「天地神明に誓って」の誤用 『天地天命に誓って』ではない

言葉【た行】

「天地神明(てんちしんめい)」の誤用・言い方・意味・使い方・世論調査

本来の言い方

○ 天地神明に誓って(てんちしんめいにちかって)

誤った言い方

× 天地天命に誓って(てんちてんめいにちかって)

□ 意味…全ての神々に誓って。天地の神々に誓って。

本来の言い方が「天地神明(てんちしんめい)」なので、「天地天命(てんちてんめい)」という使い方は誤用です。

「天地天命に誓う」は意味をなさない言葉です。それに「神明」を「神命」と誤って書かないように注意しましょう。

「天地神明」の意味は、「全ての神々。天と地の神々」です。

この語は弁明や釈明をする際に、「全ての神々に誓っているので、自分の言っている事に嘘偽りはない」というような意味合いで使われます。

「天地神明に誓って」の形の他には、「天地神明にかけて」の形でも使われます。

また、文化庁が実施した国語に関する世論調査(平成30)年度では、正しい言い方を選んだ人の割合が32.1%誤った言い方を選んだ人の割合が53.7%でした。誤答率が全ての年代で50%を超えており、正答率は16~19歳が目立って低く13.6%しかありませんでした(20代・30代は20%程度、それ以上の年代は30~40%程度)。

誤用が広まった原因は、「神明」が殆ど使われなくなった言葉であること、「神明」よりは「天命」が使われる機会が多いこと、「てんちてんめい」の方が語呂がいいこと等が考えられます。

「天地神明」を使った例文

○ 天地神明に誓って違法薬物など使用していません。

○ 不正な資金の提供を受けたとの批判には全く根拠がなく、天地神明に誓って潔白であります。

× 天地天命に誓って整形していません。

× いいでしょう。天地天命に誓って偽りなくお話しします。

「天地神明」の類義語

天神地祇(てんしんちぎ)…天の神と地の神。全ての神々。

◻俯仰天地に愧じず(ふぎょうてんちにはじず)…天の神に対しても地の神に対しても、少しもやましいところがない。

「天地神明(てんちしんめい)」のまとめ

まとめ

◼ 言い方・意味・使い方

○ 本来の言い方…「天地神明に誓って(てんちしんめいにちかって)」

× 誤った言い方…「天地天命に誓って(てんちてんめいにちかって)」

□ 意味…全ての神々に誓って。天地の神々に誓って。

□ 使い方…釈明をする際に、「全ての神々に誓っているので、自分の言っている事に嘘偽りはない」というような意味合いで使われる。

◼ 類義語

天神地祇(てんしんちぎ)…天の神と地の神。全ての神々。

◻俯仰天地に愧じず(ふぎょうてんちにはじず)…天の神に対しても地の神に対しても、少しもやましいところがない。




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