カグラバチの「漣 伯理」とは【概要・妖術・強さ】

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⚠注意 ※この記事には、「カグラバチ」の最新話までの重要なネタバレが多分に含まれています。

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「漣 伯理(さざなみ はくり)」の概要

「漣 伯理(さざなみ はくり)」は、闇の競売「楽座市」を主催していた妖術師の家系「漣家」の人間で、漣家当主の漣京羅は伯理の父親にあたります。

髪は白髪で長さはミディアム、左耳あたりの髪だけ長くして結んでいます。

主人公・六平 千鉱(ろくひら ちひろ)とは対等な友人で、お互いに助け合ったり良い影響を与え合ったりしています。

楽座市での活躍

【楽座市編】チヒロとの出会い

伯理は、楽座市を妨害したため漣家から追放されましたが、双城厳一の「鳴」から自分の命を救ったチヒロの姿に感銘を受けています。

彼は漣家の行いに対して疑問を持たず生きてきました。ですが、外道に売買され続けてきた「氷の肌の女」が目の前で自死した事で、楽座市の異常性に気付かされています。

楽座市を壊すのを手伝って欲しいと懇願する伯理。楽座市に出品される妖刀「真打」を取り返そうとしていたチヒロと利害が一致していたため、2人は行動を共にすることになりました。

神名備最強の妖術師「緋雪(ひゆき)」の言葉にチヒロの心が折れかけた際には、「俺はお前に救われたんだ」「その刀ァ似合うのは」「お前!!!」とチヒロを奮起させています。

【楽座市編】チヒロ達と行動を共にし、漣家と本格的に対立する

父親の「漣 京羅(さざなみ きょうら)」は、伯理を人質にして「(漣家に仇をなす伯理に)生きる価値はない」とまで言い殺そうとする素振りを見せました。

その時、チヒロが「その男は俺を救ってくれた」と言って伯理を取り返すために淵天を差し出しています。

漣邸から離脱後、伯理は落ち込みながら上記の件について謝罪しました。しかし、チヒロは「お前は(自分の)背中を押した」「お前が頼りだ」などと励まして、今度は逆に立ち直らせています。

【楽座市編】兄の宗也を倒す

楽座市当日、これまで楽座市に加担し「氷の肌の女」を追い詰めてしまったケジメをつけるため、1人で命をかけて兄の漣 宗也(さざなみ そうや)と戦うことを決断しました。

宗也は、伯理を溺愛していて愛情表現で暴力をふるう危険人物で、伯理を何もできない人間だと決めつけて暴行します。

それに耐えながらチヒロを信じ初めて妖術「威葬」を成功させました。更に伯理は覚醒し、「蔵」の能力を発動させています。

そして、チヒロのように希望を持たせられる人間であると自分の価値を証明するために、渾身の威葬を放って宗也を倒しました。

【楽座市編】チヒロと共に京羅と戦う

伯理は、愛情という繋がりがあれば京羅の「蔵」に干渉できるのではと考えます。

「もはや繋がりなどありはしない」と考える京羅に対し、伯理は「父さんに……」「すごいって言って欲しいんだ」と心情を吐露し、京羅の「蔵」への干渉に成功しました。

この干渉を見た京羅は神妙な顔つきになっています。一方で、チヒロに「父さんを…斬ってくれ………!!」と頼んでもいます。

伯理がサポートしプレビューで隙をついたおかげで、チヒロが京羅を袈裟斬りにして致命傷を与えています。

【楽座市編】「蔵」から人々を救い出し、京羅との決着をつける

チヒロの「罪のない人犠牲にしたくない」という思いを汲んだ伯理は、命がけで「蔵」に転送し人質にされた人々は全員救出されました。

京羅は、以前チヒロが「最善はハクリを信じることだった」と責めた事に対して、「お前の言う通りだ」と言いました。そして最後に、これまで目を背けてきた伯理を見つめ、彼を全うした者として認めながら死亡しました。

