六平チヒロの強さ、淵天や錦、概要を解説【カグラバチ】

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⚠注意 ※この記事には、「カグラバチ」の最新話までの重要なネタバレが多分に含まれています。

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「六平 千鉱(ろくひら チヒロ)」の概要【カグラバチ】

六平 千鉱(ろくひら チヒロ)は、本作カグラバチの主人公です。

黒髪の短髪で赤い瞳をしており、衣服は全身を黒色で統一しています。左のこめかみから頬のあたりには目立つ傷跡があります。

普段はクールな態度を取っていますが、根は優しく面倒見がいい人物です。ですが、ならず者や妖術師集団「毘灼(ひしゃく)」には容赦のない行動を取ろうとします。

3年ほど前まで国一の刀匠である父・六平国重(ろくひらくにしげ)に付き、父のような刀匠となることを夢見て日々修行に励んでいました。しかし突如、毘灼の襲撃を受けて国重は殺害され、保管していた6本の妖刀を奪われてしまいます。

チヒロは、父親が命に代えて護った7本目の妖刀淵天(えんてん)を振るい、仇を討って6本の妖刀を回収するため柴(しば)と共に毘灼を追っています。

双城編での活躍

チヒロは、国重の妖刀を超えた武器を作ろうとする双城 厳一(そうじょう げんいち)と対決しています。双城は体を再生させる特殊能力を持つ少女鏡凪 シャル(きょうなぎ しゃるの体を新たな武器の材料にしており、この事にチヒロは強い憎悪を募らせました。

妖刀で悪を滅し弱者を救うチヒロと、妖刀で殺戮を繰り返す双城は対比となっています。チヒロは、双城との戦いに勝利しましたが右腕を斬り落とされ、妖刀は人を救うものにも殺戮兵器にもなることを知りました。

楽座市編での活躍

楽座市編では、香刈 緋雪(かがり ひゆき)に個人(チヒロ)が妖刀を握ればまた不幸が生まれると指弾されています。この言葉を聞いてチヒロの心は折れかけますが、過去にチヒロが命を救った漣伯理(さざなみ  はくり)「俺はお前に救われたんだ」「その刀ァ似合うのは」「お前!!!」という言葉に胸を打たれて奮い立ちました。

その後、妖刀真打(しんうち)が漣家の「蔵」に保管されていると伯理から聞かされます。チヒロは柴と共に漣邸に忍び込んで当主の漣 京羅(さざなみ きょうら)を尋問しました。

京羅は息子の伯理を人質にし、チヒロはその対価として淵天を手放すことになりました。淵天は真打と共に、裏社会の競売 楽座市(らくざいち)に出品されています。

楽座市当日、チヒロの再生された右手には包帯が巻かれており、折れた妖刀・刳雲(くれぐも)と命滅契約を結んで鳴(めい)の本領を使用しています。

毘灼の統領「幽」と遭遇

チヒロは突如毘灼の統領 幽(ゆら)に襲われ、木の壁に拘束されてしまいます。

幽は平然と「何もかも」「この俺が」「真打を振るうためだ」「あの日撒いた憎しみの種が」「今どんな芽を出しているのか気になってな」と言いました。

チヒロは毘灼の統領に思い知らせるため鳴 千(めい ちぎり)を発動させますが、父の仇への怒りに呑まれず当初の目的を優先しています。

京羅の「蔵」へ侵入する

の能力が使えるようになった伯理は、京羅の「蔵」に干渉しチヒロを送り込むことに成功します。

チヒロは淵天を取り返し、京羅と伯仲した戦いを繰り広げました。伯理がプレビューで注意をそらして隙を作り、チヒロが京羅を叩き斬って致命傷を与えています。

半死半生の京羅は、真打を箱から出して力の一端を使いました。同刻、離れた場所にいる剣聖がこれに反応し「匂罪(まがつみ)と口にします。

京羅は、自分の体を乗っ取ろうとする剣聖か真打の精神干渉を抑え込んでいます。

チヒロのの正面に緋雪が転送され、2人は一時的に協力して京羅に立ち向かいました。

真打が侵蝕した事で蔵が崩壊する寸前の状態となりますが、チヒロは楽座市の商品にされていた人々を全員救出しています。その後、京羅は絶命し、楽座市の会場は崩壊しました。

