
「急がば回れ(いそがばまわれ)」の読み・意味・使い方・例文・語源・由来
意味
急いでいる時は危険な近道を選びたくなるが、遠くても安全な方法を選んだ方が結局は早く目的を達成できるということ。
急いで物事を終わらせようとしている人や自身に対して、「早くて危険な方法をとるよりも、遅いが安全確実な方法をとるべきだ」と戒める場合によく使われます。
また、「危険な近道をせず」という部分を無視して、単に「ゆっくり物事を行う」という意味で使うのは誤用です。
例文
例文:1新しい仕事を覚えるときには焦って早くしようとせず、急がば回れのやり方でしっかり覚えていった方がいい。
例文:2糖質制限ダイエットで一時的に痩せたが、大きくリバウンドしてしまった。次は急がば回れで、地道にダイエットしようと思う。
例文:テスト期間が迫って少し焦ってきたが、急がば回れというように基礎からしっかり復習しよう。
例文:いつもなら車の方が早いが渋滞に巻き込まれる可能性もある。急がば回れという言葉もあるし、今回は電車に乗って行こう。
類義語
急いては事を仕損ずる(せいてはことをしそんずる)…急ぎすぎると注意が散漫になり、急いでやった事が無駄になってしまう。
短気は損気(たんきはそんき)…短気を起こすと、結局は自分が損をする。
室町時代の連歌師の宗長が詠んだ「もののふの矢橋の船は速けれど急がば回れ瀬田の長橋」が語源です。
「矢橋の船」は「矢橋港(滋賀県草津市)から出る船」のことで、「瀬田の長橋」は日本三大橋の「瀬田の唐橋(滋賀県大津市)」のことです。
当時京都に行くには、矢橋から出る船で琵琶湖を渡る方が早く着いたといいます。ですが、比叡山から吹き下ろす激しい風で転覆の危険が伴いました。
一方、瀬田の唐橋を通る陸路は遠回りでも安全だったため、このような歌が詠まれたのです。
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