ヒソカはなぜ雑魚狩り扱いされるのか?【ハンターハンター】

   ネット上でハンターハンターの話題になると、必ずといっていいほど「ヒソカス」「雑魚狩り」といったからかいが始まります。そうした揶揄がどうして起こるのかに疑問を覚えたので、ヒソカの評価の変遷や叩かれる主な理由を自分なりにまとめてみました。

⚠注意 ※この記事には、「ハンターハンター」の最新話までのネタバレが多分に含まれています。

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ヒソカの評価の変遷

ハンター試験編【ヒソカを最強扱いする人も多かった】

ネテロとジンの実力が判然としていなかったため、ヒソカがこの2人と肩を並べられていた時期でした。 しかし、ヒソカはゴンに絶で不意打ちされており、無限四刀流の元試験官にも負傷させられています(無限四刀流の人には本気を出していなかった可能性が高い)。まぁこれに関しては、最初期だったので設定が固まっていなかったとか、ストーリーに必要なご都合展開だと納得した人が多かったようですが。 今考えれば、ネテロに全く相手にされていなかった事の方が問題でしたね。作者も初期設定で、「ヒソカはネテロよりかなり下」と設定していたのかもしれません。 後に「試験管ゴッコ」の受験生狩りは、雑魚狩り・ヒソカスなどと揶揄されるようになります。

ゾルディック編【評価変わらず】

ゾルディック家編ではキルアの家族と執事逹が登場しました。試しの門7の扉は256トンですから、ゾル家当主であるシルバはそれを開けられるのだろうと考えた人もいるでしょう(実際に開けられるかどうかは不明)。 ですが、シルバや他の家族の強さに関する具体的な情報はまだ出ていなかったため、この時点でヒソカの評価は揺るがなかったと思われます。

天空闘技場編【まだまだ一番だと思えた】

天空闘技場編では、圧倒的な格上としてゴンキルに立ちはだかっています。ここでもヒソカクラスの実力を持つと断定できるキャラが登場しなかったので、最強扱いしても問題ありませんでした。 しかし、念初心者のゴンに 一発殴られ「あと10回くらいやれば」「(天空闘技場でなら)いい勝負できるようになるかもね」と発言し、かなり手加減していたとはいえカストロ相手に重症を負わされています。 あの時本気でなかったのは明白ですが、「全力でもカストロを無傷で倒すのは難しそう」「思ったよりも圧倒的な強さではないのか?」という印象を受けた人もそれなりにいるでしょう。

ヨークシン編【同格が3人増えた】

手練れだけで構成される幻影旅団が登場し、頭目のクロロはヒソカが執着するほど強いと判明します。そのクロロとシルバ・ゼノもお互いの実力を認めあっており、ヨークシン編でヒソカが抜きん出た強さだと考える人は一気に減ったんじゃないでしょうか。 4人が同レベル扱いされるようになったことで、圧倒的な強さというイメージは完全になくなりましたね。 旅団腕相撲ランキングでは3位ですから、部分的な要素ならウボォーどころかフィンクスにも劣ると分かり、戦術の巧みさや発の応用性、スピードなどを含んだ総合力で強いとされるようになります。 ただ、腕相撲を全員纏の状態でやっていたのなら、全力練でやった場合は順位が上下するかもしれません。

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GI編【強すぎたレイザー】

ジンの関係者・レイザーが登場し、スポーツとはいえ一人でゴンやヒソカ逹を追い詰めました。 レイザーは、ゴレイヌの不意打ち以外ではろくにダメージを受けない程の攻防力や(ゴングーでのボールやゴムの反発ボールを食らってもほぼ無傷)、高い考察力・体術を身に付けており、ビスケと旅団特攻から高い評価を受けています。 ドッチボールは放出系の土俵であること、実戦とはやり方が全然違うことを差し引いても、ヒソカの方が強いとは思い難い描写になっていました。戦闘スタイルが違っていても同格以上という印象です。 しかし、これまで厄介な存在だったヒソカが味方について勝利に貢献したことで、好感度はかなり上がったと思います。 この頃のヒソカの立ち位置や言動が一番好きだったという人も多くいます。