脱出したチヒロは緋雪に、悪に妖刀を使わせないという点で神名備と目的が一致していると伝え、真打を差し出しました。そして、内部に入って更なる情報を掴むため「俺を神名備の戦力に加えろ」と要求しています。

所有者暗殺編での活躍

楽座市の翌日、チヒロは神名備の上層部に「伯理が妖刀の所有者達を登録して、毘灼の元から妖刀を転送して奪う」という打開策を示しました。しかし、信用を勝ち取れず国重を嫌悪する幹部の一人がチヒロを処刑しようとします。

その時、慚箱(さんそう)「国獄温泉(こくごくおんせん)」が毘灼に襲撃され、保護されていた妖刀契約者の「漆羽(うるは)」が逃走中との一報が入りました。

毘灼が複数の雫天石の武器で圧倒的な力を見せたので、神名備上層部は毘灼に対抗できるチヒロと一時的に協力することを決断しています。

毘灼の昼彦の襲撃に遭う

電車で妖刀契約者の漆羽(うるは)を護送中、毘灼の手練「昼彦(ひるひこ)」の襲撃に遭いました。

チヒロは昼彦の誘導によって、毘尺の雇われ妖術師達を殺害した凄惨な光景を、一般人達の目にさらされてしまいます。そして、昼彦が「俺だけはお前を理解してやれる」と迫りました。

昼彦は、チヒロと殺人狂の自分と同類にするため一般人を殺害させようとします。しかし、チヒロは悪人を殺めながらも人々を救う道を選び、昼彦の周囲を「涅」で覆って両腕を斬り落として制圧しました。

昼彦は「全力でぶつかる(殺し合う)これが」「友情」などと滅茶苦茶な自己完結をして、毘灼や慚箱襲撃作戦の重要な情報を話しています。

更に尋問を続けていると、チヒロは昼彦から「剣聖は守るべき英雄ではないのか?」という強い疑念を植え付けられ、契約者の座村(さむら)「契約こそ死ぬべきだ」と話していた事を知らされ動揺しました。

その直後、昼彦が妖刀「酌揺(くめゆり)」を使用しました。

契約者を殺そうとする座村と対決することに

チヒロは、座村が漆羽を殺害した現場に転送され、苦悶の表情を浮かべています。漆羽を殺した理由や毘灼に酔揺を握らせる理由を座村に問うも、座村は何も答えず斬られ瀕死となります。

チヒロは一度死亡しましたが、何故か損傷が回復して生き返りました。座村が蘇らせた理由は、「いつか(チヒロを)死なせるぞ」という柴への警告と、「君と淵天の命滅契約を切り」「復讐をやめさせるため」だといいます。

チヒロは「少しずつ……自分の目で学んでいかないと」という国重の教えを口にしながら、覚悟が決まった表情で柴に契約者の罪について訊いています。

チヒロは、巻墨と共に座村の討伐部隊の一員となりました。巻墨の隊長は、座村と毘灼の双方を牽制するため座村の娘イヲリの保護を提案。

彼女には、周囲の人が座村の娘だと認識できなくなる妖術がかけられています。ただ、イヲリ自身が無意識の内に妖術を解き始めているので、毘灼の久々李(くぐり)達に特定されてしまいました。

剣術の腕が未熟なチヒロは、熟練の剣士である久々李と一人で戦って剣技を高めようとします。

しかし一朝一夕では流動的な玄力の移動や熟練者並みの動きができないと気づいたため、単発の型にはめ込む事にし「居合 白禊流(いあい びゃっけいりゅう)」の抜刀術を放っています。

