
「嘯く(うそぶく)」の意味・誤用
「嘯く(うそぶく)」の正しい意味
○ 1.とぼけて知らないようなふりをする。
○ 2.自信たっぷりに大きな事を言う。豪語する。
「嘯く(うそぶく)」の正しい意味は「とぼけて知らないようなふりをする。豪語する」ですから、単に「嘘をつく」という意味で使うのは誤用です。ただし、意味1や意味2の言動をとった結果、発言内容に嘘が含まれる場合は正しい使い方です。
「うそぶく」には「獣などがほえる」「口をつぼめて、息や声を出す」「詩歌などを口ずさむ」という意味もありますが、現在では殆ど使われていません。
また、「嘯く」を「嘘吹く」と書くのは誤字です。
「嘯く(うそぶく)」の語源・由来
昔は、「嘯(うそ)」を「鳥を呼ぶ時の口笛」、「嘯く」を「口笛を吹く」という意味で用いていました。
上記の意味が「とぼけて知らないふりをする」「豪語する」に転じた理由については諸説あり、「嘘をついた際に、口笛を吹いて誤魔化そうとした事から」という説や、「鷽(うそ)という鳥の鳴き声を真似た仕草が、滑稽だった事から」という説などがあります。
「嘯く(うそぶく)」の類義語・英語表現

「意味1.とぼけて知らないようなふりをする」と似た意味の言葉
・しらばっくれる
・白を切る
・とぼける
・頬かぶり
「意味2.自信たっぷりに大きな事を言う」と似た意味の言葉
・豪語する
・法螺を吹く
・大言壮語
・虚勢を張る
・大袈裟に言う
・強がる
英語表現
・pretend not to know(しらばくれる)
・pretend ignorance(知らんぷりをする)
・talk big(ほらを吹く)
・exaggerate(大げさに言う)
「嘯く(うそぶく)」を使った例文
○ YouTuberの友人が「これから動画再生数をガンガン上げて、数年後には大金持ちになってやる」と嘯いた。
○ 6歳の息子が隠れてお菓子を食べたようなので問いつめると、彼はそっぽを向いて「ぼくしらないよ~」と嘯いた。
× 虚言癖のある同僚のAは、今日もあることないこと嘯いて周囲の人間から煙たがられている。
× 彼は嘯いて回り、クラスメイトの悪い噂を流していった。
「嘯く(うそぶく)」のまとめ
まとめ
◼ 「嘯く(うそぶく)」の意味
○ 正しい意味…「とぼけて知らないようなふりをする。豪語する」
× 間違った意味…「嘘をつく」
◼ 「嘯く(うそぶく)」の類義語
□ 「意味1.とぼけて知らないようなふりをする」と似た意味の言葉
・しらばっくれる
・白を切る
・とぼける
・頬かぶり
□ 「意味2.自信たっぷりに大きな事を言う」と似た意味の言葉
・豪語する
・法螺を吹く
・大言壮語
・虚勢を張る
・大袈裟に言う
・強がる
www.toshikoro.com
www.toshikoro.com
www.toshikoro.com