
※この記事には、「呪術廻戦」の最新話までと前日譚の重要なネタバレが多分に含まれています。
呪術廻戦の強さランキングの記事も宜しくお願いします。
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「虎杖悠仁」の人となり・外見
「虎杖悠仁」は本作の主人公で、誰にでも友好的に接する明るい性格の少年です。
祖父の「オマエは強いから人を助けろ」「オマエは大勢に囲まれて死ね」「俺みたいにはなるなよ」という遺言に強く影響を受けており、呪いに殺されるような「間違った死」ではなく、生涯を全うするような「正しい死」に導く事にこだわりを持っています。
入学を巡って学長に試された際には、「自分が死ぬときのことは分からんけど、生き様で後悔したくない」と、死刑が猶予されている身でありながら人を救う目的を話していました。
他人が踏みにじられるような死に方をすれば本気で怒り、敵が兄弟の死に涙したのを見て罪悪感を覚えるなど、尊厳や情愛に対して真っ直ぐな一面があります。
一方で、詳細が分からない呪物を抵抗なく飲み込んだり、何の訓練も受けていない状態で躊躇なく化け物を殺そうとしたりするなど、異常ともいえる感覚も持ち合わせています。
服装はよくパーカーを着ていて髪は茶色の短髪という、あまり特徴がない外見です。
ただ下まぶたに、もう一対の目が閉じている状態の溝があります。
身長は173cmで一見して平均的な体型に見えますが、実は筋骨隆々の着やせするタイプです(体重は80kg、体脂肪率1桁)。
「虎杖悠仁」が呪術師になった経緯
一般人として生活を送っていた虎杖は、特級呪物「両面宿儺の指」を回収しにきた伏黒恵と出会ったことで、呪いの世界に足を踏み入れます。
彼は、窮地に陥った先輩達や伏黒恵を助けるため呪物を飲み込み、呪いの王である「両面宿儺」をその身に宿しました。宿儺の指を体内に取り込むと通常なら絶命してしまうのですが、彼の肉体には猛毒である呪物への耐性があったので平然と生き残り、更に肉体を乗っ取ろうとする宿儺の人格を抑え込めました。虎杖悠仁は、この1000年現れなかった「宿儺の器」だったのです。
宿儺は虎杖が肉体の主導権を握っている時も、彼の体に目や口を作って見たり話しかけたりすることが可能です。他にも、虎杖から離れた場所の状況を把握し、不意を突いて宿儺の指を勝手に食べています。
宿儺が虎杖の肉体を一時的に支配すると、両目の下にあるもう一対の目が薄く開き、顔や体に黒い紋様が現れ、爪が尖って黒くなる外見の変化があります。
1本目の宿儺の指を取り込んだ後、虎杖は「呪いの王」復活の要因となり得る存在として危険視され、秘匿死刑されそうになりました。しかし、五条悟が「どうせ殺すなら、すべての宿儺を取り込ませてから殺せばいい」と無理を通したため執行猶予が付き、呪術師の教育機関である東京都立呪術高等専門学校に一年生として編入しました。
「虎杖悠仁」と宿儺との関係・出来事
虎杖は死刑に納得していませんでしたが、「宿儺の指」を取り込んで呪いの被害者を減らすのは自分にしかできないと考え、20本ある指を全て取り込もうとしています。
一方、宿儺は自分を都合よく使おうとする虎杖悠仁を、忌々しくてつまらない存在と認識しています。ですから、宿儺は改造された純平を治してくれと虎杖に懇願されても嘲笑い、一時的に肉体の主導権を得た際には当て付けで大勢の人々を虐殺するなど、隙あらば虎杖を追い詰める行動を取っています。
虎杖は一人でも多くの人を救うことを信条としていたにも拘わらず、渋谷事変で上記虐殺を許してしまったため、二人の関係は修復不可能なほど険悪な状態です。
また、宿儺は肉体を支配しようと虎視眈々と機会を窺っています。8話では、心臓を抜き出すことで虎杖が肉体を支配すると自死してしまう状況を作り、彼の肉体を奪おうとしていました(その状態でも宿儺は生きていける)。結局、「宿儺が契闊と唱えたら1分体を明け渡す。その間誰も傷つけない」「この約束を忘れる」という条件で心臓を元の状態に修復しましたが、この縛りを作った宿儺の意図は判明していません。