久々李から逃げたチヒロ達は、毘灼の索敵から一時的に逃れられる殺戮ホテルに逃げ込みました。イヲリが座村の記憶を取り戻しても守れるくらい強くなるため、チヒロは24時間以内に白禊流の居合をモノにしようとしています。

「六平チヒロ」の来歴【カグラバチ】

六平チヒロの来歴
  • 1
    3年数ヶ月前まで父・六平国重の元で刀匠になるべく修行に励んでいた
    ◯毘灼が六平の住居と工房を襲撃。国重が殺害され、6本の妖刀が奪われる。◯柴と共に毘灼と妖刀を追い始める
  • 2
    ヒナオから妖刀の目撃情報を得て、喫茶店ハルハルでシャルに会う
    ◯双城の強襲に遭い、双城と激しい戦闘となる。◯シャルを拉致され、双城は逃亡。
  • 3
    淵天の本領に至り、警備している双城の手下を倒してシャルを救出
    ◯「錦」の本領で双城と対決。右手を斬り落とされるが、激闘の末にゼロ距離の「涅」で双城に勝利。
  • 4
    真打を回収するため、楽座市を取り仕切る漣家と接触しようとする
    ◯漣伯理を偶然助け、利害が一致したので行動を共にする事に。◯妖刀を奪いに来た神名備最強の妖術師・緋雪と戦闘になる。
  • 6
    漣邸で漣京羅から真打の保管場所の「蔵」について聞き出そうとする
    ◯商品として捕らわれている人々を人質にされ、濤と戦う。◯人質にされた伯理を取り戻すため京羅に淵天を渡し、楽座市に出品されてしまう。
  • 7
    楽座市当日、会場に乗り込んだチヒロの右手は再生されており、命滅契約を結んだ刳雲で「鳴」の本領を使用している
    ◯毘灼の統領に行く手を阻まれ戦闘となる◯妖術の木の壁に捕らわれるも「鳴 千」でそれを破壊し、「鳴」の本領で毘灼の統領の右手を斬り落とす。◯毘灼の統領への報復よりも楽座市を潰すことを優先。
  • 8
    凪浄苑で雫天石の武器を使った天理と戦う
    ◯全力の「鳴」を使って超速で戦うが、雫天石の制限時間が切れた天理が死亡。◯宗也を倒してきた伯理と合流。
  • 9
    伯理が京羅の「蔵」に干渉してチヒロを送り込む
    ◯刳雲で巨大な雷を放って京羅の攻撃を消し去り、淵天を取り戻す。刳雲は消滅。◯チヒロは京羅と戦い、激戦の末に京羅を斬る。
  • 10
    京羅は真打の力の一端を使用
    ◯チヒロと緋雪は一時共闘する。◯チヒロは楽座市会場に弾き出されるが、商品の人々を助けるため崩壊しかけた「蔵」に再突入。◯全ての人々を救って会場に戻った直後、京羅が絶命するのを目にする。◯緋雪に真打を渡し、自分を神名備に入れろと要求した。
  • 11
    チヒロは、伯理の「蔵」の能力で毘灼から妖刀を奪う策を提案する
    ◯神名備本部に出向いて上層部を説得しようとする◯妖刀契約者「漆羽(うるは)」が保護されている慚箱が毘灼に壊滅させられる。◯神名備は毘灼に対抗するため一時的にチヒロ・伯理と手を組む。
  • 12
    漆羽と合流するが、毘灼の昼彦の襲撃に遭う
    ◯「涅」で昼彦の周囲を黒色で覆い、両腕を斬り落として制圧する。◯チヒロの発言を曲解した昼彦から、毘灼の重要情報を明かされる。
  • 13
    昼彦が妖刀「酌揺」を使用した直後、座村の目の前に転送される
    ◯座村に斬り伏せられた後に、柴に保護されたチヒロは一度死亡するも生き返る。◯巻墨と共に座村の討伐部隊となる。
  • 14
    座村と毘灼を牽制するため、座村の娘・イヲリを保護しようとする
    ◯イヲリの学校を襲撃してきた久々李らと戦闘になる。◯白禊流の居合を修得しようとする。

