漫画「カグラバチ」のネタバレ感想です。4巻部分の29話以降の内容について書いています。28話以前の感想は、下記リンクのネタバレ感想に書いています。
第29話「取捨」のネタバレ感想
やっぱり緋雪との一時的な共闘となりましたね。
もうちょい友好的な感じで手を取り合うと思っていたのですが、結構殺伐としたやりとりでした。
緋雪は前にチヒロに会った時に、立場とプライドに揉まれて葛藤していました。それが今回活きています。
緋雪のキレ顔は凄かったです。何か、会話を中断してブツブツ言い始めて、黒目が凄いところにいってるし(笑)。チヒロも珍しく動揺していましたね。
多福が即座に通訳し始めて「決めたんだろう」と推定で締めたのも笑えました(笑)。あと、彼の突っ張りでの力強い攻撃を何故か気に入りました。
緋雪はチヒロのライバル的な立ち位置になるのかなと予想していたんですけど、変人強キャラ枠っぽくなってきましたね。
でも、明らかにキャラが濃くなったので、この方向性は悪くないと思います。最後の「奴ぁ殺らせねぇぞ」の画は、ギャップもあって格好良かったです。
チヒロは「一番厄介な炎骨…」と言っていましたから、漣家の妖術師達よりも緋雪を脅威に思っているようです。おそらく、刳雲が完全に壊れるまでにチヒロが「濤」をいくらか倒し、淵天回収後に京羅+宗也+αを倒すみたいな流れになるんじゃないでしょうか。
刳雲だけで京羅達を倒してしまうかもしれませんが。
淵天回収後に緋雪とのバトルがあるかどうかは気になります。最後にチヒロと緋雪の全力の戦いがあれば、楽座市編も綺麗に決まりがつくでしょう。
小さなコマで「これからは国のために」というセリフもありましたが、あれは緋雪の原点なんでしょうね。
あと、緋雪も多福もチヒロの右手が再生していたことにはスルーで、何も言いませんでしたね。まぁ、状況がそれどころではなかったですけれど。
毘灼は真打を楽座市経由で神名備に渡そうとしているようですから、チヒロが所持しそうになると介入してくる可能性があります。京羅への電話でも真打の競りが何事もなく行われるかどうかを懸念しているようでした。
また、神名備の「真打落札組」という呼称からして他に「淵天落札組」がいそうですね。…と最初は思っていたんですけどチヒロと緋雪の会話は、「神名備はチヒロを確保できれば淵天の件はOKと考えている」と取れるような言い方でした。実際のところは分かりませんが。
「真打落札組」の男性の方は「お前は真打の力を知らねぇからな」と言っていたので、斉廷戦争の経験者でしょう。
彼は「今日 神名備(おれら)が真打を落札することで何百万人って命が守られる」とも言っています。国重も「真打だけは」「もう二度と…誰にも」「使わせちゃ駄目なんだ」と言っていました。
これまで真打が妖刀の中で特殊なんだろうなとは思ってきましたが、上記の言い方を考慮すると脅威度が全然違うみたいです。「真打>>>他の妖刀」くらいの差じゃなくて、「真打>>>超えられない壁>>>他の妖刀」くらいの差がありそうです。
ここ数話で真打に触れられるセリフが何度かあり、今回もまた真打の脅威を語るセリフがありました。真打があっさり落札されて何も起こらず終わりとは考えられないですし、そろそろ真打に関係したイベントが起こりそうです。
第30話「乱入者」のネタバレ感想【カグラバチ】
毘灼が介入してきましたね。予想はしていたんですが、真打の落札時か章ボスを倒した後あたりかと思っていました。
伯理の行く手を塞いだ妖術は、1話に出てきた三つ編みの妖術師のものでした。今回チヒロに襲いかかった奴とは髪型が違うので、三つ編みの妖術師はその辺に潜んでいるか離れた場所から監視をしているのかもしれません。
しかし、チヒロが相手の顔を見てハッとしているのが気になります。新キャラのお披露目ならそのまま描写すればいいはずですし。
憎き父親の仇である毘灼が登場したにもかかわらず、チヒロが激昂せずに動揺する相手とは意外な人物のはずです。