キメラアント編【蟻のせいで埋没、「ヒソカス」「雑魚狩り」の汚名】

強さがインフレ

蟻編では明らかにヒソカより格が3~4つは上の護衛軍が登場し、更に格が3~4つは上と思しきゴンさん・王も登場し、挙げ句の果てに王が誰も敵わないと思えるほどパワーアップしてしまいました。 念なし兵隊長クラスでもGI編より少し強くなっているであろうゴンキルとそこそこ戦えていましたね。スロースターターのゴンは実力を出せれば余裕とのことでしたが、兵隊長が念を覚えていない状態の話です。 念あり師団長は数段強いわけですし、能力者の平均レベルがGI編とは比較にならないほど高くなっていました。 ヒソカは出番を与えられませんでしたから、強者としての評価は蟻のせいで埋没してしまった感があります。 そしてこれ以降、「雑魚狩り」「ヒソカス」などと揶揄されるようになりました。

凶悪さがインフレ

強さだけでなく、凶悪さもインフレしました。 特に初期ピトーの凶悪さは凄まじく、「今まで会った誰よりも薄気味悪いオーラだった」「兄貴より」「ヒソカより」という台詞と、脳みそクチュクチュ描写が与える衝撃は大きかったと思います。 一般人の虐殺(幼い子供を含む)、カイト(初期から登場していた非モブキャラ)の殺害など、他の描写の暴力性・残酷性も高くなっています。 そういった点では、ヒソカ・幻影旅団・ゾル家も蟻と比べると…と思えるようになってしまいましたね。

会長選挙編【手練れの中の一人】

ヒソカは品定めをしていましたが、 イルミを95点ギン太を90点カンザイを85点としていました。ヒソカ自身とクロロが100点に近い点数だとすれば、自己評価でも抜きん出た強さを持っているとは思っていなかったようです。クロロに負けた際にも、「やっぱりクロロ級と闘ると、相手十分の条件で勝つのは難しいな…」「現実は厳しいね」とか言っていましたし。 ゼノやシルバも100点に近いんでしょうし、他の十二支ん戦闘組や旅団特攻も高い点数のはずです。 しかし、ジンとヒソカが会っていれば上記の点数が変わっていたかもしれません。念使いの中で5本指に入るようですから。

王位継承戦編【やっぱりジンよりは弱そう】

天空闘技場での戦いで、ヒソカの単純な攻撃力・防御力やバンジーガムでの応用力が判明しました。 団員の共闘やヒソカに不利な条件だったことを考慮しても、ヒソカの実力の限界が見えたと思います。 蟻編でのインフレの後で描写されたこともヒソカ下げの要因になったといわれ、せめて蟻編の前にあれをやっていたらという声もよく聞きます。 また、ジンが一度食らっただけのレオリオの発を真似しただけでなく、見たこともないのにオーラをエコー検査のように使って索敵し、壁の反対側から放出系攻撃で能力者を倒すなど天才っぷりを見せつけました。 リンチにされる可能性もあるのに、一人でビヨンドの協専メンバーのところに乗り込んでいましたから、腕っぷしには余程の自信があるのでしょう。 ジンの実力はハッキリとしていませんが、ヒソカよりも相当強そうだという印象を読者に与えたと思います。

強敵を倒していない

ヒソカの主な戦績無限四刀流の元試験管を殺害…相手の実力不明。負傷させられる。 ・カストロを異常な方法で殺したカストロは才能はあったが滅茶苦茶な念の修得をしており、失敗作扱いしていた。 ・幻影旅団の元4番を倒して入団…相手の実力不明。 ・ドッチボールで勝利に貢献…バンジーガムで空中のボールをキャッチしアウトにする、レイザーのレシーブを負傷しながらバンジーガムで反発・吸着させるなど。ただし後の包帯が巻かれたコマを見ると、折れた指の本数が殆ど変わっていない。外野からの攻撃で負傷したのは、不意打ちが原因と思われる。 ・ゴトーを殺害…コインを弾丸以上の威力で連射できると評価するも、ブラックジョークを交えながら余裕の表情で殺害。 ・ブシドラを殺害…ブシドラはシングルハンターでブラックリストハンターだが、格下過ぎたのか戦闘シーンがカットされている。 ・準備万全のクロロに敗北…クロロは共闘していた可能性あり「ダブルフェイス」で強化されていたが、使用する能力数を縛ってもいた。本人は、ダブルフェイスの制約は厄介と言っている。 ・コルトピを殺害…近くにいたシャルが異変を感じなかったことから、瞬殺したと思われる。 ・発なしシャルナークを瞬殺…クロロが携帯を返していなかったため、シャルは発のない状態で一撃で殺された。