それに、「死にたくねぇんだろ」という言葉に対して、伏黒を思い浮かべながら「事情が変わったのだ」「近い内、面白いモノが見れるぞ」と言っています。宿儺に有利な縛りを作らせようとした漏瑚の提案も断っており、自由になるために伏黒を利用した計画を立てているようです。
呪術高専上層部は「宿儺の器」である虎杖を危険視していますから、上記虐殺が起こってしまった以上渋谷事変後に死刑にされる可能性が高く、2年担任の日下部も死刑に賛成しています。伏黒も過去に「自分が助けた人間が、将来人を殺したらどうする」と言っており、仲間でも虎杖を擁護しきれない状況です。
「虎杖悠仁」の戦闘スタイル・強さ
格闘の才能に恵まれ1級相当の実力があり、更に逕庭拳を使いこなせるようになった
虎杖は、砲丸投げで世界記録より高い結果を出す・分厚いコンクリの壁を素の力だけで破壊するなど、呪力なしでも人間離れした身体能力を持っています。
その優れた身体能力を活かし、格闘だけで多くの敵と戦ってきました。
先天的に術式が備わっていないので生得術式は使えませんが、宿儺を取り込んだ影響から呪力で肉体の強化をすることができ、魂の輪郭を捉えられて通常の攻撃が効かない真人にダメージを与えています。
五条悟は「近接戦闘に関しては、悠仁は(高専生の中で)頭一つ抜けてると思うよ」、伏黒は「(交流会参加者の)全員が呪力なしで闘り合ったら虎杖が勝つ」と言っていましたから、これまでに描写された高専生の中では身体能力・体術がトップクラスとなります。
化け物扱いされていて虎杖に誤差のない呪力操作を指南した東堂も、渋谷事変では「今置いていかれているのは俺」「強くなったなブラザー」と言っていました。憂憂と共に特級呪霊を祓った冥冥の評価も「君もう十分1級レベルだよ」で、呪術師になってから半年程度で1級相当の実力を身に付けています。
渋谷事変での真人との戦闘により、呪術の衝撃が遅れてやってくる逕庭拳をフェイントして有効な技に昇華させたため、相手の意表を突いて防御を崩すことも可能です。
粟坂戦では相手を惑わす一人時間差攻撃をしており、伏黒に「オマエ意外と器用だよな」と格闘技術を褒められていました。
状況や敵の能力を考慮した攻撃の組み立ても上手く、呪術師側の戦力の中では上位に入る実力がります。
「虎杖悠仁」は黒閃を高い頻度で発動させられ、まだまだ伸び白がある
打撃と呪力の衝突の誤差を0.000001秒以内にする「黒閃」は通常打の平均2.5乗の威力もありますが、狙って出せる術師は存在しないと言われるほど発生させるのが難しい現象です。しかし、虎杖は黒閃の連続発動記録(連続4回)を持っており、「彼は黒い火花(黒閃)に愛されている」と言われるほど高い頻度で発動させられます。
「黒閃」を一度でも体験すると呪力の核心との距離が縮まるらしいですから、虎杖はこれを発動させた事がない術師よりも深く呪術を理解していることになるでしょう。
それに、「黒閃」発動直後はいわゆる「ゾーン」と殆ど同じ状態になるため、その間は120%のパフォーマンスを出せることができて「黒閃」の発動率が上がります。
「黒閃」ではない通常打でも威力がかなり高く、特級呪物の脹相は防御したものを除く3発の攻撃だけで大ダメージを負っていました。
通常打・逕庭拳・黒閃を不規則に交ぜて攻撃してきて、食らうまでそのどれかが分からないというのは、敵からしたら相当対処し難いでしょうね。
猛毒である宿儺の指を受容できる彼は、有りとあらゆる毒への耐性も持っています。
加えて、五条は宿儺の術式が刻まれると考えているため、今後呪霊トップクラスの攻撃力をもつ漏瑚ですら押し負けた「開(フーガ)」や、斬撃に適応していなければ魔虚羅すら一撃で倒せた「捌(ハチ)」が使えるようになる可能性があります。
「伏魔御廚子(ふくまみづし)」の領域展開は技量的にちょっと無理そうですが。
仲間との共闘も含めてですが、既に複数の特級呪霊・呪物と戦って撃退したり祓ったりしています。相性のいい下位の特級の呪霊・呪物なら一人で祓う事も可能でしょう。
「虎杖悠仁」と偽夏油との関係・出来事、家族や「存在しない記憶」の謎
「虎杖悠仁」を作ったのは偽夏油=賀茂憲倫か?