やはり、薊が裏切り者なんでしょうか。これまで薊裏切り説は、一部のファンの間で囁かれてきました。
六平家の場所が毘灼に知られた経緯から、六平擁護派に内通者がいるのではとの疑いが浮上したからです。
柴は、モノローグでチヒロを本気で心配してきた事が表現されてきました。しかし薊の場合は、状況を考えているモノローグしかないので、今一本心が見えてきません。
双城敗北後の上層部での協議やカザネに会いにいった場面でも、何ともいえないような描かれ方しかされませんでした。
薊の名前の由来であると考えられる花の花言葉には、「独立・報復・厳格・触れない」などの意味があるらしいです。これも内通者であることを疑わせます。
ただミスリードを誘っているだけか、二重スパイである可能性もありますが。
ちょっと心配なのが柴です。柴さんの能力は前々から便利すぎると思っていて、話作りをする時にかなりハードルを上げてしまうくらい性能が高いです。
作者は、読者に「こんなん柴が一瞬で瞬間移動すれば終わりじゃん」と言わせないために、毎回毎回柴が瞬間移動しない理由を考えなければいけません。柴も自分が凪浄苑まで瞬間移動すればいいんじゃ、みたいな事を言ってましたね。
今話でも、濤の三つ編みの変な髪型の奴は、柴が非常扉の前に立った時点で椅子ごと消えてます。柴が強制的にどっか遠くに連れて行って置いてきたんでしょう。濤レベルの敵を瞬時に排除できるこの使い方も「便利すぎるな」と思えてきます。
それに伯理が覚醒しましたから、戦える主人公の相棒枠も増えました。連載開始時と違って魅力的な登場人物が他にも増えています。
薊が裏切り者だとしたら、それ自体が衝撃的な展開です。けれど、ダメ押しで薊に柴を殺させたら反応が凄いと思うんですよね。
唐突に明かされた宗也の頭良い設定にも何か嫌な感じがします。柴は、前に宗也から伯理を遠ざけていますし、宗也はかなり恨んでいるでしょう。
今回の話は、柴の死亡フラグがビンビンに立ったように感じました。
まぁ、ここまで長々と書いたのに薊が裏切り者ではなく柴に何もなかったら、ちょっと恥ずかしいですねw でも、マジで杞憂であればいいなと思います。
第31話「挨拶」のネタバレ感想【カグラバチ】
↑の30話感想で書いた予想は大体ハズレていました(笑)。恥ずかしいです(笑)。
まず、チヒロに立ち塞がった毘灼の男は、薊ではありませんでした。そりゃそうか。
前話でチヒロが動揺していたのは、対峙する毘灼が知り合いだったからだと思っていました。ですが、あまりに唐突に親の仇が現れた事で呆然としてしまったようです。そりゃそうか。
では誰かというと毘灼の統領でした。「えっ、こんなにアッサリ出すの?」と狐につままれたような気分になりました。
自分から国重殺害の首謀者だと言っていましたね。おそらく、毘灼と双城の会合にいた男性も彼でしょう。
敵組織のボスにしては、外見も性格もあっさりした感じでした。キャラの方はこれか濃くなっていくのでしょうか。
強さはどのくらいなんでしょう。折れた刳雲を使うチヒロとの比較では、よく分からなかったです。
もちろん、かなり強いのは理解しています。しかし、父・国重の仇で敵組織のボスの初戦闘なのに、圧倒的と思わせる描写がされませんでした。今のところ、強キャラとしての印象は少し薄く感じます。設定上はともかく、印象としては双城の方が濃いです。
こんな序盤に登場して地味な描かれ方がされると、ラスボス候補からはハズれた感じがします。
何にしろ、「あの日撒いた憎しみの種が」「いまどんな芽を出しているのか気になってな」と話しているので、大義とか必要悪になるためとかが目的ではなく、単に邪悪な存在のようです。
また、「なんで父さんを殺した…!!」と言った時に、普段大人びたチヒロが珍しく幼い表情になっていました。あのシーンは、精神的に追い詰められた感じが出ていて痛々しかったですね。
