少年ジャンプ42号から連載が始まった「カグラバチ」がかなり面白かったので、毎話の感想をまとめていくことにしました。
漫画「カグラバチ」のネタバレ感想です。1巻部分の8話までの内容について書いています。9話以降の感想は、下記リンクのネタバレ感想に書いています。

第1話「“すべきこと”」のネタバレ感想【カグラバチ】
表紙ですでにいい予感してたけどジャンプの新連載よかった。「カグラバチ」。画力えぐ、イケメン、服のデザイン良、中身もおモロ。あきっぽい自分がちゃんと全部読み切れた。次も期待~♪(*’▽’) ヒロアカ終わったらジャンプ本誌は買うの終了!と思ってるのに、面白いの出てきちゃうとやばいなー。 pic.twitter.com/oQdXEK9UUc
— TAKO (@krswtkk) September 17, 2023
父と子のゆるい日常話と刀匠の刀作りが始まったため「日常シーンや刀作りの場面も多い作品なのか」「表紙では刀を構えていて、巻頭カラーは結構バイオレンスなんだけどなぁ」と思いながら読み始めました。
登場人物は現代人と同じような格好・生活をしていますが(明治や大正を思わせる格好の人もいる)、「斉廷戦争」「名刀達が戦いを終わらせた」などの発言から僕らが住んでいる世界とは別世界が舞台であることがわかります。
戦争が終わったのが15年前で、主人公・チヒロも15歳なのは偶然ですかね? 父子家庭っぽいですけど、母親は亡くなっているんでしょうか、これから出てくるんでしょうか。
柴が「君の父さんはな」「実際に戦地に行った俺たちよりも名を上げた」と、国重が「刀を作った先にある死に、自分たちは責任を持たなければならない」という内容を話していました。これ国重が恨まれてるパターンなのかなぁと思いました。妖刀で殺された者の遺族の復讐とか、戦争で辛酸を舐めさせられた報復とか…。
「主人公が刀匠を目指しながら剣士としても戦っていく感じ?」と更に勘違いしていると、唐突に3年以上の月日が経ってバイオレンスな表現がされるようになり、一気にダークファンタジーの雰囲気が出てきました。
チヒロくんの必殺技の「涅」「錦」 ってお父さんが連れてきて大事にしてた金魚が名前の由来だからとてもつらい この金魚も死んじゃった可能性が高いし… 赤い金魚は幸運を呼ぶものだから殺す技の名前にはしなかったんやろうかもしくはさらに上位の技か #wj42 #カグラバチ pic.twitter.com/mPhZ6jqq7Q
— したまつげ (@kiri_390) September 23, 2023
とにかく戦闘描写がいいですね。センスのある殺陣や外連味たっぷりの止め絵が続くので、戦闘が始まってすぐに「ああこの作品はバトルに関しては大丈夫だな」と感じました。
最初にテーブルの上で回転しながら三人を同時に斬ったところは、アクション映画のカメラワークを思い起こさせるものでした。切り落とされた首や四肢が景気よく空中に飛んでいく描写にも、気迫がこもっています。
しかし、少年漫画にしてはかなり暴力的でグロいので、そういう表現が苦手な人には合わないかもしれません。読者層を最初から絞っていますね。
チヒロは刀を二本持っていますが、下の刀を一度持とうとして止めて、上の妖刀を選んでいますから、通常の刀(門番を殺した)と妖刀(屋内で大勢相手に使用)を使い分けています。
チヒロが「毘灼(ひしゃく)」という妖術組織を尋常ではない憎しみを持ちながら追っていて、唯一の肉親らしき父親が出てこないとなると、チヒロが言っていた「あの日」に父親が殺されたっぽいです。
やっぱコマ割りで変な芸術センス見せるよりも、カグラバチのように丁寧なコマ割りでしっかり状況を丁寧に説明して且つ内容が濃くて魅力的で面白いストーリー展開を読ませてくれる方が、やっぱ最高に推せる。(少年マンガってマジでコレ、コレなのよ)#wj43 #カグラバチ pic.twitter.com/ARXhYKvsGZ
— 狭間スメル (@Hazama_SUMERU) September 25, 2023
刀や妖術で戦うとなると、これからも「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」のようなバトルが続いていくんでしょうか。1話にして海外でバズったようですし、「カグラバチ」が第二の「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」になって僕ら読者を楽しませてくれると嬉しいですね。
第2話「塁塁」のネタバレ感想【カグラバチ】
柴は前話で「戦地に行った」と言ってましたね。剣士ではなく妖術師でしたか。戦争での実戦経験がある柴が「ここまでやる」と言ってるんですから、チヒロは既に相当強いんでしょう。
[第❷話] / 累累
うぉぉ! 作風めちゃ好み‼︎ 和風全開‼︎!
