

※「、」は読点(とうてん)。

言葉の誤用【け】

逆鱗に触れる(げきりんにふれる)

○ 目上の人の怒りを買う。

×怒りを買う。

※この言葉は、目上の人の怒りを買った時以外に使ってはいけない。

「逆鱗に触れる」の誤用の詳細解説

檄を飛ばす(げきをとばす)

○ 同意を求める。

×頑張るよう活気づける。

※近年、×の意味を載せる辞書が増えてきた。

「檄を飛ばす」の誤用の詳細解説

獣(けもの・けだもの)

○4足の哺乳動物。

×全ての野生動物。

下世話(げせわ)

○俗世間で人々がよく口にする噂・話。

×下品な話。

言葉の誤用【こ】

号泣(ごうきゅう)

○ 大きな声で泣く。

×激しく泣く。

正答率34.1% 誤答率48.3%(平成22年度)

※大声を出して泣かなければ「号泣」の意味に当てはまらない。

「号泣」の誤用の詳細解説

更迭(こうてつ)

○ある地位や職務にある人を入れ替えること

×悪事を働いたり失敗をしたから左遷する

光年(こうねん)

○天体の距離を表すのに用いる単位。

×時間。

こころやり

○ 気晴らし。憂さ晴らし。

×心配り。

姑息(こそく)

○ 間に合わせに物事をする。その場しのぎ。

× 卑怯。

正答率15.0% 誤答率70.9%(平成22年度)

「卑怯」の誤用の詳細解説

小春日和(こはるびより)

○冬の初めの、春に似た穏やかで暖かい天気。

×春のような天気

「小春日和」の誤用の詳細解説

言葉の誤用【さ】

最高学府(さいこうがくふ)

○ 大学。その国の教育の最高機関。

×東京大学

逆恨み(さかうらみ)

○恨んでいる人から逆に恨まれること。好意を悪くとって逆に恨むこと。

×関係のない第三者が恨まれる。

触り(さわり)

○一番の聞かせどころ・見どころ。最も印象的な部分。要点。触れること。

×冒頭。イントロ。

正答率36.1% 誤答率53.3%(平成28年度)

「触り」の誤用の詳細解説

言葉の誤用【し】

自意識過剰(じいしきかじょう)

○ 他人が自分をどう見ているかを、過剰に気にすること。

×ナルシシスト。自惚れること。

恣意的(しいてき) ※【誤用ではない語】

○ 自分勝手・気ままなさま。

○論理的必然性がなく、勝手気ままに振る舞うさま。

※「恣意的」の意味には、意図した行動・判断も含まれる。「恣意的」を意図的に近い意味で使うのは誤用とする説もあるが、それは俗説。

「恣意的」の誤用の詳細解説

潮時(しおどき)

○ 物事を始めたり終えたりするのに丁度いい時期。好機。

× 物事の終わり。引き際。不本意だが辞める時期。不本意だが終える時期。

※マイナスの意味で使うのは誤用であり、プラスの意味で使うのが正用になる。また、「始める事」「終わらせる事」のどちらにも使える。

「潮時」の誤用の詳細解説

敷居が高い(しきいがたかい) ※【誤用とは言い切れない語】

○ 不義理をしたので相手の家に行きにくい。

△ 上品すぎて家やお店に入りにくい。家やお店に入りにくい。

× 身分・能力にふさわしくない。ハードルが高い。

正答率42.1% 誤答率45.6%(平成20年度)

※一部の辞書は、△の意味も正用としている。

「敷居が高い」の誤用の詳細解説

自首(じしゅ)

○ 犯人・犯罪事実の両方が発覚する前に、犯人自身が警察に名乗り出て犯罪事実を申告すること。

×逮捕される前に、犯人が警察へ出向くこと。

※犯人・犯罪事実が両方とも発覚した後では自首にならない。

忸怩たる思い(じくじたるおもい)

○ 自分の行いなどを反省して、恥ずかしいと思う。

×悔しい。腹が立つ。

したり顔(したりがお)

○ 自慢げな顔つき。得意げな顔つき。

×物知り顔。

※知識の多さをアピールしているかどうかは関係ない。

「したり顔」の誤用の詳細解説

十指に余る(じっしにあまる)

○両手の指では数え切れない。10以上。

×10未満の数。

失笑(しっしょう)

○思わず吹き出してしまうこと。

×笑えないほど呆れてしまうこと。冷笑。嘲笑。

正答率27.7% 誤答率60.4%(平成23年度)

※「おかしさのあまり思わず笑う」という条件を満たせば、ポジティブな笑いでもネガティブな笑いでも「失笑」の意味に当てはまる。

「失笑」の誤用の詳細解説

召還(しょうかん)

○派遣した人を呼び戻すこと。

×人を呼び出すこと。召喚。

※「召還(派遣した人を呼び戻すの意)」と「召喚(呼び出すの意)」は混同されやすい。

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言葉の誤用【す】

砂を噛むような(すなをかむような)

○無味乾燥でつまらない。

×悔しくてたまらない。

正答率32.1% 誤答率56.9%(平成30年度)

「砂を噛むよう」の誤用の詳細解説

須く(すべからく)

○ 当然の事として。是非とも。

×全て。皆。

正答率41.2% 誤答率38.5%(平成22年度)

※後ろに「~べき」「~べし」という言葉を伴うのが本来の用法.

