
「縁の下の力持ち」の読み・意味・使い方・例文・語源・由来
「縁の下の力持ち」の読み
「縁の下の力持ち」の意味
意味
■他人に知られないで、陰で努力や苦心をすること。また、そのような人。
「縁の下の力持ち」の使い方・例文
「注目されなくても、陰から周囲を支えている存在」という意味合いで多く使われています。
注目されている人に対しては使わないようにしましょう。
例文
■今大会で結果が残せたのは、縁の下の力持ちとなってくれたマネージャーのおかげでもある。
■彼は、「私の長所は、陰からでも全力でやり遂げる縁の下の力持ちなところです」と自己PRした。
■ Gは目立ちたがり屋のHと違い、縁の下の力持ちとして私を支えてくれた。
■この社会は華々しい活躍を見せるような人だけではなく、縁の下の力持ちとなってくれる人がいなければ成り立たないんだよ。
「縁の下の力持ち」の類義語
類義語
■内助の功(ないじょのこう)…陰ながら支える内側の功績。特に、夫の外部での活躍を支える妻の功績についていう。
■縁の下の舞(えんのしたのまい)…誰も見ていない場所で苦労する。
「縁の下の力持ち」の由来・語源
語源は、大阪の四天王寺の太子夢殿(たいしゆめどの)で披露されている「椽の下の舞」にあると考えられています。「椽の下の舞」は、死者の霊を慰めるために行われる法会「経供養(きょうくよう)」で披露される儀式です。
舞は昭和40年代まで人目のつかないところで行われていましたが、舞い手は陰で修練に励んでいました。この様子から、「他人に知られないで、陰で努力や苦心をすること。また、そのような人」という意味で「縁の下の力持ち」が使われるようになったといいます。
また、「椽の下の舞」の「椽」の訓読みは「たるき」で、これは「屋根を支える目的で、棟から軒にかけた長い木材」という意味です。つまり、「椽の下」は「軒下」を指し、縁側や床の下のことではないのです。
後に「椽」が「緑」、「舞」が「力持ち」に変わり、現在の形になりました。
「縁の下の力持ち」は、「京都いろはかるた」の一句です。
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