茫然自失とする伯理。しかし、救出された姉と弟が涙を流しながら喜び合っているのを見て、それが「氷の肌の女」が檻の外に見い出せかなった希望だと理解します。

伯理は、「氷の肌の女」やチヒロがくれた価値を証明し続けるため、チヒロに「これからも一緒に戦わせてくれよ」と伝えています。

所有者暗殺編

毘灼が妖刀契約者「漆羽 洋二(うるは ようじ)」を保護していた慚箱(さんそう)を壊滅させたので、神名備はそれに対抗すべくチヒロと伯理を一時的に戦力加えました。

2人は漆羽を護送しますが、チヒロは昼彦を引き離すため別行動を取ります。一方、伯理と漆羽は「巻墨(ますみ)」に慚箱・仙沓寺まで転移されました。

仙沓寺も毘灼に襲撃されたため、伯理は漆羽と契約者の「座村 清市(さむら せいいち)」と共に仙沓寺前に逃されました。伯理は命がけで「蔵」の妖術を発動させ、妖刀「飛宗(とびむね)」を座村に手渡しています。

しかし、契約者達に報いを受けさせると言い始めた座村が漆羽を殺害してしまい、伯理は再び無茶をしてチヒロをその場に転送します。

その後、昏睡状態に陥りますが一度目覚め、神名備に漆羽と座村の会話内容を報告しています。彼は、漆羽を死なせてしまったと自分を責めており、巻墨に「チヒロを頼む」と懇願しました。

現在、妖術を司る脳神経が損傷したため集中治療を受けていますが、完治するかどうかは分からない状態です。

「漣 伯理(さざなみ はくり)」の人間関係

六平チヒロ

伯理は、自分の命を二度も救ったチヒロに憧れを抱き、彼に触発され行動を起こしています。当初は伯理がチヒロの後を追って助けられる関係でした。

2人は神名備最強の妖術師香刈 緋雪(かがり ひゆき)と遭遇し、チヒロは「お前が妖刀を振るい続ければ」「また不幸が生まれるぞ」と言われ戦意を喪失します。

伯理はチヒロを庇いながら「俺はお前に救われたんだ」「その刀ァ似合うのは」「お前!!!」と鼓舞してチヒロが奮起するきっかけを作りました。

上記のように、徐々に伯理がチヒロの助けになるようになり、楽座市編の後半ではチヒロと対等な友人関係になっています。

所有者暗殺編でもチヒロと共に人助けをしようとしています。

漣 宗也(さざなみ そうや)

宗也は伯理のことを溺愛していますが、暴力が弟に対する愛情表現だと思っている危険な人物です。ですから伯理は、兄と再会した時に絶望した表情を見せています。

宗也はとても思い込みが激しいため、伯理が漣家に反抗し始めたのは、楽座市の商品として捕らわれていた「氷の肌の女」のせいだと勘違いしていました。そういう現実から乖離した妄想に囚われているので、自分の意思で反抗する伯理を受け入れることができませんでした。

更に、伯理に傘を届けに来たヒナオを見て、彼女から悪い影響を受けたため伯理が自分たちに反抗しているのだと間違った解釈をします。

何故か「氷の肌の女」やヒナオが死亡すれば伯理が元に戻ると考えてもいます。

楽座市では、伯理がの出来が悪いから可愛いなどと口にしており、彼にとんでもない才能があると分かると殺害しようとしました。

しかし、皮肉なことに宗也の酷い暴行によって伯理は自衛の手段として高い防御力を身につけ、ついには天才として覚醒しました。宗也は、弟の自分を遥かに超える才能を認められないまま、伯理の威葬によって死亡しています。

氷の肌の女

チヒロと出会う前の伯理は、漣家の思想に染まっていて人間が売買されていることに疑問を持っていませんでした。そうした洗脳を解くきっかけを作ってくれたのが「氷の肌の女」です。

人身売買されるのが嫌で餓死しようとしていた彼女は、伯理が話し相手になってくれれば食事を摂ると提案します。

最初伯理は、商品価値を落とさないようにするために話し相手をしていました。その後、虐待されているが家族や漣家を思って従っている事を話すようになります。

彼女は「檻の中に囚われてるのはあなたの方」「自分の本当の価値も見失っちゃうのね」「私と話してくれる」と声をかけ、その言葉に胸を打たれた伯理は漣家から2人で逃げる決断をします。