「六平チヒロ」の人間関係【カグラバチ】

六平国重(ろくひらくにしげ)

3年ほど前、父親・六平国重(ろくひらくにしげ)が殺害され6本の妖刀が奪われたことで、チヒロは毘灼を討とうとする復讐鬼となっています。

チヒロの顔の傷は、毘灼の襲撃の際についたもので綺麗に治すことが可能ですが、毎日この傷を見て新鮮な憎しみを思い出すためにあえて残しています。

国重は、普段はゆるい言動と生活力のなさを見せる人物でした。しかし、国一の刀匠で刀作りには誰よりも真剣に向き合い、妖刀を生み出した事で斉廷戦争終結に大きく貢献したため英雄と讃えられています。チヒロはそんな国重をとても尊敬していました。

そして「刀を握るべきなのは、悪を滅し弱者を救う…信念のある者だ」「刀を作った先にある死に俺たちは無関係じゃない」という国重の言葉に強い影響を受けています。

父から受け継いだこの信念・責任から悪事が目的で刀を振るう者を容赦なく斬り、妖刀を悪用させないために6本全て回収しようとしています。その内の「刳雲(くれぐも)」は双城に勝利したことで回収出来ましたが、京羅との戦いで消滅しています。

柴(しば)

柴(しば)は国重・薊(あざみ)の旧友で、チヒロと共に毘灼を追っている妖術師です。

常にゆるい態度を取っており、状況にそぐわない言動でチヒロを煩わせる事もあります。

しかし、亡き友人の息子であるチヒロには特別な感情があるようで、他の人間より気を使っているような描写があります。

双城への殺意を抑えてシャル救出を優先した際には、チヒロのことを「神童」と称賛しました。

敵との戦闘ではチヒロが前面で戦い、柴が後方で一般人の救出や支援をする事が多いです。他に、情報収集や尋問、瞬間移動での侵入・離脱でも助力しています。

楽座市編では強敵「濤」と戦っており、戦闘員としても頼り甲斐のある仲間として描かれています。所有者暗殺編ではチヒロと距離を取り、神名備の支援をしているようです。

薊(あざみ)

階級が大佐以上の神奈備です。国重と柴の旧友で、チヒロとも以前から面識があったようです。

チヒロに関したことで常に物事を慎重に運ぼうとするため、そういった気質を柴に煙たがられています。

神奈備にとって妖刀「淵天」は国の脅威になるものですが、薊はチヒロの同情すべき事情を考慮して見逃してきました。他にも、神名備に気づかれないように一般の病院にチヒロを入院させたり、妖刀「真打」が楽座市に出品されることを教えたりするなど、多くの助力をしています。

柴と同様に国重との思い出を大切にしているような描写があり、友人の息子であるチヒロへの配慮が随所に感じられます。

鏡凪 シャル(きょうなぎ しゃる)

シャルはチヒロとよく賑やかな会話をしており、チヒロは彼女の面倒を積極的に見ています。

チヒロは自分と同じ孤児である境遇と、双城にひどい扱いをされていた事に強く同情しています。そのため「利害が一致してるから守ってやる」という建前を言って彼女の護衛を引き受けました。

不幸続きだったシャルはチヒロと一緒にいる時に「今日楽しい」と本心をこぼしています。

シャルが再び双城に拉致された際には、重傷を負っていて戦える状態ではないにも拘らず救出しに行きました。

そうした献身が伝わり、シャルは強く治したいと想うことで再生能力を他人に使えるようになり、チヒロの左腕を治癒しています。

双城の脅威が去ってからは、チヒロ達の拠点で生活しているようです。

漣 伯理(さざなみ はくり)

