「青田買い」と「青田刈り」の意味の違い・誤用・使い分け

「青田買い(あおたがい)」と「青田刈り(あおたがり)」の意味・例文

「青田買い」の意味

意味1.稲の成熟前に、あらかじめ収穫量を見越して先買いすること。

意味2.優秀な人材確保のために、卒業予定の学生と早くから雇用関係を結ぶこと。

例文「就活の時期を極端に早めるような青田買いは、学生や生徒に負担を強いるので控えるべきだ」「しかし、実際には学業に影響が出るような青田買いが平然と行われている」「Bがやたら優秀だと思っていたら、青田買いで入社したと聞いて腑に落ちた」

「青田刈り」の意味

意味.収穫を急ぐあまり、稲の成熟前に刈り取ること。

「青田買い」の意味2は「優秀な人材確保のために、卒業予定の学生と早くから雇用関係を結ぶ」場合に使うため、この意味で「青田刈り」を使うのは誤用です。 誤用した場合は「能力の優劣を問わず、卒業予定の学生と早くから雇用関係を結ぶこと」という意味になってしまいます。

しかし、平成26年度に文化庁が実施した世論調査では、正しい言い方を選んだ人が47.4%誤った言い方を答えた人が31.9%でした。約3割の人が誤用しているため、「青田刈り」を正しい言い方として扱う辞書も出てきています。

また、不動産業界では「未完成の建物を購入すること」という意味で使われています。

「青田買い」と「青田刈り」の由来・語源

「青田」とは、まだ稲が未成熟で青々とした田のことです。

元々「青田買い」は意味1の「稲の成熟前に、あらかじめ収穫量を見越して先買いすること」を表す言葉でしたが、転じて「優秀な人材確保のために、卒業予定の学生と早くから雇用関係を結ぶこと」という意味を持つようになりました。「卒業前の学生」を「成熟前の稲」に、「学生の能力」を「見積もった収穫量」に例えています。

一方「青田刈り」の語源は、「敵地の城周辺の稲を成熟前に刈り取り、食料を減らして消耗させる」という戦国時代の戦術です。これが転じて、「収穫を急ぐあまり、稲を成熟前に刈り取ること」という意味となりました。

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