目次
「後は野となれ山となれ(あとはのとなれやまとなれ)」の読み・意味・使い方・例文・語源・由来
「後は野となれ山となれ」の読み
後は野となれ山となれ(あとはのとなれやまとなれ)
「後は野となれ山となれ」の意味
目先の事さえ上手くいけば、後はどうなってもかまわない。
「後は野となれ山となれ」の使い方・例文
後の事はもうどうにでもなれという意味で、開き直って使う言葉です。非常に無責任な意味の言葉ですが、状況によっては潔く見えることもあります。
「目先の事さえよければ~」という意味合いで使う言葉ですから、「ある特定のものさえよければ~」という意味では使えません。
「目先の事を上手くいくようにして、その後の事も上手くいくようにする」と、責任を放棄しない意味で使うのも誤用です。
例文:町内会長になったが、仕事が繁忙期になれば町内会の活動が段々と出来なくなるだろう。まぁ、無理矢理押し付けられた役職だし、後は野となれ山となれだ。
例文:先週バイトを始めたK君は、後は野となれ山となれとばかりに突然辞めてしまったらしい。
例文:期末テストが近いから勉強しなければいけないのに、全くやる気が起きない。今日も後は野となれ山となれと思いながら、一日中ゲームをやってしまった…。
例文:後は野となれ山となれと言わんばかりの借金漬け。この国は、一体どうなってるんだ。
「後は野となれ山となれ」の由来・語源
「後は野となれ山となれ」の語源と考えられているのは、近松門左衛門の浄瑠璃『冥途の飛脚(めいどのひきゃく)』です。
飛脚問屋の忠兵衛が遊女を解放するために横領して逃亡するシーンに、「あとは野となれ大和路(やまとじ…故郷の大和新口村に向かうための道)や」とあり、この投げやりな一節から生まれたといわれています。
他には、誰かが「作物を収穫した田畑がどうなっても知ったことではない」と話し、その発言が伝わって「後は野となれ山となれ」が出来た、という説もあります。
「後は野となれ山となれ」の類義語・対義語
旅の恥はかき捨て(たびのはじはかきすて) …旅先で恥をかいても、その場限りのものだ。
立つ鳥跡を濁さず(たつとりあとをにごさず) …立ち去る人は、あとが見苦しくないように始末をしていくべき。
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