漣 伯理は、双城が「鳴」で一般市民を殺戮しようとした現場に居合わせており、チヒロに命を救われています。

伯理は、周囲の人々を守るために雷を受けても立ち上がるチヒロから侍のような精神性を感じ取って、人助けを始めています。

楽座市を潰そうとしている伯理と、楽座市に出品される妖刀「真打」を追うチヒロとの利害が一致していたため、行動を共にする事になりました。

チヒロが緋雪(ひゆき)に責められて妖刀を振るうことに迷いが生じたのを見て、「俺はお前に」「救われたんだ」「その刀似合うのはお前!!!」と言ってチヒロを奮い立たせています。

「蔵」が崩壊しかける中、罪のない人々を犠牲にしたくないというチヒロの思いを汲み、彼を再び「蔵」に転送してもいます。

一方チヒロは、京羅が伯理を人質にした際に「その男は俺を救ってくれた」と言って淵天を手放しています。

伯理が父親の京羅に殺意を向けられ、自分のせいで淵天を失ったと意気消沈した時には、今度はチヒロが伯理を奮起させていました。

楽座市会場の地下で宗也に暴行を受け続けてもチヒロを信じ続け、威葬を成功させています。

またチヒロは、宗也が家族であろうと悪として葬った伯理に対し、宗也・天理を倒すことを二度も躊躇ったた自分を恥じています。

そして対等な関係となるため、「父さんを…斬ってくれ………!!!」と頼む伯理に「必ず」と答え、取り返した淵天を抜いています。

このように、2人はお互いに良い影響を与え合う対等な友人関係を築いています。

双城 厳一(そうじょう げんいち)

チヒロは、無辜の人々を躊躇なく殺傷し国重の信念を誤解する双城を毛嫌いしており、幼いシャルへの非道な扱いを知ってからは強い殺意を向けています。

一方の双城は自分勝手な解釈で国重を信奉する厄介な狂信者です。チヒロが国重の息子の可能性が高いと考え出してからは、正反対の思想を持つ彼に「有り得ない!!」「次こそ全てをわからせねえと」と執着する態度を見せています。

対刳雲特選部隊の戦術にチヒロの影響を感じ取った時にも「あァもうくそ」「また」「チラつくなァ!!」と強く意識していて、17話では「…俺の頭ん中にはずっーと」「お前がいたんだ」と話しています。

双城は国重の息子であるチヒロだけが、国重の代弁者だと思っていました。ですが刳雲が双城の信念に応えて対刳雲特選部隊を殺戮したことで、妖刀が殺戮兵器であるという自身の解釈が間違っていなかったと確信します。

そしてチヒロの「悪を滅し…弱者を救うため」という信念を認めるようになりました。

一方のチヒロも刳雲が双城に協調したことで、自分と双城は共に国重の代弁者であることを認めます。ですがその上で「より重たい殺意をもって」「お前を斬るだけだ」という結論を出しました。

チヒロとの再戦で妖刀は双城にも微笑みましたが敗北しており、「…ただ俺が」「お前の全部を斬り伏せただけだ」と言ったチヒロを思い浮かべながら、苦悶の絶叫を上げて死亡しています。

毘灼の統領・幽(ゆら)

毘灼の統領・幽(ゆら)はチヒロに対して、国重殺害も含めて何もかも自らが真打を振るう為にした事だと、平然と語っています。

この発言をした時、チヒロは木の壁に捕らわれていたので殺すこともできたのですが、「刈るにはまだ青い」という理由でとどめを刺しませんでした。

また、余裕の表情で「あの日撒いた憎しみの種が」「今どんな芽を出しているのか気になってな」などと話しています。

チヒロは、親の仇が突然現れたことで最初の内は動揺していました。しかし、自分が特別に思っている妖刀が悪用されようとしている事を許せないと心底思い、折れた刳雲の力を限界まで引き出しています。

