「物議を醸す」の意味「誤用かどうかや由来を解説」

「物議を醸す」の意味と誤用について

本来の言い方

○物議を醸す(ぶつぎをかもす)

誤用とされている言い方

△物議を呼ぶ(ぶつぎをよぶ)

□「物議を醸す」の意味…世間の論議・批評を引き起こす。

本来の言い方が「物議を醸す(ぶつぎをかもす)」とされ、「物議を呼ぶ(ぶつぎをよぶ)」「物議を醸し出す」という使い方は誤用とされています。

「物議を呼ぶ」は、「論議を呼ぶ」との混同からが生まれたと考えられています。

しかしこの「物議」は、「物議を起こす」の組み合わせでの用例が100年ほど前からあります。ですから必ずしも「醸す」とセットでなければいけないのではなく、「物議を呼ぶ(80年以上前に用例がある)」や「物議を醸し出す」を誤用とする根拠は希薄ではないかという見解もあります。

ただし、誤用と捉える人はまだまだ多いので、試験で記述する際や目上の方と話す際には「物議を醸す」を使う方がいいかもしれません。

平成23年度の「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「物議を醸す(ぶつぎをかもす)」を選んだ人が58.0%誤った言い方とされる「物議を呼ぶ」を選んだ人が21.7%でした。

「物議を醸す」の由来・語源

「醸す」は、「大豆や米に麹(こうじ)を加えて発酵させ、酒・醤油などを作る。醸造する」ことを意味します。その様子から「ある状態・雰囲気を生み出す」という意味で使われるようになりました。

なぜ「物議(世間の議論・批評)」と結び付いて「物議を醸す(世間の論議・批評を引き起こす)」となったのかは、よく分かっていません。

「物議を醸す」を使った例文

「物議を醸す」は、ネガティブな印象を与える事柄に対してよく使われます。しかし、ネガティブでなければ使えない訳ではありません。

「世間の論議・批評を引き起こす」や「多くの人から疑問の声が上がる」といった意味で使って下さい。

歌手○○の不謹慎な発言が物議を醸した。

五輪女子の日本対チリ戦で、誤審が疑われる判定があり物議を醸している。

異例の大ヒットとなった少年マンガには残酷描写が多くあるため、子供に見せていいものかと物議を醸した。

ロングラン上映もされた作品のシナリオに盗作疑惑が持ち上がり物議を醸している。

「物議を醸す」の類義語

◻議論を呼ぶ(ぎろんをよぶ)

◻世間騒がせ(せけんさわがせ)

◻一石を投じる(いっせきをとうじる)

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