
「なし崩し」の意味
「なし崩し」の正しい意味
○1.借金を少しずつ返済していくこと。
○2.物事を少しずつ済ませてゆくこと。
「なし崩し」の誤った意味
×なかったことにすること。駄目にすること。
「なし崩し」の正しい意味は、「借金を少しずつ返済していくこと」「物事を少しずつ片付けて行くこと」です。
「なし崩し」を「なかったことにすること」という意味で使うのは誤用なので注意しましょう。
「なし崩し」は「済し崩し」とも書きます。
「なし崩し」を「うやむやにする」「曖昧にする」という意味で使うのは誤用と主張する人もいますが、『デジタル大辞泉』などの辞書は意味を「物事を少しずつ変化させ、うやむやにしてしまうこと」と記載しています。また、『三省堂国語辞典』は、誤用とされていた「ずるずると時間をかけてだめにすること」という意味を記載しており、辞書によって意味の捉え方に違いがあります。
「なし崩し」を使った例文
正しい意味「借金を少しずつ返済していくこと」の例文
正しい意味「物事を少しずつ済ませてゆくこと」の例文
誤った意味「なかったことにすること。駄目にすること」の例文
「なし崩し」の類義語
□少しずつ…僅かな量を複数回にわたって繰り返し進める
□徐々に…少しずつ進行する
文化庁が平成29年度に行った「国語に関する世論調査」では、「なし崩し」の本来の意味を選んだ人が19.5%だったのに対し、誤った意味を選んだ人が65.6%という結果がとなりました。
まとめ
ポイント
□「なし崩し」の意味
○ 正しい意味…「借金を少しずつ返済していくこと」「物事を少しずつ済ませてゆくこと」
×誤った意味…「なかったことにすること。駄目にすること」
□「なし崩し」の類義語
○少しずつ…僅かな量を複数回にわたって繰り返し進める
○徐々に…少しずつ進行する
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