しかし、幽は右腕を斬り落とされても余裕の表情を崩さず妖術を使用しないで戦うので、チヒロに底知れない印象を与えています。

親の仇と対峙している状況ですから感情的になってもおかしくない場面でしたが、チヒロは理性を失わず対局を見た行動を取っています。

三つ編み和装の妖術師

毘灼の一員であり、六平家を襲撃して国重を殺害した実行犯の一人です。チヒロは襲撃直後に復讐を誓っており、三つ編み和装の妖術師の顔を思い出しています。

昼彦(ひるひこ)

昼彦は思い込みが激しい強い人物で、真剣に殺し合えば友人になれるという極めて異常な考えでチヒロに接しています。

チヒロからすれば、親の仇で一般人を平気で殺傷する毘灼にそう接しられるのは不快な事なのですが、昼彦はそういった事情に一切頓着していません。

昼彦は「友達になれる」「殺しに塗れた18歳」「俺とおんなじ」などと語りかけてきて、チヒロを激怒させていました。

また、殺人鬼である自分とチヒロは同類だろうと言ってすがっていますが、チヒロには「違う」「だから殺し合う」と言われ冷たく跳ね除けられています。

チヒロは、自分と殺し合って友情を深めるつもりでいる昼彦を不快そうに見つめています。

チヒロの能力、妖刀「淵天(えんてん)」の概要【カグラバチ】

「淵天(えんてん)」は、国重が斉廷戦争終結後に長い年月をかけて作り上げた7本目の妖刀です。毘灼に襲われた際に国重が命に代えて護った刀で、現在はチヒロが所持し契約しています。

鞘から刀を抜くと3匹の金魚が現れますが、これはチヒロと国重の幸せだった生活の象徴が映し出されたものと考えられます。

この金魚達には、それぞれに以下の能力があります。

涅(くろ)

「涅(くろ)」は黒い出目金の能力で、斬撃を飛ばすことができます。強者への牽制や、雑魚狩りに使われることが多いです。

53話では「涅」の出目金を大量に作り出し、昼彦の周囲の空間を暗闇で塗りつぶす使い方をしています。そして、彼が視界を奪われ全く反応できない間に両腕を斬り落としていました。

涅 千(くろ ちぎり)

「涅 千(くろ ちぎり)」は淵天の本領で、小さな「涅」の斬撃を20も集めて、その集合を離れた敵に飛ばす技です。身体に負担をかけないコンパクトな振りで、高威力の斬撃を素早く放つことが可能です。

一つの小さな「涅」は、通常の「涅」より威力が劣るといいます。また、小さな「涅」を一つ作るにも通常の「涅」と同じ玄力が必要なので、「涅 千」は20倍も玄力を消費してしまうという難点があります。

「涅 千」の使用時には、黒い出目金が数十匹も広範囲に出現します。

猩(あか)

「猩(あか)」は、赤い金魚の能力です。

敵の妖術を吸収し、それを一時的に使用する事ができます。

4話では、チヒロに放たれたダルマの妖術「不落(ふらく)」を吸収しており、その後「猩 不落」と言って不落を発動させています。41話では「猩 炎骨(あか えんこつ)」を発動させました。

しかし、緋雪の「炎骨(えんこつ)」は全てを吸収し切れていないため、妖刀に対抗できるレベルの妖術だと完全には機能しないようです。

「猩」は、吸収した炎骨を涅に付与して炎の遠隔斬撃を放つ、という応用もできます。

チヒロは、昼彦戦で傷だらけになっても物理的に存在する大量の紙や鶴の折り紙を吸収していないので、「猩」はおそらく物理的なものを消すことはできません。

錦(にしき)

「錦(にしき)」は、3色の金魚の能力です。

一挙手一投足に高密度の玄力を乗せ、力・速度・耐久力を飛躍的に高めることができます。

錦の本領

15話で「涅 千(くろ ちぎり)」を修得した際に、「感覚的な理解(それ)は加速する」というナレーションの後に錦を使っています。そのため、錦の本領を修得し、それまで使っていた錦よりも性能が上がっていると考えられます(チヒロと双城も錦使用時の速さが上がっていると思っている)。