133話で偽夏油は虎杖に「我ながら流石と言うべきか」「宿儺の器タフだね」と言い、134話で「賀茂憲倫も数ある名の一つにすぎない」と言っています。脹相も「賀茂憲倫!!」「よくも……!!」「よくも俺に!!」「虎杖を!!」「弟を!!」「殺させようとしたな!!」といっていました。
上記二人の発言から、偽夏油は明治に存在した「最悪の呪術師・賀茂憲倫」であることがほぼ確実となりました。指を10本同時に食べさせたら一時的に宿儺が体の支配権を得ることも知っていましたし、宿儺の器=虎杖悠仁の製作者であることはほぼ間違いないでしょう。
そうだとすれば虎杖は普通の人間ではなく、脹相のように人と呪霊が混ざった存在である可能性が高いです。天与呪縛級の超人的な身体能力や、出生などの過去が秘密だったことの理由としても納得できるものですね。
脹相は「(呪霊と母の間に)血を混ぜた」とも言っているため、虎杖にも賀茂の血が流れているかもしれません。脹相は賀茂家相伝術式を、壊相・血塗も賀茂憲紀と同じ血に関する術式を使っていましたから。
何にしろ、五条も宿儺も虎杖が呪物であると考えていないので、相当高度な術式か縛りが強い術式が関係しているはずです。
「虎杖悠仁」の両親・家族の謎
両親については、「(母親には)会ったことねーんだわ」「父ちゃんはうーっすら記憶あんだけど」と虎杖が言っていますが、この「父ちゃん」が偽夏油のことなのか父に当たる呪霊のことなのかも謎です。
お爺ちゃんは亡くなる前に両親について話始めていましたから、何か情報を持っていたようです。しかし、何故か虎杖本人がそれを制止しています。
また、上述したように虎杖が人と呪物が混ざった存在だったとしても、祖父に育てられるようになった経緯に疑問が残ります。
作者が「あのお爺ちゃんと暮らしていたんですから、小6くらいで代打ちとか絶対やらされてるし」と書いているので、最低でも11~12歳くらいから2人で生活していた実態はあったようですが、血縁関係にあるのか義理の家族だったのかすら判明していません。
彼が脹相と同時期に作られたのなら、150年くらい前には存在していたはずですが…。
虎杖は宿儺の器の血を引いていて、父方か母方の祖父母の中に宿儺の器がいた可能性もありますね。
虎杖の出生や家族関係、存在しない記憶に関しては、未だ多くの謎が残されています。
「虎杖悠仁」と「存在しない記憶」の謎
虎杖と戦った東堂と脹相には、あるはずのない「存在しない記憶」が脳内に植え付けられています。
東堂の脳内に「存在しない記憶」が流れた直前には、東堂の攻撃で虎杖が一度気絶し、東堂が「どんな女が好みだ?」と質問しています。これに虎杖が答えると、東堂が感動し「存在しない記憶」が発動(?)しました。
脹相の場合は弟達が最後に何か言い残したかを質問して、その返答で激昂し虎杖を昏倒させ、止めを刺そうとした瞬間に「存在しない記憶」が脳裏をよぎりました。
脹相と東堂のケースに共通するのは、「戦闘状態だった」「相手(男)に問いかけられた虎杖がそれに答えている」「その返答で相手が感情的になる」「問いかけの前後に虎杖が気を失っている」「相手(男)はブラザー認定する」ことです。
「存在しない記憶」が発動したとき宿儺も怪訝な表情を浮かべていましたから、呪胎九相図(実際には十相図?)同士で発動する現象なのかもしれません。
そうではなく、問いかけや気絶などの縛りによる能力である可能性も残されていますが。
前者ならば、東堂が好き勝手に「存在しない記憶」を捏造した危ない人ということになりますね(笑)。実際彼は、花御戦で推しのアイドルと脳内会話しながら、敵の攻撃を分析していますし。
宿儺でも「存在しない記憶」の詳細が分からないようなので、これにも相当高度な術式か縛りが強い術式が関係しているはずです。
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