
「情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)」の意味・誤用・使い方
「情けは人の為ならず」の本来の意味
○人に親切にすれば、巡り巡って自分のためになる。
「情けは人の為ならず」の誤った意味
×情けをかけるのは、その人の為にならない。
「情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)」の正しい意味は「人に親切にすれば、巡り巡って自分のためになる」です。「情けをかけるのは、その人の為にならない」という意味で捉えている人もいますが、それは誤った解釈です。
「人の為ならず」の意味は「他人の為にならない」ではなく、「他人の為ではない(=自分の為である)」という意味です。前者と後者との間違いが増えたのが、誤用が広がった一因と考えられます。
「情けが仇(情けをかけても、かえって相手のためにならないの意)」 との混同や、人に親切にする感覚が現代と中世では異なることも誤用の浸透に関係しているのかもしれません。
文化庁が平成22年度に実施した「国語に関する世論調査」では、正しい意味を答えた割合が45.8%、誤った意味を答えた割合が45.7%でした。
「情けは人の為ならず」の類義語
◇因果応報(いんがおうほう)…よい行いをすればよい結果が得られ、悪い行いをすれば悪い結果をもたらすこと。
◇善因善果(ぜんいんぜんか)…よい行いにはよい報いがあるということ。
「情けは人の為ならず」を使った例文
○ 情けは人の為ならずという言葉もありますし、ここは助けになってあげましょうよ。
○ 周囲の信頼を得られたのは、情けは人の為ならずの行いをしてきたからなのかもしれません。
×常に優しく接すればいいってもんじゃない。情けは人のためならずっていうだろ?
×情けは人の為ならず。いつまでも先輩に甘えてられないです。
「情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)」のまとめ
まとめ
◼「情けは人の為ならず」の意味
○ 正しい意味…「人に親切にすれば、巡り巡って自分のためになる」
×間違った意味…「情けをかけるのは、その人の為にならない」
◼「情けは人の為ならず」の類義語
◇因果応報(いんがおうほう)…よい行いをすればよい結果が得られ、悪い行いをすれば悪い結果をもたらすこと。
◇善因善果(ぜんいんぜんか)…よい行いにはよい報いがあるということ。
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