
「鬼に金棒」の読み・意味・使い方・例文・語源・由来
「鬼に金棒」の読み
「鬼に金棒」の意味
「鬼に金棒」の使い方・例文
「ただでさえ強い人や集団が、更に強くなる」という意味合いで使われます。特定の誰かだけでなく、スポーツチームのような集団も対象になります。
例文
■Iは多彩な変化球で去年の優勝に貢献したが、更に新しい変化球を覚えれば鬼に金棒だ。
■Jはただでさえ6度の閣僚経験があるベテランで、支持母体もかなり強い。それなのに最近ネットで話題になったため、無党派層の好感度も上がり鬼に金棒の状態となった。
■有名な大会で4位の成績をおさめたのは立派ですが、優勝できるレベルの技術をこれから身に付けて鬼に金棒のパティシエとなってください。
■英語が堪能なKは中国語まで勉強し始めたらしい。トライリンガルになれば鬼に金棒で、将来の選択肢が更に増えるだろう。
「鬼に金棒」の類義語
類義語
■龍に翼を得たる如し(りゅうにつばさをえたるごとし)…強いものに一層強さを加える。
■走馬に鞭(はしるうまにむち)一層増進させる。
■獅子に鰭(ししにひれ)…強いものが良い条件を得て、一層強くなる。
「鬼に金棒」の対義語
対義語
■餓鬼に苧殻(がきにおがら)…腕力のない者が弱く折れやすい苧殻を振り回すように、何の力にも頼りにもならない。
「鬼に金棒」の由来・語源
鬼には武器を持っていない丸腰の状態でもかなわないのに、金棒(鉄の棒)まで加わったら更に強くなり手に負えなくなることから、現在の意味で使われるようになりました。
ちなみに鬼が持つ「金棒」は、実在した武器「金砕棒(かなさいぼう)」を元にしています。
「金砕棒」は鎌倉時代から南北朝時代に流行した武器で、叩くことに特化していました。武士の鎧は刀で斬られることには耐性がありましたが、打撃には大して耐性がありませんでした。そこで、鎧を装着した相手に強い衝撃を与えて倒したり、隙を作ったりする目的で使われていたといいます。
「鬼に金棒」は、「江戸いろはかるた」の一句です。
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