死体が松の木になってるのオサレですねぇ妖刀とか… 6本+1本の設定とか… 大好き😳
最後の刀での引き演出、、センスありあり🥰#カグラバチ #外薗健 #wj43 #ジャンプ pic.twitter.com/XQErb2Ewup— コーシ【花京院の「魂」 ベット中】 (@JUMP_kohshi) September 24, 2023
しかし、まだ妖刀の本領に達していないらしいです。本領とは卍解的なやつですかね。今使える技「淵天(えんてん)」「涅(くろ)」「錦(にしき)」は始解的なやつなんでしょうか。
刀の能力がチヒロの日常のシンボルであった金魚を具現化しているので、刀の持ち主の心象風景が技の性質に反映されるのかもしれません。
「毘灼」という妖術組織が妖刀を強奪した理由も気になりますね。また、保管されていた6本の刀の箱の内、左上の一つにだけしめ縄が巻かれていたのも意味深な描かれ方でした。タイトルのカグラってもしかして「神楽」で、バチは太鼓を叩くやつでしょうか? それとも罰の方かな。
それに、父親が死ぬ直前のシーンが描かれませんでしたから、現時点ではまだ読者に隠しておきたい事実があるのかもしれません。
父親を殺した3人の内の一人がヤクザの背後にいた妖術師でした。妖刀の目撃情報も得ましたし、2話にして父親の仇に結構近づいてるので、今後も良いテンポで進んでいきそうです。
第3話「目撃者」のネタバレ感想【カグラバチ】
最初のページの背景に刀を持ったモブ(おそらく)が当然のようにいるので、帯刀している人がいてもそこまで不思議には思われない世界設定のようです。それに、町並みや人々の服装に昭和感があり、スマホではなくガラケーを持っている人がいます。
昭和から平成中頃までの文化がごちゃまぜになっているような設定なんでしょうか。
ヒロインみたいな妖術師を斡旋するヒナオが登場しましたね。子供の言うことを真に受けてしまうような天然ですが、同話で実装されたシャルも天然なので、一気にコメディ色が強くなっています。柴もいますしw
シャルは孤児で妖術師に護衛をしてもらいたい理由があるとなると、妖刀を奪った者に親を殺されたっぽいですね。
シャルは刀から雲が出ると言っていました。それだけの情報だとどういう能力なのか見当がつきません。
シャルがみた妖刀使いには、毘灼の構成員が入れている炎の紋章がなく手下をいっぱい連れているらしいです。今回修験者のような格好をしている妖術師も出てきましたし、毘灼が少数精鋭の集団だったとしても、妖術師同士の横のつながりがあるのかもしれません。チヒロ達の敵は結構多そうです。
第4話「妖術と妖刀」のネタバレ感想【カグラバチ】
今回の妖術師、いいやられ役でしたねw 下衆な煽りをした奴が主人公にぶちのめされるのは、少年ジャンプらしくて良かったです。
妖刀の赤い金魚の能力「猩(あか)」が判明しました。敵の能力を吸収してモノにするとは超強力です。しかし、無条件で発動するには使い勝手が良すぎる能力なので、何らかの使用条件がありそうです。
雲を出すという妖刀の名前が「刳雲(くれぐも)」であることも分かりました。名前が一々カッコイイです。
妖術と妖刀についても説明がされました。妖術を構築する「玄力」を努力すれば誰でも使えるという設定は、ハンターハンターの念能力を思い起こさせます。
妖刀は人体では生成保持できない玄力が扱えるので、やはり妖刀使いは群を抜いて強いという設定のようです。シャルを拐おうとした妖術師はチヒロとまぁまぁ戦えていましたから、チヒロがまだ未熟なんでしょうね。妖刀の本領に達するレベルになれば、妖刀使い以外は圧倒するようになるんでしょうか。
