
「そうは問屋が卸さない(そうはとんやがおろさない)」の誤用・意味・言い方・使い方
本来の言い方
○ そうは問屋が卸さない(そうはとんやがおろさない)
誤った言い方
× そうは問屋が許さない(そうはとんやがゆるさない)
□ 「そうは問屋が卸さない」の意味…物事はそのように簡単に運ぶものではない。
□ 「問屋」の意味…江戸時代の卸売業者(商品を買い入れ、主に小売業者・他の卸売業者に販売する流通業者)
□「そう(然う)」の意味…「そのように」「そんなに(後に打消しの後を伴う)」。副詞。
本来の言い方が「そうは問屋が卸さない(そうはとんやがおろさない)」なので、「そうは問屋が許さない(そうは問屋が許さない)」という使い方は誤用です。
「そんなに簡単にはいかない」「考えが甘い」と諭したりたしなめたりする場合に用いられます。
「問屋」は江戸時代の卸売業者のことで、「商品を買い入れ、主に小売業者・他の卸売り業者に販売する流通業者」を意味します。
他の業者から極端な安値で売れと言われても、問屋は利益を出そうとするので、そんな値段では卸しません。ですから「そうは問屋が卸さない」は、「物事はそのように簡単に運ぶものではない」ことを例えているのです。
平成27年度に実施された国語に関する世論調査では、本来の言い方「そうは問屋が卸さない」を選んだ人が70.4%、誤った言い方「そうは問屋が許さない」を選んだ人が23.6%という結果が出ています
「そうは問屋が卸さない」を使った例文
○ 安易に起業して儲けようなんて、そうは問屋が許さないぞ。
○ どうもBは、ろくに勉強せずに中間テストを乗り切ろうとしているようだ。しかし、そうは問屋が卸さないだろう。
× 掃除当番の早川くんが黙って帰ろうとしていたので呼び止めた。一人だけ楽をしようとしてもそうは問屋が許さないよ。
× 楽なダイエットで痩せようとしてみたけど、そうは問屋が許さなかったな…。
「そうは問屋が卸さない」の類義語
◻花発いて風雨多し(はなひらいてふううおおし)…物事には邪魔がつきもので、思うようにならないものだということ。
◻そうは烏賊の金玉(そうはいかのきんたま)…そうはいかないということ。
「そうは問屋が卸さない(そうはとんやがおろさない)」のまとめ
まとめ
◼ 言い方・意味
○ 本来の言い方…「そうは問屋が卸さない(そうはとんやがおろさない)」
× 誤った言い方…「そうは問屋が許さない(そうは問屋が許さない)」
□ 意味…物事はそのように簡単に運ぶものではない。
□ 使い方…「そんなに簡単にはいかない」「考えが甘い」と諭したりたしなめたりする場合に用いる。
◼ 類義語
◻花発いて風雨多し(はなひらいてふうおおし)…物事には邪魔がつきもので、思うようにならないものだということ。
◻そうは烏賊の金玉(そうはいかのきんたま)…そうはいかないということ。
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