「須く」の誤用の詳細解説

住めば都(すめばみやこ)

○住み慣れると、どんな場所でも居心地がよくなる。

×住むならば都会が良い。

言葉の誤用【せ】

性癖(せいへき)

○ 性質の上の偏り。癖。

×性的な嗜好

世界観(せかいかん)

○世界と人生の意義に関する全体的な考え方・見方。包括的な人生観。

×創作物の世界設定や雰囲気。登場人物の行動・ストーリー性に及ぼす法則性。作風。

「世界観」の誤用の詳細解説

世間擦れ(せけんずれ)

○社会で揉まれた結果、世間の表裏に通じて悪賢くなる。

×世間の常識から逸脱している。世間知らず。独自の発想を持っている。

正答率35.6% 誤答率55.2%(平成25年度)

※「擦れ」は、「様々な経験をした結果、悪賢くなる」という意味。

「世間擦れ」の誤用の詳細解説

セレブ

○ 著名人。名士。

×お金持ち。

全然(ぜんぜん) ※【誤用とは言い切れない語】

1.○「全く」「少しも」「まるで」「まるきり」+打ち消し表現

2.○「全て」「すっかり」「あますところなく」「ことごとく」+肯定表現

3.△「非常に」「とても」+肯定表現

※2.は正用だが各種試験で不正解になる可能性があり、3.は俗用。

「全然」の誤用の詳細解説

洗脳(せんのう)

○人の主義・思想を、強制的に改造すること。

×人の心を巧みに誘導・操作すること。

※×の意味の言葉は、マインドコントロール。

戦犯(せんぱん)

○ 戦争犯罪を犯した人。

×敗北の原因を作った人。

節操がない(せっそうがない)

○ 主義主張や信念がない。

×落ち着きがない。

言葉の誤用【そ】

粗忽(そこつ)

○ 不注意なさま。そそっかしいこと。

×乱暴。

ぞっとしない

○あまり面白くない。あまり感心しない。

×恐ろしくない。

正答率22.8% 誤答率56.1%(平成28年度)

「ぞっとしない」の誤用の詳細解説

言葉の誤用【た】

他山の石(たざんのいし)

○ 戒めや参考にすべき、他人の誤った言行。

× 手本にすべき、他人の良い言行。

正答率30.8% 誤答率22.6%(平成25年度)

※「対岸の火事(自分には無関係なので、痛くも痒くもないの意)」と混同する人がいるが、それは誤り。

「他山の石」の誤用の詳細解説

黄昏れる(たそがれる)

○ 盛り時が過ぎて、衰えの見える。夕暮れ。

×物思いに耽る

他力本願

○ 自己の修行の功徳によって悟りを得るのではなく、阿弥陀如来の本願によって救済されること。

×自分は努力せずに、ひたすら他人の力をあてにすること。

※×の意味の言葉は「人任せ」。

「他力本願」の誤用の詳細解説

断末魔(だんまつま)

○死を迎える直前。

×死を迎える直前にあげる悲鳴。

言葉の誤用【ち】

知恵熱(ちえねつ)

○ 生後六ヶ月前後の乳児に見られる突発的な発熱。

× 頭の使いすぎで出た発熱。

正答率45.6% 誤答率40.2%(平成28年度)

「知恵熱」の誤用の詳細解説

言葉の誤用【つ】

付かぬ事(つかぬこと)

○それまでの話の流れとは、全然関係のないこと。出し抜けに。

×どうでもいいつまらない事。

言葉の誤用【て】

適応(てきおう)

○ある条件や欲求などにあてはまること

○環境に合うように行動や考え方を変えること

×特定の法令や規則を、特定の事例に当てはめて働かせること。適用。

※×の意味の言葉は「適用」。

電車(でんしゃ)

○ 電力を動力源として、軌道を走る鉄道車両。

×全ての種類の鉄道車両。

天地無用(てんちむよう)

○ 上下を逆さまにしてはいけない。

× 上下を気にしないでいい。

正答率55.6% 誤答率29.2%(平成25年度)