シャルへの謎が深まりました。1話で助けられた反対運動の青年は、柴が能力で助けた際には気持ちが悪くなっていました。でも、今回シャルが全く同じことをされたにも拘らず、平然としています。もしかしたらシャルには、妖術師としての才能があるのかもしれません。
第5話「ごちそう」のネタバレ感想【カグラバチ】
5話で妖刀の所有者が判明し、その手下から襲撃を受けるとは、テンポがかなりいいですね。
柴はダルマ(円柱頭の妖術師)を尋問する際に足を踏みつけていましたが、柴の足に瞬間移動する時と同じ線上のエフェクトが掛かっていました。一つの力を応用して瞬間移動や強い力を発揮しているようです。
妖刀・刳雲の所有者である双城厳一は日本を股にかける武器商人らしいです。一気にスケールが大きくなりましたね。
作品世界の日本? は昭和・平成がごっちゃになった様相で武器商人がおり、柴曰く「(街は)平穏とは程遠いな」という状況らしいです。携帯も折りたたみ式でスマホではないですし、私達の住む現代日本とは社会情勢や技術の進歩がかなり異なっているようです。
特に、未だに銃が出てきていない事には何か特殊な事情がありそうです。もしかして存在自体していないんでしょうかね。
シャルが元々どこかに捕まっていた事と、双城からも狙われている事が分かって謎が深まりました。前話で瞬間移動の妖術に耐性があった事が関係あるんでしょうか。武器商人にとって何のメリットがあるのか謎です。
あと、少年ジャンプの主人公が車の運転をしている描写は新鮮でした。あんまないですよね。特にバトル漫画では。
残酷な双城厳一もヤバいですが、今回チヒロを襲った手下もかなりヤバいです。
一人の能力なのか複数人の能力なのか不明ですけど、アスファルトをうずまき状に変形させ地面から10人くらいが混ざりあって出てきた姿はホラーでした。ちょっとシュールで、チェンソーマンに出てきそうな画でしたね(笑)。
ただ、チヒロは妖刀の使いすぎで消耗しています。これまでのようにポンポン能力を使えなさそなので、次はどう戦うのかが気になるところです。
第6話「平穏」のネタバレ感想【カグラバチ】
土? を人の形にして操っていた妖術師の回コマで、戦争時に妖刀の本領を発揮した画がありました。何か、空中の巨大な物体を撃ち落としていたり、爆撃しているような描かれ方がされていたので、本領に達すると兵器並の破壊力が出るみたいですね。
後、一話に続いて「錦」を使っていましたが、効果はスピードのアップでいいでしょうか。それとも流線形の斬撃でしょうか? 敵が「速……」と言っていたので前者だと思うのですが。
シャルが鏡凪(きょうなぎ)という一族の生き残りで、この一族には傷を再生する能力があったと判明しました。柴の瞬間移動でも気分が悪くならなかったのはこの能力のおかげだったようです。
鏡凪の人間を食べれば不老不死になれるとのデマで一族はシャル以外全滅したといいます。シャルが足を砕かれるシーンもバイオレンスでしたし、この漫画は少年誌掲載作品にしては結構キツイ設定・描写がありますね。
また、多額の懸賞金を掛けられたことで、チヒロ達は東京中の妖術師に狙われる事になってしまいました。時間が経てば経つほど状況を悪化するでしょうから、とっとと双城と対決して早期解決を図った方がいいと思います。
でも問答無用で双城をぶっ◯したら、作中世界の法律的にどうなんでしょうね。まぁ、チヒロもヤクザや妖術師を気軽にぶっ◯しにいってますし、ヤクザが街中に死体吊るしてもお咎めなしっぽいので、今更な治安なんでしょう。というか、統治自体ができていない感じがします。柴も「(街は)平穏とは程遠い」と言っていました。
双城がシャルを拉致しようとしている目的も気になります。
第7話「狼煙」のネタバレ感想【カグラバチ】