15話で双城の手下達に使った「錦」は通常のものではなく、体への負担を和らげる動きの「錦」だといいます。

16話の最後で双城相手に使用した「錦」は、ナレーションで「奥義」と説明されていました。それに双城の「鳴」の本領に対抗する場面で「錦」を使用していますから、「錦」の本領は「涅 千(くろ ちぎり)」より強力な技だと考えられます。

六平チヒロの強さ【カグラバチ】

大勢のヤクザを1人で倒してから疲労が抜けきらない内にダルマと戦い、おそらくダルマ戦の数時間後に土を人形にして操る妖術師と精神感応を使う妖術師を倒しています。

序盤は連戦や一対複数でも全勝ですので、疲労0の状態でのタイマンなら作中描写より余裕を持って勝っていたでしょう。現在までに戦闘描写がある者の中では、双城・緋雪・毘灼の統領以外は相手にならない感じですね。

双城はチヒロと初めて戦った際に、数段上の膂力でチヒロを押し返し、全力の速さを出さずにいなしていました。

2度目の戦いでは「錦」の本領と「鳴」の本領でぶつかり合いましたが、やはり双城の方が膂力と速さが上でした。ただ、双城の「(錦の)速度は前よりも格段に上がってる」という発言と、チヒロの「今の俺よりも速い…!!」という言い方から、速さは膂力ほど差がないようです。

また、双城はチヒロの背後からの攻撃を2度も受け、3倍の玄力をまとった超スピードにも反応していました。剣術の技量や反応速度も最高レベルです。

たった一週間で刳雲をかなり使いこなしてもおり、その数日後に本領を修めていますから、妖刀の習熟に関してはチヒロより圧倒的に上です。

このように身体能力や妖刀の扱いに関しては双城>>>チヒロですが、2度目の戦いで勝ったのはチヒロでした。

チヒロは、身体許容量3倍の玄力のスピードでも双城が反応してカウンターを狙うことを予測していました。そして「錦」を解いて双城の攻撃のタイミングをずらして回避し、ゼロ距離の「涅」で勝負を決めています。

こうした危機的状況下での戦術の構築能力がチヒロの最大の武器でしょう。それを成立させる分析能力・判断能力も、膂力・速さ・妖刀の扱いの差を埋める重要な要素となっていると思います。

緋雪は神名備上層部の評価通り、妖刀使いクラスの妖術師でした。妖術の性能が高いだけでなく双城のように「錦」に反応しており、背後からの攻撃も避けようと思えば避けられたといいます。

ただ、緋雪と戦った時にチヒロは隻腕で相手を殺す気がありませんでした。緋雪の方も「脊柱」を出していませんでしたから、チヒロと緋雪が万全の状態で戦った場合にどちらが勝つのかはまだ分かりません。

64話でチヒロは剣術の腕の未熟さを認めており、「視えてる妖刀の奥行きは明らかに向こう(斉廷戦争時の契約者達)が上だ」と言っています。ですから、現在の実力は斉廷戦争時の契約者>>>チヒロなんでしょうね。

父親譲りの目のおかげで、最高難度の「居合 白禊流(いあい びゃっけいりゅう)」の居合を見様見真似で成功させげいます。今はあくまで単発の技を使うだけですが、流動的に玄力を扱えるようになれば斉廷戦争時の契約者達と並ぶ実力者となるでしょう。

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漫画「カグラバチ」ネタバレwiki【登場人物・用語】
「カグラバチ」は、外薗健(ほかぞのたける)による日本の漫画作品。連載は2023年9月19日から開始。
■カグラバチのキャラクター解説記事
六平チヒロ
緋雪 双城厳一
シャル
真智カザネ ヒナオ
漣伯理 漣宗也
漆羽洋児
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