仮に統領が撤退しても精神的な重圧が相当かかりそうですから、今後の作戦に支障がでなければ良いのですが。
真打出品は、自分達が使用出来るようにするのが目的だったようです。神名備に保護されている剣聖を殺して命滅契約を解除したいのでしょう。
毘灼は、あえて真打を神名備の手に渡らせようとしています。ですから、真打自体に細工がしてあるとか、剣聖が隔離された場所から出された瞬間を狙っているとか、何かしらの段取りを既につけているはずです。
「出品はそのための一手だ」らしいですから、他の一手として神名備に内通者を紛れ込ませていそうです。命滅契約を解除した後に真打を回収させなければいけませんし。
展開的に絶対ないでしょうけど、回収係が裏切って真打を使い出したら笑えますねw
「漣家にはいくつか手を貸すことにした」という発言も気になります。このセリフの直後に宗也対伯理のコマと、柴対濤のコマが描かれていました。濤の戦闘力が上がるとか、毘灼の援軍が柴や伯理に襲いかかるとかの隠し玉がないといいですね。
樹の妖術に捕らわれていたチヒロが「鳴 千」を発動させていましたが、「涅 千」のように最低限の動きで遠隔攻撃ができるのかもしれません。
でも、それで一矢報いたとしても危機を脱する訳ではないです。今のチヒロでは勝てませんから最終的には統領が退くんでしょうけど、彼の目的である真打落札が終了するまでは撤退しないはずです。
それでも撤退する展開は、「緋雪が競売を滅茶苦茶にして、落札せずに神名備が真打を直接手に入れる」くらいしか思いつきません。
最後のページは暗いまま終わりそうだった雰囲気を、チヒロの表情とモノローグで断ち切った感じがして良かったです。前のページの「ずっと側にいたろ」「このまま死なせない」から続いて「六平の所有物として死ね」で終わる言葉には、チヒロの感情がしっかりと篭もっていました。
センターカラーの煽りもいいですね。
「情け無用の復讐者がやってきた」
「首を洗って
待ってろ悪党!!
クズは全員
地獄行き!!」
「確殺滅殺一撃必殺!!」
「憤怒の炎に焼かれて死ね!!」
担当の編集さんか誰かが考えたんでしょうか。B級映画よろしくノリノリで書いたのがよく伝わってきますw
あと、30話の感想で「柴が非常扉の前に現れた時には、三つ編み顎髭の奴が消えていた!!」「あの時既に瞬間移動でどっかに飛ばされてたんだ!!」というような事を書きましたが、今週号で普通に柴と戦っていました。これも勘違いしてました(笑)。
また、柴さんの名前が「柴 登吾(しば とうご)」だと判明しました。緋雪の名字は「香刈(かがり)」で、「香狩(かかり)」の方は誤植だったらしいです。
京羅は1人でもそれなりに戦闘力がある事も分かりました。どういう戦い方をするんでしょうね。普通にチャンバラをするんでしょうか。ゲート・オブ・バビロンみたいに刀を飛ばして戦うのかもしれません。
斉廷戦争は内乱かと思っていましたが、「十八年前 日本は危機に陥った」「“敵”の襲来…」「この国を勝利へと導いた」と言っていますから外国との戦争っぽいですね。
そういえば神名備もよく「国」という主語を使っています。
国重は、内乱で一方についたため敵対した側の妖術師に恨まれていたのではないかと想像した事もありました。ですが、斉廷戦争では妖術師が皆味方だったようです。
化け物みたいなのが敵である可能性もありますね。緋雪も「餓者の炎骨の“懐柔主”」ですし。そういう存在は示唆されています。作者は、あえて敵が何であるのかを濁しているので気になります。
1巻の単行本の累計売上が20万部を突破したと聞いて大変驚きました。完全にジャンプの看板ルートに入ったようです。
来週もセンターカラーです。カグラバチはますます盛り上がっていきそうですね。
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