「情けは人の為ならず」の誤用『人の為にならない』ではない

「情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)」の意味・誤用

「情けは人の為ならず」の正しい意味
○人に情けをかけておけば、やがて良い報いが自分に戻ってくる。

「情けは人の為ならず」の誤った意味
×情けをかけるのは、かえって人の為にならない。

「情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)」の正しい意味は「人に情けをかけておけば、やがて良い報いが自分に戻ってくる」ですから、「情けをかけるのは、かえって人の為にならない」という意味で使うのは誤用です。

「人の為ならず」は「人の為にならない」という意味ではなく、「人のためではない(=自分のため)」という意味です。「他人への親切は巡り巡って自分のためになる」と伝えたいときに用いて下さい。

平成22年度に文化庁が実施した世論調査では、本来の意味を答えた人が45.8%間違った意味を答えた人が45.7%でした。

「情けは人の為ならず」の語源・由来

「施せし情けは人の為ならず 己がこころの慰めと知れ」
「我人にかけし恵みは忘れども ひとの恩をばながく忘るな」

出典…[新訳]一日一言: 「武士道」を貫いて生きるための366の格言集

この言葉は、旧五千円札の肖像にもなった新渡戸稲造(にとべいなぞう)の歌の一部なのです。

意味は「情けは他人のためにかけるものではなく、自分のためにかけるものだ。よって自分が他人にした善行は忘れてもいい。しかし、人から受けた恩は絶対に忘れてはならない」となります。

「情けは人の為ならず」の類義語・対義語

「情けは人の為ならず」の類義語

・因果応報(いんがおうほう)…よい行いをすればよい結果が得られ、悪い行いをすれば悪い結果をもたらすこと。

・善因善果(ぜんいんぜんか)…よいことをすれば、必ずよい報いが生じること。

「情けは人の為ならず」の対義語

・情けが仇(なさけがあだ)…情けをかけたことが、かえって相手のためにならないこと。

「情けは人の為ならず」を使った例文

○ 情けは人の為ならず。たまにはボランティアにでも参加してみるか。

○ 周囲の信頼を得られたのは、情けは人の為ならずの行いをしてきたからなのかもしれません。

× 情けは人の為ならずというし、甘やかすのは止めた方がいい。

× いつも譲歩してその場を収めてるけど、結局相手のためにはならないんだよ。情けは人のためならずと言うだろう。

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