ヒソカのおもちゃ箱の面子を見ると、ヒソカを楽しませるには旅団特攻くらいの実力が必要なようです。 しかし、上記の元4番以外で旅団特攻レベルの強さがありそうな能力者はいません。その元4番も実力が判明していないですし。 ゴトーは発を誉められていましたが余裕を残して倒しており、シングルハンターのブシドラは戦闘シーンを全カットされています。 クロロ戦はヒソカが不利な状況だったとはいえ、ヒソカを上げる要素に乏しい内容でした。 強いことは間違いないですが、挑発的な言動と釣り合う戦績とはいえませんね。せめて、旅団特攻レベルの能力者を余裕を残して倒すぐらいの結果が欲しいところです。

表現方法の変化

GI編までは危険な殺人鬼であると同時に、自分の快楽ためとはいえ時に主人公達を助け、成長するまでは手を出さないといったキャラでした。凶悪な強さを持っている人間の振る舞いと、何となく憎めないような表現のバランスが絶妙だったと思います。 後者は、H試験でゴンがハンゾー戦で退かなかった理由を話した時と、ハンゾーがゴンを拷問しなかった理由を話した時の神妙な表情です。他にも、死を覚悟したパクノダから去る際にかけた言葉や、GI編でゴンに知識を披露しようとして失敗し「チェ」と悔しがったのも好感を与えました。ドッチボールで活躍していた時が一番好きだったという人も多くいます。 その辺の時期は、悪人でも不思議な魅力のあるキャラとして評価されていましたね。 しかし蟻編では一切出番がなく、久々に登場した選挙編ではゴンの命を救おうとしたものの、以下のように考えています。

「アルカを殺ってキルアの憎しみを買う方が楽しいか」 「アルカを殺らずにゴンを助けイルミを敵に回すのが楽しいか…❤」 「迷うねェ~~❤」 「アルカを殺らずにイルミが死んでキルアにも憎まれず…じゃ」 「ゴンが元に戻っても+-0じゃない?」 「それならアルカを殺ってキルアに憎まれて」 「そのキルアを殺ってイルミに憎まれて…が」 「ベストなんじゃない…?」

ヒソカは元から気まぐれなキャラという設定だったので、性格自体は変わっていません。しかし最終的に殺すつもりではあっても、ゴンキルが成長するまで手を出さないと思っていた読者には、印象の悪い描写だったのではないでしょうか。 それに蟻編でインフレするも出番がなく、久々に登場した後で上記の台詞ですから、時間的にも行動的にも妙な好感が持てなくなってしまったのかもしれません。

休載への不満の表れ

長い休載期間から不満が溜まって作品批判する人が増え、その流れからヒソカが一層叩かれるようになった、という事もあると思います。連載再開を求める声もよく聞くので、根っからのアンチというよりは不満を持ったファンや元ファンが上記理由で批判をしていそうです。

ファンの中高年化

この作品は連載開始から20年以上経っていて、その頃小中学生だった子供も30歳以上の社会人になっています。当時成人していたのなら40歳以上です。 少年漫画のテンプレ展開を成り立たせるための描写・設定は、大人の視点からすると突っ込みを入れたくなるのかもしれません。

雑談での話題作りや、共有感を得るため叩いている

実はヒソカの強さなんてものには大して興味がないけれど、一定の反応が返ってくるため誰かと雑談したい時の話題に選んでいるとか、皆で同じ感情を共有したいがために叩いているという人もいそうです。 ガンダムオルフェンズのオルガ・イツカみたいに、キャラの評価とは既に離れたところでコミュニケーションの道具にされているのかもしれません。

再評価されるには

王位継承戦編で旅団(強者)と死力を尽くして戦い、バトルでカッコいいところを見せてくれれば再評価されると思います。 シャルナークを殺害した時には、足の欠損部分を補っていたゴムを変化させて高速移動していました。ああいった新しい戦闘スタイルや、身体の欠損で外見が変化したことで、これまでとは違うキャラ付けができるかもしれません。 また確定はしていませんが、欠損部分を治療しないという制約や覚悟(フランクリンの念弾と同じ強化方法)でバンジーガムが強化されている可能性があります。 なんにしろ、派手なバトルで旅団員を何人か倒しクロロと名勝負をして、「雑魚狩り」という汚名を返上して欲しいものです。  現在のヒソカの動向が気になりますし、早く連載が再開がされて欲しいですね。 新しく書いた呪術廻戦の強さランキングの記事も宜しくお願いします。 www.toshikoro.com www.toshikoro.com www.toshikoro.com www.toshikoro.com

 

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