薊(あざみ)という新たな妖術師が登場しました。彼が所属する「神奈備(かむなび)」は国の妖術師組織らしいですが、柴も元々はそこにいたといいます。
薊は大佐以上の階級で柴・国重と旧友のようです。柴も神奈備にいた頃はエリートだったのでしょうか。
東京中の妖術師がチヒロを狙っていた件はあっさり方が付きましたね。正直、ちょっと拍子抜けしました。
でも、チヒロと7本目の妖刀の存在を神奈備に隠されていたといいますから、チヒロ達は結構危うい立場にあります。神奈備に危険視されないといいですが、その辺は薊と柴がなんとかするんでしょう。話の展開的にも1月後に薊達と共闘する流れですし。
また、妖刀「真打(しんうち)」が裏社会の闇の競売「楽座市」に出品されると判明しました。ハンターハンターのヨークシン編のオークションみたいですね。
毘灼は、てっきり六工を所有して何かを企てていると思っていました(薊もそういってました)。でも競売に出してしまうのなら、少なくとも「真打」は金儲けの道具にしても構わないことになります。それとも、落札した相手に金を支払わせた後で強奪するつもりでしょうか。
双城が毘灼と繋がりがあったのは当然として、国家機関に目をつけられても裏社会で大物として活動できる能力があるとは、序盤で戦いを挑む相手じゃないと感じます。ラスボスでもおかしくない設定です。
毘灼も「この国は再び大きくうねりだすだろう」と言われるほどの大事を起こすつもりですし、展開が滅茶苦茶早いです。まだ1巻分も連載していないんですがw
鬼滅の刃や呪術廻戦のようなバトル設定といい、ハンターを思い起こさせる競売の話といい、人気作品の受けた要素をふんだんに取り入れています。出し惜しみしないテンポで進んでいますし、何が何でもヒットさせようという気概が伝わってきますね。
柴は薊に対してだけは当たりが強いですね。あと、柴さん、車が廃車になってご愁傷さまでした(笑)
第8話「円 法炸〜俺は変わるんだ〜」のネタバレ感想【カグラバチ】
敵とはいえ、ダルマも子供の妖術師もポンポン死んでいきますね。「ダルマは髪下ろしたら結構ルックスいいなぁ〜」とか思ってたら、人の良さそうな姉ちゃんと一緒に死にました。
姉ちゃん可哀そ。
柴はいい人ですけど、結果的にあのままダルマを殺しておいた方が母と姉は死なせずに済みましたね。まぁ、双城は他の妖術師への見せしめのために、ダルマが死んでも家族を手にかけたかもしれませんが。
ここまで思い切りよく殺していくと、柴・薊・ナナオあたりの命も心配になります。楽座市での戦闘は大規模になりそうですし、見せ場や衝撃的展開も求められそうですから。
ダルマはダルマごと凍らされていましたね。刳雲の能力だと思われますが、凍らしたのは双城の妖術で刳雲の能力は別にあるのかもしれません。喫茶店ハルハルの壁に、「鳴(めい)」で大穴を開けてもいました。淵天のように複数能力があるんでしょうか。
しかし、いきなり本丸の双城が襲撃を仕掛けてくるとは、やはり展開が早いです。一月後に楽座市があるのでおそらくここでは決着をつけず、シャルがさらわれるんじゃないでしょうか。
双城は他の妖刀使いと戦うこと自体に興味があるようですから、本調子ではなくまだ本領に至ってはいないチヒロに「一月後までに仕上げておけ。でないとこのガキがどうなるか分からんぞ」みたいな事を言って一時撤退すると予想します(笑)。
ただチヒロを殺してシャルをさらうのが目的なら、もっと妖術師をゾロゾロ連れて襲撃するはずですしね。ダルマの始末もわざわざ自分でつけたのは、ちょっと頑張りすぎだと思いますが。
多分、次回の双城との戦闘は、ゲームの負けイベントみたいなものなんでしょう。

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