「天地無用」の誤用の詳細解説

手を拱く(てをこまねく・てをこまぬく)

○ 何もせずに傍観する。腕組みをする。

×準備をして待ちかまえる。

正答率40.1% 誤答率45.6%(平成20年度)

※「何か出来るのに傍観している場合」と「為すすべもなくただ見ているしかない場合」の両方に使える。

「手をこまねく」の誤用の詳細解説

言葉の誤用【と】

鳥肌が立つ(とりはだがたつ)

○寒さや恐怖を感じた時、肌がぶつぶつになること。

△感動した時、肌がぶつぶつになること。

※近年、△の意味を載せる辞書が出てきた。

言葉の誤用【な】

内向的(ないこうてき)

○心の働きが、自身の内側ばかりに向かうこと。

×気弱な性格。

※気弱かどうかや、社交性は関係ない。

流れに棹さす(ながれにさおさす)

○傾向に乗じて、勢いをつける。

×流れに逆らう。

正答率23.4% 誤答率59.4%(平成24年度)

「流れに棹さす」の誤用の詳細解説

情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)

○人に親切にすれば、自分にも良い報いがある。

×情けをかけるのは、その人の為にならない。

正答率45.8% 誤答率45.7%(平成22年度)

※「他人の為ではない=自分の為である」という意味の言葉。

「情けは人の為ならず」の誤用の詳細解説

なし崩し(なしくずし)

○ 物事を少しずつ済ませてゆくこと。

×なかった事にすること。

正答率19.5% 誤答率65.6%(平成29年度)

※辞書によっては「うやむやにする」「曖昧にする」という意味を載せている。

「なし崩し」の誤用の詳細解説

中抜き(なかぬき)

○ 中間業者を抜かして、生産者と消費者が直接取引をする。中を抜き取る。中間を省略する。

× 中間業者がピンはねする。中間業者が上前をはねる。

※「中間業者がピンはねする」という意味ではなく、「中間業者をなくす」という意味。

「中抜き」の誤用の詳細解説

名前負け(なまえまけ)

○ 名前が不相応に立派で、実物が見劣りしてしまう。

× 相手の名前を聞いて臆する。

正答率83.4% 誤答率9.3%(平成27年度)

「名前負け」の誤用の詳細解説

言葉の誤用【に】

煮え湯を飲まされる(にえゆをのまされる)

○信用している人に裏切られ、ひどい目にあわされる。

×敵にひどい目にあわされる。

正答率64.3% 誤答率23.9%(平成23年度)

※信用していない相手の場合や、相手がいない場合は使えない。

「煮え湯を飲まされる」の誤用の詳細解説

煮詰まる(につまる)

○ 十分に議論や検討などが進み、結論を出せる段階に近づく。

×結論が出せない状態。新しい展開が期待できない状態。

正答率51.8% 誤答率40.8%(平成25年度)

「煮詰まる」の誤用の詳細解説

にやける

○ 男性が女性のように色っぽい仕草をする。

× 薄笑いをする。

正答率14.7% 誤答率76.5%(平成23年度)

※男性のみを対象とした言葉。

「にやける」の誤用の詳細解説

言葉の誤用【は】

爆笑(ばくしょう) ※【誤用ではない語】

○1人もしくは少人数が、大声で笑うこと。

○多くの人が、一度にどっと笑うこと。

※昭和初期に一般化した言葉で、元々人数を限定する意味はなかった。

「爆笑」の誤用の詳細解説

ハッカー

○コンピューターやインターネットに精通している者。

×コンピューターに侵入し、不正アクセス・破壊行為を行う者。

※×の意味の言葉は「クラッカー」。

発覚(はっかく)

○ 隠していた罪悪・陰謀などが表に現れること。

×はっきりと明らかになること。

※×の意味の言葉は「判明」

「発覚」の誤用の詳細解説

破天荒(はてんこう)

○誰も成し得なかったことを初めてする。

×型破りで大胆な様子。

正答率16.9% 誤答率64.2%(平成20年度)

※主にポジティブな意味で使う。

「破天荒」の誤用の詳細解説

花も恥じらう(はなもはじらう)

○花でさえも引け目を感じるくらい美しい。

×恥ずかしがる。

早生まれ(はやうまれ)

○一月一日から四月一日までの間に生まれたこと<br

×四月二日以降の四月・五月・六月に生まれたこと

万端(ばんたん)

○その事に関する全ての事柄・方法。

×全て整う。万全。

※「準備万端整う」の「整う」のように、後ろに言葉を足すのが本来の使い方。

「万端」の誤用の詳細解説

半時(はんとき)

○約1時間。

×30分。

言葉の誤用【ひ】

悲喜こもごも(ひきこもごも)