しかし、彼女の本心は自害することで、逃亡を決行しようとしたその時に刃物で首を斬り死亡しました。

伯理は、自分が彼女を人間扱いしなかった事で死に追いやったと苛むようになります。この出来事から楽座市の異常性に気づかされ、楽座市の妨害をして漣家から追放されました。

一方で、彼女の言葉で冷遇されるだけの自分に価値を見出そうともしてもいます。その言葉が自死のために発したものだとしても、自分の価値に気づかせてくれたと思っているようです。

漣京羅

京羅は、伯理が才能の片鱗を示さないのを見て幻滅しており、彼が漣家の人間に虐待されているのを見て見ぬふりをしてきました。

伯理をチヒロ達への人質にした際には、「生きる価値はない」とまで言って、殺そうとする素振りを見せています。

しかし、伯理と京羅はお互いに対する強い愛情(繋がり)を持っており、京羅はその愛情に「蔵」に干渉された際に気づいています。

伯理は京羅への愛情を捨てたくても捨てられない一方、悪人である父親をチヒロに斬ってくれと頼んでもいます。

京羅の方も致命傷を負った瞬間に、幼い日の伯理が「父さんを超える当主になる!」と言った事と、それに対して自分が「大いに期待しているよ」と返事した事を思い出しています。

このように、2人とも相手のことを思っていますが、愛情が屈折していました。

京羅は死の間際に伯理を認め、伯理も死にゆく父を悲しげに見つめています。

漣家初代当主

漣家初代当主は2種類の能力を持って生まれており、更に亜空間の「蔵」を作り出せたのも異端でした。これは他に例を見ない才能と考えられてきましたが、伯理は初代当主と並ぶ天才であると判明します。

「漣 伯理」の妖術は、「威葬」と「蔵」の2つ

伯理は、初代漣家当主と同じ天才で「威葬(いそう)」「蔵」の2つの妖術が使えます。現在、2つの妖術が使えると判明しているのは、既に鬼籍に入っている初代当主と伯理だけです。

威葬(いそう)

漣家の妖術師達が使う妖術です。高威力の中距離攻撃が可能で、加速や敵の移動の妨害など応用性に優れています。

伯理は、無意識に「蔵」の保持運用に玄力を割いてきたので威葬を使えませんでしたが、36話でそれを意識下に置いたため高出力の威葬が撃てるようになっています。

蔵(くら)

亜空間の「蔵」に「登録」した人や物は自由に出し入れ可能で、自分の周辺に物を出したり遠方にいる人物を自分の下まで引き寄せたりする事ができます。

更に伯理は、「登録」した人物が玄力をこめた人・物も自由に転送できます。ただし、玄力を持つ妖術師や玄力がこめられた物は、「登録」を拒絶することが出来ます。

亜空間(蔵)に意識を接続するのは至難です。転送や「蔵」内部の構造物を変化させる事は使用者に大きな負担をかけ、無理をすれば脳が焼けるといいます。

「蔵」の能力の一端である「下見会(プレビュー)」は、登録した商品を現実世界や「蔵」内部の世界に映し出せるというものです。

これを応用して、「蔵」に入った管理者の姿を現実世界に映し出すことも可能です。

京羅は「蔵」の内部構造を変化・放出させて侵入者を攻撃しているので、伯理も今後同じことが出来るようになると考えられます。また、この攻撃に刃物や爆弾などを仕込む事もできます。

「漣 伯理」の強さ

チヒロに背中を斬られて立っているのもやっとだった宗也を威葬で倒しています。しかし、万全の状態でどこまで戦えるのかは不明です。

あの場面では宗也が一方的に威葬を撃ち続けていたのを耐え抜いて、最後に一撃で倒していました。お互い万全の状態ならもっと動き回って戦うでしょうから、その場合は戦闘経験の多い宗也が有利になる可能性もあります。

逆にとんでもない才能をもっている伯理が更に成長して宗也に勝つかもしれませんし、その辺のところはまだ不明です。

どちらにしろ、伯理の方が潜在能力は段違いに高いはずなので、将来的には宗也が全く及ばないレベルになると考えられます。

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