○悲しみと喜びを代わる代わる味わう。悲しみと喜びを同時に味わう。

×悲しむ人と喜ぶ人が入り乱れる・入り交じった。

※一人の心境を表す言葉で、複数の人の心情を表す使い方は誤用。

「悲喜こもごも」の誤用の詳細解説

左巻き(ひだりまき)

○左回りに巻いていること。頭の働きが鈍いこと。

×左翼思想の人物

紐解く(ひもとく)

○書物を開く。書物を読む。

×解明すること。

言葉の誤用【ふ】

憮然(ぶぜん) ※【誤用とは言い切れない語】

○ 失望したり落胆したりしてぼんやりするさま。意外なことに驚いて呆然とするさま。

△ 腹を立てているさま。不満なさま。不機嫌なさま。

正答率17.1% 誤答率70.8%(平成19年度)

※△の意味を7割以上の人が使っていて、一部の辞書は「腹を立てているさま・不満なさま・不機嫌なさま」の意味を載せている。

「憮然」の誤用の詳細解説

二つ返事(ふたつへんじ)

○快諾すること。「はい、はい」と返事をすること。

×適当な返答。

噴飯もの(ふんぱんもの)

○あまりのおかしさに思わず笑ってしまうこと。

×腹立たしいこと。

正答率19.7% 誤答率49.0%(平成22年度)

※この語は単に笑う場合と嘲笑する場合の両方に使えるが、嘲笑する場合に使われることが殆ど。

「噴飯もの」の誤用の詳細解説

言葉の誤用【ほ】

放射能(ほうしゃのう)

○放射線が放出される能力・性質。

×放射性物質。放射線。

傍証(ぼうしょう)

○間接的に役立つ証拠。

×それなりに信頼性のある証拠。

募金(ぼきん)

○寄付金などを募る。

△寄付をする。

※近年、△の意味を載せる辞書が出てきている。

言葉の誤用【ま】

まんじりともせず

○少しも眠らないで。

×少しも動かないで。

正答率28.7% 誤答率51.5%(平成25年度)

「まんじりともせず」の誤用の詳細解説

言葉の誤用【み】

水菓子(みずがし)

○くだもの。

×水気の多い菓子。

耳障り(みみざわり)

○聞いていて不愉快に思ったり、うるさく感じたりするさま。

×聞いた時の印象。

※×の意味の言葉は「耳触り(みみざわり)」で、手触り・肌触りの類推から用いられるようになった。

「耳障り」の誤用の詳細解説

言葉の誤用【め】

目障り(めざわり)

○見ていて不愉快に思ったり、物を見るのに邪魔になること。

×見た時の印象。

※×の意味の言葉は「目触り(めざわり)」で、手触り・肌触りの類推から用いられるようになった。

言葉の誤用【も】

モラルハザード

○「危険回避の仕組みが、かえって加入者の自己管理能力を低下させ、危険の発生率を上げる」という保険業界の用語。また、依頼を受けたエージェント(代理人)が自身の利益のために、プリンシパル(委託者)の利益に反した行動をとること。

×倫理崩壊

言葉の誤用【や】

やおら

○ゆっくりと事を行うさま。

×急に。唐突に。

正答率39.8% 誤答率30.9%(平成29年度)

※「やおら歩き出す」のように副詞として使う。

「やおら」の誤用の詳細解説

役不足(やくぶそく)

○ 本人の力量に対して、与えられた役目が軽いこと。

× 与えられた役目を全うする力量がないこと。

正答率41.6% 誤答率51.0%(平成24年度)

※×の意味の言葉は、「力不足」。

「役不足」の誤用の詳細解説

やぶさかで(は)ない

○躊躇わずに~する。~する努力を惜しまない。喜んで~する。

×仕方がないから~する。~したくない訳ではない。~してみてもいい。

正答率33.8% 誤答率43.7%(平成25年度)

※「~にやぶさかで(は)ない」の形で使われることが多い

「やぶさか」の誤用の詳細解説

言葉の誤用【ゆ】

ユニーク

○独特であるさま。

×面白いさま。

言葉の誤用【り】

リーズナブル

○納得できる。

×安い。

リベンジ

○仕返しする。報復する。

×再挑戦する。雪辱する。

言葉の誤用【わ】

悪怯れる(わるびれる)

○ 気後れがして恥ずかしくなったり、卑屈になったりする。

× 悪事を行って悪いと思う様子。ふてぶてしい振る舞い。

※悪事に限定された意味ではなく、後に打ち消しの語を伴ってよく用いられる。周囲の人間が「恥ずかしがる・卑屈になるのが当然」と思う場面で、平然としている人によく用いられる。

「悪怯れる」の誤用の詳細解説

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